声優で俳優の宮野真守、俳優の高嶋政宏が25日、オンラインで行われた劇団☆新感線いのうえ歌舞伎『神州無頼街』製作発表に出席した。生配信にも関わらずいつも通り、高嶋が言いたい放題の大暴走。横で終始、ツッコミ役を担っていた宮野は「こんなに呼吸するように下ネタを言うんだなって…」と苦笑。「きょうは、この（高嶋の）空気感を知ることができて僕らはしっかり立ち向かえるな、と。楽しく稽古場でいられそうですし、楽しんでお芝居をしているのがきっと伝われるのでは」と笑いを誘っていた。

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　一昨年コロナ禍により公演がかなわなかった今作は劇団☆新感線のこれまでの作品とは一味違う“幕末”や“侠客”という、これまで劇作家・中島かずきが「いのうえ歌舞伎」では取り上げなかった題材を用いて、わい雑で妖しくヤクザで摩訶不思議な物語を描く。イベントには主演の福士蒼汰、松雪泰子、演出のいのうえひでのり氏らも参加。

　侠客・身堂蛇蝎（みどう・だかつ）を演じる高嶋は3度目のオファーにして劇団☆新感線への初出演がかなったことに「きのうは興奮して眠れなかった。新感線に出るのは夢だった」と感激しきり。「本当に最高です。ようやく声をかけていただいた今がタイミングなのかな」といい、「初めての稽古ではうれしくて…、なんでもやります、お尻も出します。みたいな」とはやる気持ちを押さえきれない様子。

　また、福士の素顔についてバディを演じる宮野が「2人でいる時はずっと棒で俺を突いてくる」と意外にいたずらっ子な一面を明かすと、まだそこまで絡みがないという高嶋は「福士さんがそんな人だとは。そのスーツの下に信じられない格好が…」とつぶやき、宮野から「（素顔を）隠してるってそういうことじゃない！」とツッコまれていた。

　質疑応答でも「『毛は剃っているんですか？』とかそういう質問はないですか」とはっちゃける高嶋に、宮野は「見せないでしょ」と呆れ顔。妻役の松雪泰子が、司会から「（高嶋が夫役で）大丈夫ですか？」と心配されると「大丈夫ですよ」とにっこり。高嶋は「『大丈夫です』と言われたらなんでも大丈夫」と得意げで「松雪さんはきょうはピンヒール履いていて真ん中の2人（福士・宮野）は踏まれたいと思っている…」とまたも暴走が始まったところで、司会から話を強制的に中断させられていた。

　なお、登壇を予定していた劇作家・中島氏は新型コロナウイルスの検査で「陽性」となり欠席。本公演のスタッフ・キャストとは接触しておらず現在、特に症状はなく容態は安定しているという。保健所の指示に従って療養する。

　本作は、3月17日から29日まで大阪・オリックス劇場にて、4月9日から12日まで静岡・富士市文化会館ロゼシアター大ホールにて、4月26日から5月28日まで東京・東京建物Brillia HALLにて上演される。

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