創業110周年を迎えた吉本興業が、「令和」の新時代に伝統の「笑い」と最新の「笑い」を同時に届ける特別公演『伝説の一日』（4月2日、3日）が、大阪・なんばグランド花月（NGK）で開催。千穐楽の四回目『さんまの駐在さん』では、明石家さんまを筆頭に、豪華ゲストが続々と登場し、大団円を迎えた。

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　オープニングトークでは、きのう2日の同公演で子どもが生まれたことをサプライズ発表した、ナインティナイン・岡村隆史が、さんま、今田耕司から引き続き“追及”を受ける一幕も。生まれた時期について「2月に生まれました」と語った岡村に、さんまが「やったら、もうけっこう大きくなって。風呂も入れてんねやな。きのう一生懸命教えたけど、鼻で笑って」とニヤリ。さんまから「おむつ替えてる？」と向けられると岡村は「替えています」と、子煩悩な一面をのぞかせていた。

　本編では、さんまとゲストとの絶妙なかけあいで爆笑の連続。桂文枝が登場した際には「『ヤングタウン』であなたを見つけたのは私だと思っています（笑）。NGKで面白い男がおると聞いて見たら、ホンマに面白い男やったから。若い人を相手にしている番組って、なかなか難しいでしょう」となつかしみながら、さんまとのトークを楽しんだ。

　さんまから「（この話は）面白いところあるんですか？」とイジられた文枝だが「これから、面白くなる。ネタ振りが長いほど、角度がつくから面白くなる」と熱弁。さんまから声を張っていないことを指摘されると「年齢とともに芸が変わってくる。いつまでも『いらっしゃーい！』って声を張って、言うてられへん」とツッコミを入れるなど、テレビの世界での“師弟”ならではのかけあいで笑いを誘った。

　エンディングでは出演者が集結。文枝が「みなさん、本当にありがとうございました。さんま座長、長い間、ご苦労さまでございました。こんなに長くなったのも、さんま座長のおかげでございます。吉本興業、これからもこんな若い人がたくさんいて頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

　その後、岡本昭彦社長から「本日は、誠に申し訳ございませんでした」とボケを挟んだあいさつとともに「多くの方々にご覧いただきまして、長時間本当にありがとうございました。無事に千穐楽を終えることができまして、大変感謝申し上げます。これからも笑いの力を信じて、精いっぱい頑張ってまいります」との決意表明が行われた。

　最後は、豪華出演者たちによる往年のヒットメドレーで吉本の歴史を振り返っていきながら、さんまが「どうも本当に長い間、ありがとうございました」と呼びかけ、全員で「笑顔のまんま」を歌いながら「吉本が笑いを君にあげるから、君たちの笑顔をこの吉本にこの吉本にください」と替え唄とともに締めくくった。

　過去に『伝説の一日』は、2012年4月8日に吉本興業の創業100周年を記念して行われたが、今回110周年の節目には2日間の開催となり、各日4回の全8公演を予定している。公演のオンライン配信チケットは、10日までFANYオンラインで発売されており、11日の正午まで視聴することができる。

■『さんまの駐在さん』出演者
明石家さんま
今田耕司
岡村隆史（ナインティナイン）
間寛平
村上ショージ
ジミー大西
オール阪神・巨人
島田珠代
川畑泰史
中川家
次長課長
椿鬼奴
黒沢かずこ（森三中）
NON STYLE
おいでやす小田
モンスターエンジン
こがけん
プラス・マイナス
アキナ
マヂカルラブリー
アインシュタイン
ミルクボーイ
見取り図
空気階段
熊元プロレス（紅しょうが）
NMB48（小嶋花梨、渋谷凪咲、上西怜）
かまいたち
ザ・ぼんち
桂文枝