プロデューサーで作詞家の秋元康氏が2日、自選歌詞集『こんなに美しい月の夜を君は知らない』がきょう発売されたことを記念し、ニッポン放送の各番組にゲスト出演する「1DAYジャック」として、午後5時半からの『鶴光の噂のゴールデンリクエスト』に出演した。

　パーソナリティの笑福亭鶴光は「（ずっと出演されていて）疲れまへんか？」とねぎらうと、秋元氏は「楽しく、懐かしいなぁと思いながら。同窓会みたいです」と笑顔に。鶴光といえば50年近くラジオのパーソナリティを務めるレジェンドだが、鶴光は秋元氏を「恩人でございます」と紹介。秋元氏が鶴光のために大阪弁のクリスマスソング「クリスマスやったね」を作詞したことについて、鶴光は改めて感謝を伝えた。

　秋元氏が今までに作詞した曲は5000曲以上で、どの曲も誰が歌うか誰がその言葉を表現するか誰が物語を語るかを常に考えていると語り、この鶴光の曲も鶴光しか歌えない歌詞になっているという。

　同日発売された歌詞集の話題では、秋元氏は今回選んだ46曲について「若い人も年配の方もどう生きていけばいいんだろうという難しい時に、偉そうな歌詞ではないけど、こういう考えもありますよね」ということを伝えたかったと話した。

　鶴光から「最近のラジオについてどう思うか？」という質問が出ると、秋元氏は「ここにきてラジオというのは面白いですよね。とにかくフットワークがいいですよね。今日企画立てたら今日すぐにできる。生放送でいろんな仕掛けが出来る面白さは、ラジオはずっと変わらない」と太鼓判を押す。また、作詞を始めたきっかけも放送作家の駆け出しの頃、ニッポン放送の人間に食事に連れて行ってもら「君は才能がある。作詞家になれ」と言われて書き始めたというエピソードを明かしたが、実はその人は若手の放送作家全員に同じように話していたというオチだった。

　ニッポン放送×秋元氏1DAYジャックは、この後、深夜1時からの『乃木坂46のオールナイトニッポン』、深夜3時からの『佐久間宣行のオールナイトニッポン0（ZERO）』、翌朝4時30分からの『上柳昌彦 あさぼらけ』へ続く。