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谷山紀章&安元洋貴『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』ダーク・シュナイダーは「青少年の夢が詰まったキャラ」

 ダークファンタジー漫画の金字塔『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』バスタード 原作・萩原一至)初のシリーズアニメが、6月30日からNetflixにて全世界配信される。魔法と剣が支配する世界を舞台に、伝説の魔法使いダーク・シュナイダー(D・S)の活躍を描く本作。学生時代に原作を読み多くの衝撃を受けたという、主人公のダーク・シュナイダーを演じる谷山紀章と、闇の反逆軍団・四天王の一人であるガラ役の安元洋貴に、作品の思い出やキャラクターの魅力などを聞いてみた。

『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』のキービジュアル (C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会

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■原作連載当初は中学生 攻めた表現&描写に「良い時代でした(笑)」

 1987年に『週刊少年ジャンプ』で掲載された読切『WIZARD!!〜爆炎の征服者〜』が話題になり、1988年から連載化、1992年〜93年にかけてOVA化もされた『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』。圧倒的な世界観と壮大なスケール、精緻な画力で構成された作品は、「ダークファンタジー漫画の始祖であり金字塔」とも評され、後の数多くのファンタジー作品に影響を与えた。

――当時としては珍しいダークファンタジー作品でしたが、個性的なキャラクターやセクシーな描写などが話題を集めました。お二人ともキャスト発表時に思い出深い作品としてコメントされていましたが、当時の印象を教えてください。

『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』 (C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会

『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』 (C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会

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【谷山】 連載スタート当時は中1で思春期ど真ん中でしたので、第一印象はやっぱり“エロ”です(笑)。掲載誌が『週刊少年ジャンプ』なのにずいぶん“大人”な表現があると思いました。今見ると最初から画力もすごいですし。

【安元】 国の名前が「メタ=リカーナ」ですし、そのほかも名前に雰囲気がありますよね。僕も漫画の爽快感とかスケールのデカさは感じていましたが、どうしてもエッチなところの描写がとてもエッチでエッチだなと(笑)。カッコいい系だけど裸が多いという…“良い時代”でした(笑)。

――大人になって改めて作品に触れてみていかがでしたか?

【安元】 懐かしい、カッコいいシーン、ダイナミックなシーン、そしてセクシーなシーン、全部に対してワクワクしていたのを思い出しました。その作品を今の技術と今の熱量で作ると、また感慨もひとしおと言いますか。スケール感のデカさに圧倒されました。

【谷山】 竹を割ったようにはっきりした作品。「ダーシュは負けない」など、ある程度の“お約束”がありますが、どれだけヤバいと思わせる中で勝つかという、ある種の大衆芸能的でもあり、それが面白い。圧倒的な画力とセンスで描かれていて、大人になって読んでも面白い。文字も絵も情報が多くて、萩原先生の強大な才能というか能力を落とし込まれていることにつくづく感心します。

――傲岸不遜、傍若無人で破天荒、自信家な問題児という強烈すぎる個性の持ち主であるD・Sですが、どのようなキャラクターとして捉えていますか。

【谷山】 ダーシュ(D・S)はもうわかりやすいぐらいわかりやすい。女性が見るとまた全然違うと思いますが、それこそ中学生男子の「こういうキャラがいたら面白い」「こうなりたい」と思うものを全部たたき込んだ、“青少年の夢”が詰まったキャラクターだなと思います。

【安元】 剣と魔法系のラノベ、ハーレムもののラノベの原点みたいな感じですよね!

――安元さん演じるガラは、豪快で少しスケベなところもあるキャラクターですが、どのような魅力があると思いますか。

【安元】 竹を割ったような性格で、自分が信じるものに命を賭している。D・Sと出会い戦って負けたものの、何か理念的に近いのか引かれるものがあったのか、彼と行動をともにするのですが、裏表もなくパンパンとそういう判断ができて、しかも豪快にそれを笑い飛ばせる。気持ちがいいキャラクターです。D・Sと関わってからは“お母さん”のようになり、そんな気持ちを持って演じております。

『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』 (C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会

『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』 (C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会

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――本作にはティア・ノート・ヨーコをはじめ、アーシェス・ネイやシーラ・トェル・メタ=リカーナなど魅惑的な女性キャラも多数登場します。原作を読んでいて一番グッときた女性キャラを教えてください。

【安元】 ネイです。それまではシーラのようなお嬢様というのがヒロイン像としてある中で、勝ち気だけど本当は弱いみたいなギャップを持っているネイが出てきた時は、多分日本中、世界中のそれぞれ理想とする女性像の価値観を変えた気がします。シーン・ハリとか好きなキャラはいっぱいいますが、ネイはその中でも衝撃的でした。

【谷山】 わかります! ネイの勝ち気な雰囲気が崩れていく感じ、闘争本能よりも女性としての性の方が勝っていくところ、やっぱり弱いみたいな部分にゾクッときます。

――そろってネイということは、何とも言えないツンデレ感とでもいうギャップが、きっと多くの人をとりこにしてきたと思います。では、本作で一番好きなキャラクターは?

【谷山】 申し訳ないですけど、この作品においてはD・Sですね。

【安元】 まあD・Sですが、ギャグとかそういう意味を込めると、ダイ=アモン。たまに変になるアビゲイルも好きだし、ガラはもちろん大好き。それこそエデ・イーのリッチーとかもそうだし、好きなキャラが多いので一番は絞れないかも。

■転生したら剣or魔法どちらを使いたい? 『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』の世界に転生したくない!

『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』 (C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会

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――『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』は、魔法名や呪文詠唱も特徴の一つですが、お気に入りのものはありますか。

【谷山】 「ダムド(爆裂)」かな。「ハーロ・イーン(七鍵守護神)」は、実は「イー」が意外と伸ばすのは大変です(苦笑い)。

【安元】 僕はメタルキッズだったから、「ハーロ・イーン(七鍵守護神)」、「ダムド(爆裂)」、「ソドム(等活地獄)」かな。あと「ストライ=バー(覇邪霊陣)」も「ガンズン=ロウ(爆炎障壁)」も。好きな魔法はいっぱいあります。

――ところで本作は魔法と剣がある世界観ですが、もしこの世界に転生した場合「魔法使い」と「剣士」のどちらになりたいですか?

【安元】 「異世界に転生したら?」という質問を、もう40歳を超えたおじさんたちに聞きますか(笑)。申し訳ないですが『BASTARD!! −暗黒の破壊神−』の世界に転生だけはしたくない!(爆笑)

【谷山】 D・S一強だから、この世界じゃない方がいいなぁ〜。優しい世界に転生、なろう系の主人公とかになりたいです(笑)。強いて言うなら魔法です。

【安元】 魔法でしょうね。いろいろ便利ですし、剣は火を灯すことができませんから。

――最後に楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

【安元】 思春期にどこか悶々しているものを体現してくれていたのがD・S。みんなの夢と希望がD・Sに乗っているんです。

【谷山】 今度は俺がD・Sになって体現していくので、ダーシュから夢と希望を感じてほしいです!

取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明

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