人気グループ・Snow Manの深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、佐久間大介が、27日放送の『なんかいみちゃうTV』（深0：30※関東ローカル）に出演する。「スマホでテレビの中身を変える」という前代未聞の試みで、リアルタイムで視聴している人しか楽しめないという新しい視聴体験ができる実験的バラエティー。タイトルの『なんかいみちゃう』とは、“何か意味ちゃう！”と“何回見ちゃう？”のふたつの意味がかかっている。

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　例えば、あるVTRではラウールが「ワタシカイガスキナンデス」とカメラに向かって問いかける。「私、絵画好きなんです」と「私、貝が好きなんです」のいずれの意味にも取れるコメント。視聴者は、ラウールと深澤が出演する「絵画」のコントが見たければ、そのままテレビの画面で楽しむのもよし、同じくふたりが登場する「貝」のコントが見たい場合は、画面に登場するQRコードをお手持ちのスマホで読み取り、全く違うコントを視聴することもできる。

　まさに、自分のスマホでコントの内容を“変えてしまおう”というものなのだ。セリフと音声は同一のため、「貝」のコントをスマホで見ている人は、テレビはそのままにして全く違う内容を堪能できる＝“何か意味ちゃう！”な体験ができる。全然違う内容が展開されるので、スタジオのメンバーも皆スマホを片手に大盛り上がり。次はスマホで見よう、次はテレビで…」と、繰り返し見たくなる＝“何回見ちゃう？”な番組というわけだ。

　VTRはコントだけではなく、渡辺が出演する恋愛ドラマが見たい人はテレビで、サスペンスが見たい人はスマホで、という選択肢も。同じセリフ、音楽なのに、全く違う物語の展開にスタジオからも「月9みたい」「怖い、怖い！」と両極端な反応が飛び出す。渡辺の演技力が光る中、MCのシソンヌ長谷川忍からは、渡辺にまつわる撮影現場でのちょっと恥ずかしいエピソードが明かされる。赤面する渡辺…一体何があったのか。

　また、長谷川から佐久間へ、最近のテレビについて質問が。佐久間は真面目に「画質のクオリティーが高いと思いますね」と答えると、「自主規制が多くなったって思いますよね？」と少々無理矢理に「テレビの自主規制に一石を投じていこうかと思います」と、VTRを振る。そこに映っていたのは、酒井貴士（ザ・マミィ）に仕掛けられた、あるドッキリ。ズボンと下着を下ろし、うつぶせで横たわる酒井が、「うぇーーー」「ぎゃっあ」ともん絶しているのだが、テレビで見ている人は画面にモザイクがかかっており、スマホを使うとモザイクなしの映像を見ることができる。佐久間は「令和に作られたものじゃないですよ！」と驚きを隠せない。

　さらに今回の番組では、なんと“出演者をも変えられる”という、タレントにとっては恐ろしい展開も。さきほどはドッキリを仕掛けられた酒井だったが、自信満々にインタビューに答えるVTRが流れる。学生時代、同級生の女子を「完全に落とせたな」と確信するほどの、思い出のキスがあるというのだ。

　そのロマンチックすぎる（!?）キスの実演を酒井本人がVTRで披露。女優さんとの演技、そしてカメラに向かって唇を…。そこでスマホの登場だ。酒井によるキス実演を見たい人はテレビを、酒井が経験したキスをSnow Manが再現してくれたら…。ということで、スマホでは、佐久間と渡辺それぞれが酒井のキスを実演する。

　QRコードを読み取ると、佐久間と渡辺の2択が用意されているので、視聴者は、テレビをそのまま見るのか、スマホで佐久間か渡辺のキスに変えるのか、楽しく悩むこともできる。スタジオの3時のヒロイン・福田麻貴とかなでは、興奮気味にスマホを手に取り…。

　今回の試みは、同局が独自に開発した「C×M（シーバイエム）」という技術により実現。テレビ放送とスマホをリアルタイムにつなぐことができるシステムで、視聴者が読み取ったQRコードの中身を、放送とずれることなく流すことができる。そのため、番組自体は後日配信をしないことが決定。リアルタイムにこだわった“未知”の体験が味わえる番組となっている。