BS日テレ「旅する水曜日」枠の番組『京さま慎ちゃんの令和も飛ばすぜ！』が、11日・18日の2週にわたって放送（後9：00）。日本テレビ系『火曜サプライズ』で、2009年から12年まで放送されていた「京さま慎ちゃんの都バスで飛ばすぜぃ！」が、およそ10年ぶりに復活となる。

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　河本準一が「朝9時です。この流れ、マニアックな方はわかると思います。とんでもない2人に呼び出されております」と切り出すと、京本政樹と柳沢慎吾の寸劇が。その後、京本が「我々もPCR検査してきました。いろんなことがある世の中を明るくしたい！　『都バスで飛ばすぜぃ！』が『令和も飛ばすぜ！』として、10年ぶりに帰ってまいりました！」と明るく宣言した。

　浅草六区にやって来た一行は、「捕鯨船」の名物店主・河野通夫さんのもとを訪問。76歳になった河野さんが「オレが浅草だ！　京さま、いいなーステキ！」と元気に出迎えると、柳沢が「今回復活するということで、大将のもとを訪れないといけないなと思って」と呼びかけ、3人は入店していった。

　河野さんから「本当は、オレは地上波しか出ないのよ（笑）。ところが今の地上波は、どの局も全部グルメ！　だから、今はBSの方がいいっていうこと！　本当にうれしかったのは、あなたたちが来るって聞いたのよ。ところが、息子とケンカしちゃって、テンションが最悪で、その時にちょうど（ビート）たけしさんが『オレは頂点の時に死にてぇな』って言ったのよ。オレも頂点で店をやめようと。でも、オレ的には頂点がけっこう頂点」と威勢のよい言葉も飛び出すなど、早々に大盛り上がりとなった。

　河野さんの“舌好調”は止まらず「劇団ひとりのバカヤローがさ、Netflixで『浅草キッド』をやったんだよ。ウチも相当出るから、オレは全面協力だよ。煮込みの作り方からさ。劇場の大きな画面で出るかと思ったらさ、Netflixだったんだよ。それで見たんだよ。でも、大きいので見たいから60型を買ったよ（笑）。そしたら、やたら捕鯨船が出るんだよ。劇団ひとりのおかげでワールドデビュー！　世界の煮込みだよ。ひとりに本当にありがたいと思って…。オレはもっと頑張って、息子に渡すまでがオレの仕事かなって」と熱い思いが飛び出した。

　河野さんの言葉を授かり、10年ぶりとなる都バス旅へと出発となるはずが、コロナ禍ということもあり、今回は都バスへの乗車はかなわず、ロケバスでの『飛ばすぜ!』となった。「都バス旅」お約束のくだりは健在で、3人での寸劇も存分に放送される。

　同局では、4月より「旅する水曜日」と題して、毎週水曜日の午後9時から“大人のプチ旅バラエティ”を編成。阿佐ヶ谷姉妹が商店街をめぐっていく『阿佐ヶ谷姉妹いいわね商店街』、タレントの久本雅美が、アシスタントの神田愛花、ゲストと飲みながら“本音トーク”を繰り広げる久本雅美のぶっちゃけ酒場』がこれまで放送されていた。

　今回の復活を受けて、京本、柳沢、河本がコメントを寄せた。

――初回収録を終えて？

【京本政樹】「都バスで飛ばすぜぃ!」で考えると、本当に10年ちょっとぶりになるんです。こんなに離れてやっていたのに、息が合っている。幼なじみ感があって。こういう大変な時期ですけど、こうやって京さま・慎ちゃんが復活したことを喜んでもらえたらうれしいです。当時から、自分の家族や友だちなどと、僕たちがやっていることをやってもらえたらという気持ちでやってきたんです。きょう、まさにそういうロケができました。きのうとか、ちょっと緊張していました。3人で連絡は取っていたのですが、久しぶりの収録だったから…。

【柳沢慎吾】こうやって一緒に3人でやっているのを見てくれている人は「ワー！」って言ってくれて、うれしいです！　月日が経っていても、それを感じさせないくらい、すぐにパッて入れるんだよね。兄弟（京本）と河本さんの顔を見たら「次、あれ行くな」ってわかるんです。これは河本さんがすごいよね。河本さんじゃないとできないなと。『火曜サプライズ』では、番組の中のワンコーナーだったんだけど、今回は1時間の放送で、うれしいよね！

【京本】当時よく言っていたのが「オレたちって、カットされた無駄なところが面白い」って（笑）。今回は、余すことなく見ていただけますので！　これ、復活するってありがたいことだね。普段から俳優をやっていて、いろんな現場で言われるんです。「もうやらないんですか」って。ファンの方からも言っていただいて、そんな番組ってないので、それが満を持して復活するのはうれしい。

【柳沢】今の若い人たちに、昭和の名優の方とかの名前を出しても「知らないです」って言われるんです。やっぱり、やってない間に世代も変わっちゃったから、オレたちもどんどん出ていかないといけない。なんでもやらないと、これからはダメだと思う。そういう時代にしたい。

【京本】あなたの芸能生活を語られても（笑）。個人的なことを言うと、兄弟とか河本相手じゃないと、こんなに素を出せなくて。

【河本準一】いや、僕もこんなに全部を許してくださる先輩っていらっしゃらないので、本当にありがたいです。本当に長男（京本）、次男（柳沢）、三男（河本）で家族の構図もできますし、幼なじみの感じもできる。

【京本】もともとは慎吾ちゃんと仲がいいということから生まれたんだけど、うまくトリオになっていますよね。見てくださる方からしても「このやり取りが面白い」って思ってくださっていると思うので。もう、歩いているだけで楽しいです。スタッフも当時とほぼ一緒なんです。これってすごいことです。ふっと気づけば15年くらい経っているんだよ。すごいことだね。今回、マスクしながらやっていますけど、復活することができて、その中でいろいろと楽しんでいる様子が届けられたんじゃないかなと。

【柳沢】これが好評になって、映画化するかもしれないよ（笑）？

【京本】当時もそんなこと言っていたよなー。

【河本】みなさん、1本目の収録を終えての感想です（笑）。

――これが続いて、マスクを取った状態でお3人が旅をするのが完成ですね

【京本】本当にそうだよな。

【柳沢】すごくいい番組で、本当にスタッフに感謝です。

【河本】12年前にお世話になった方々にもあいさつができたので、これから続いていけば、そういうふうにあいさつなどに行けたら…。京さま慎ちゃんの笑顔を見るためにも、商店街のみなさんとお話できるようになったら、いいですね。

【京本】京さま慎ちゃんが帰ってきたと思っていただけるように、全力を尽くします。タイトルにもあるように、令和も飛ばしてしまうっていう、明るい気持ちを受け取っていただけたらうれしいです。

【柳沢】いやー締めるね（笑）。

【河本】さすがお兄ちゃん！