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テレ朝で異例の“芸人ラジオ”特集 伊集院光も賛辞を送る『ナイナイANN』のパワー

 16日放送のテレビ朝日系バラエティー『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(毎週月曜 後11:45)では、「ニッポン放送の繁栄そしてTBSラジオの逆襲! 芸人ラジオSP」と題した企画を実施。深夜の芸人ラジオの“両巨塔”ともいえる、ニッポン放送『オールナイトニッポン(ANN)』とTBSラジオ『JUNK』の魅力を関係者の証言と音源でひもといていった。異色の深夜ラジオ特集を振り返ってみたい。

ナインティナイン (C)ORICON NewS inc.

ナインティナイン (C)ORICON NewS inc.

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 番組MCのアンタッチャブル、サンドウィッチマン、ゲストには伊集院光を迎えて行われた今回の企画。証言者には、『JUNK』は爆笑問題、おぎやはぎ、同枠を手がける宮嵜守史氏が登場。『ANN』側も、同枠を手がける冨山雄一氏、コンビ時代・岡村ピンの時代から数えると29年目を迎える『ナインティナインANN』の作家を担当する小西マサテル氏が出演するなど、リスナーにとってうれしいメンバーとなった。

 ともに深夜1時に放送されている『ANN』と『JUNK』だが、しのぎを削るライバル関係にありながら、局の垣根をこえたかけあいも見られることも。今回の番組でも、2011年の東日本大震災直後に『ANN』を担当したサンドに対して、裏番組である『JUNK』のバナナマンがエールを送ったエピソードなども紹介された。

 裏番組同士の交流といえば、2018年に実現した『岡村隆史ANN』と『おぎやはぎのメガネびいき』の電話共演も記憶に新しい。岡村への報道について、おぎやはぎが「本当はどうなのかを聞きたい」と番組内でコメントしたところ、リスナーを通じて岡村の耳にも伝わり、岡村がTBSラジオに電話するという流れになった。その後も折に触れて両番組の交流は続き、ナイナイの2人と出川哲朗による「緊急生中継 芸能界ロック王決定戦」では、優勝をおぎやはぎが獲得し、メロンが贈呈されるなど、良好なかけあいが行われている。

 出演者同士の関係はもちろん、生放送ならではの展開、リスナーの絶妙なトス、それを受けるスタッフなど、さまざまな要因が重なって起こった“お祭り”だった。今回の番組にもVTRで出演している宮嵜氏と冨山氏は『宣伝会議アドタイ・デイズ』内のセミナー「新・メディアの教科書 ラジオ編〜ラジオには夢がある!ファンの熱量の活かし方〜」で、2人でトークを行うなど、ライバルでありながらも、ともにラジオの未来を見据えて活動を行っている。

 深夜ラジオは、歴史を重ねれば重ねるほどに“文脈”が生まれ、新規リスナーが“きっかけ”をつかめないこともあるが、『ナイナイANN』では高校時代のトークを行う際には、初めて聞くリスナーにもわかりやすいように、背景を説明する時間が設けられている。こうしたラジオに対する真摯な姿勢は、リスナーからのコーナー投稿を選ぶ段階にもあらわれており、『アンタウォッチマン!』では、岡村が放送前に局に入り、一つひとつ目を通して、じっくりと確認して、読み方などを精査するルーティーンも明かされた。

 『ナイナイANN』を聞いているかと向けられた伊集院は「ナイナイは怖くて聞けないんだよ。評判のいい人のラジオを聞いて、感化されちゃうというか、なんか考えちゃうから、初めてやった人のラジオは聞けても、ナイナイは聞けないかな」と率直な思いを吐露。「ナイナイがすごいのは、始まった時二部(深夜3時)で始まったんだけど、周りの人間からすると、もうすぐに一部にいくんだろうなと。とりあえず練習させてあげたいっていう感じで。その時代のトップ、めちゃくちゃきている人がANN始めた感じ」と振り返った。

 その上で「自分たちは叩き上げだから、負けたくないっていうのもあるんだけど、むしろ今考えると、異常なスケジュールの中、よほどのことがない限り、生放送でやるって決めて。あの年月ずっと、ラジオのスターのまま、クオリティーの高いラジオをずっとハードスケジュールの中やっていることって、ちょっとヤバい。ちょっとレベルが違う」と賛辞を送っていた。

 今回の放送は、ラジオ好きはもちろん、パーソナリティーを務める芸人のことは知っていても、どういったラジオをやっているのか知らないというライトな視聴者に向けても、関係者の証言や音源などを通して、伝わりやすい内容になっていた。きょう23日の放送にはオードリー、ハライチ、三四郎がVTRで登場する予定。テレビからラジオの声が聞こえてくる、新鮮な気持ちとともに、まだ見ぬラジオリスナーとの出会いが待ち受けているのだと心待ちにしたい。

 番組の模様は「TVer」などで配信されている。

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