福岡発の特撮番組『ドゲンジャーズ』シリーズ最新作『ドゲンジャーズ〜ハイスクール〜』の制作発表記者会見が1日、オンラインで行われ、女子高生が主人公の学園ストーリーとなることが明らかになった。ヒロイン・山田真子役は役450名のオーディションから藤松宙愛（ふじまつ・そら＝19）が選ばれ、この日、制服姿で登場した。

　『ドゲンジャーズ』は、九州で活躍する実在するヒーローが集う特撮作品。正木郁演じる田中次郎が変身するルーキーをはじめ、オーガマン、キタキュウマン、ヤマシロン、フクオカリバー、エルブレイブ、グレイト2らが、悪の秘密結社の怪人達と戦ってきた。

　九州朝日放送（KBC）で2020年4月クールに第1シーズンが放送され、昨年4月の第2シーズンに続き、第3作目にあたる『ドゲンジャーズ〜ハイスクール〜』が今年4月よりスタート。TOKYO MX、KKB鹿児島放送で放送され、YouTube公式チャンネルでは、特撮史上初のTVと同時配信が決定。

　今作は、福岡県に本社を置く「味の明太子　ふくや」の長女で普通の高校生・真子を主人公とした学園ストーリー。演じる藤松は、福岡出身でドラマや舞台に出演するほか、ガールズユニット“MAGICAL SPEC”のセンターも務めている。今回の抜てきに「緊張しています」とはにかみながら、「ふくやの長女としてたくさんの人に明太子に触れ合ってもらう活動を、これから頑張ります！」と張り切った。

　真子はヒーローに変身し、先輩ポジションに回る田中のアドバイスをもらいながら、新たな世界観を切り拓く。撮影を振り返り、藤松は「最初は緊張でガチガチだったんですけど、皆さん優しくしてくださった」とにっこり。殺陣にも挑戦し「2ヶ月間みっちり練習しました。すべて初めてだったので、筋肉痛もすごかったけれど、できないことができるようになっていくことがすごくうれしかった」と振り返った。

　鈴村展弘監督は、今作について、いろいろなものを懐しつつ、良いものは残しつつ、新しい取り組みにチャレンジし、「（学園ドラマという視点で）今までとは切り口が違う」と説明。正木は「ここから新しいドゲンジャーズがスタートすると言っても過言ではありません」と語る。藤松は「これからドゲンジャーズとしてたくさんの活動を頑張りたい。山田真子、ドゲンジャーズをよろしくお願いします」と背筋が伸びた。

　特撮経験者や福岡にもゆかりのある、鈴木勝大、松本享恭、別府あゆみ、たなかえり、山崎潤、仲谷一志、渋江譲二、矢尾一樹らに加え、元ボクサーの竹原慎二も出演。エンディングでは、ヒーローたちが初のダンスを披露する記者会見となった。『ドゲンジャーズ〜ハイスクール〜』は4月10日より毎週日曜放送スタート。