プロデューサーで作詞家の秋元康氏が2日、自選歌詞集『こんなに美しい月の夜を君は知らない』がきょう発売されたことを記念し、ニッポン放送の各番組にゲスト出演する「1DAYジャック」として、午後1時放送の『ナイツ ザ・ラジオショー』に出演した。

　最初の話題は、同番組パーソナリティのナイツ塙宣之が出演する秋元氏の企画原案ドラマ『真犯人フラグ』。秋元氏のほうから「僕はまだ撮ったのを見てないけど、一部、（塙のセリフ読みに）棒読み説がある」と話を振ってスタジオを沸かすと、塙は「自分が見ていたドラマに自分が出るとなると、考察をしたいのに何にもできなくなっちゃって」と笑った。

　また、番組パートナーのメイプル超合金の安藤なつも、秋元氏とテレビプロデューサー佐久間宣行氏が手掛けた青春バラエティー『青春高校3年C組』にレギュラー出演をしていたという縁もあり、一緒に食事をした焼き肉店で安藤の履物がなくなったエピソードで盛り上がった。

　ナイツはあまり秋元に会った機会がないということだが、秋元に会ったら聞いてみたかったこととして、2011年の『THE MANZAI』で審査員を務めた秋元氏が、自分たちに票を入れてなかったことについて塙が質問。秋元氏は「お笑いの専門家でないので、企画性を取った。王道の漫才よりも、自分がプロデュースするとどんな切り口で売るかなと考えるので、企画性の高いほうを選んだ」と説明。

　続けて、秋元氏のプロデューサーとしての話に。秋元氏はスカウト（スターの発掘）という視点では自身はこれまでいくつもの失敗をしてきたことを話しながら、自身はこの人を売りたいという時にどうすればよいか、ファンが見つけてくれた子にどういう歌がいいのかを考えることはできると話し、「自分ではわからない。ファンに教えてもらうんですよ」と語った。

　その言葉に、「さすがプロデューサー」と周囲は納得。その後も、塙が漫才協会をどうしていけばよいかなど、秋元氏にどんどん質問。「ストーリーを作ることじゃないですか。プロデュースは0を1にするのでなく、0.1を1にする。何かがないとできない。ぜひ、一度見させていただければ」と応えていた。

　番組ではリスナーから寄せられた質問を次々と秋元氏にぶつけ、さまざまな話題で盛り上がったが、番組はいよいよ今日発売される歌詞集の話に。秋元氏は「（歌詞集は）はじめてですね。僕らがつくるのは活字にして読む詞でなくて、聞いていただく詞なので。坂道の歌詞に勇気づけられましたという話があったので、出版社の方から話をいただいて」と明かす。また、本の出版を記念して歌詞の解説キャンペーンを実施しているが、秋元氏は「真犯人フラグの考察のように歌詞を考察していただければうれしい」とリスナーに呼び掛けた。