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藤子不二雄Aさん、生きるフレーズ課した“終活”ならぬ“老活”「好奇心を持たないとダメ」

 『忍者ハットリくん』『怪物くん』などで知られる漫画家・藤子不二雄Aさんが、亡くなったことが7日、わかった。生前、2018年10月に行われたイベント『藤子不二雄(A)展-(A)の変コレクション-』オープニングセレモニーに出席した際、自身の“終活”ならぬ“老活”という漫画家に必要なことなどを伝えていた。

藤子不二雄Aさん (C)ORICON NewS inc.

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 尊敬する人物として漫画界の巨匠・手塚治虫さんの名前を挙げていた藤子さん。「僕らは先生に憧れてSFを描いていたのですが、このままだと先生を抜くことができないと気づいた」と当時を回顧。

 「先生は一般の家庭に興味がない方でしたので、『忍者ハットリくん』や『怪物くん』など異世界から妙な奴がやってきて、一般の社会でいろんなことを起こす路線に転向して、きょうまでやってこれた」と作品作りの秘話を明かした。

 今後の連載については「新しいキャラクターなどはある。ですが4年前に病気になってしまい、連載などをみんなやめた。4年間描かないでいると面倒くさくなってしまい…。漫画というのはものすごい体力がいる。それがなくなってきて…」と苦笑い。

藤子不二雄Aさん自画像

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 自身のこれからについては「よく“終活”というじゃないですか。僕は終活ではなく“老活”といって、老いてもますます元気に生きるフレーズを自分で課している。漫画というのは好奇心を持たないとダメ。いくら美しい景色を描いても漫画にならず、必ず人間が出てきて変なことをやり、それを描くから面白い。人間に対する好奇心が漫画を描かせる」と熱弁し、「これから漫画を描くかどうかわかりませんが、いろんな人に対するいろんな好奇心を持ち続けると元気が保つのではないかと思います」と伝えていた。

 藤子さんは1934年富山県生まれ。1951年にデビューし、代表作『忍者ハットリくん』『怪物くん』のほか、『笑ゥせぇるすまん』『プロゴルファー猿』などを世に送り出した日本を代表する漫画家の一人。作品はテレビアニメ化、実写ドラマ化もされている。

 小学館からの主な連載作品は「プロゴルファー猿」(サンデー)、「忍者ハットリくん」(コロコロ)など。

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