アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

『ドカベン』水島さん死去、漫画家仲間が追悼 森川ジョージ氏、ちばてつや氏ら「すごい作家」

 『ドカベン』『野球狂の詩』などで知られる漫画家の水島新司さんが10日、都内の病院で亡くなった。82歳。訃報を受け、『はじめの一歩』作者・森川ジョージ氏や『ちはやふる』末次由紀氏など、多くの漫画家たちが追悼した。

水島新司さんの代表作『ドカベン』のイラスト (C)水島プロダクション

水島新司さんの代表作『ドカベン』のイラスト (C)水島プロダクション

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 森川氏は自身のツイッターを更新し、「60キロの豪速球、老いてなお現役、僕らが小学生だったころ夢として描かれていたことが次々と現実になりました。どれほどの人に影響を与えたのでしょうね。すごい作家、としか形容できません。ご冥福を御祈りします」。

 末次氏も「ああ…水島新司先生……2020年末に引退宣言された時に『野球が好きな先生だから『引退』というのをしたかっただけで、復活なさる気がする』と友人と話していたのですが…。勝手なことを言えば、復活が見たかった…お悔やみ申し上げます」と惜しんだ。

 また、『あしたのジョー』で知られるちばてつや氏も公式サイトにて「昔から同じスポーツを題材にしたマンガを描いてきた同士で同じ世代、実生活でも草野球仲間でライバルの水島新司さんが亡くなってしまった」とし、「彼は私とはかなり違ったスタンスで、ほとんど野球マンガひと筋に描き続けてきたんだ」と思い出を回顧。

 「元々野球マンガはピッチャーとキャッチャーにライバル、というヒーローものが定番だったが、彼の手にかかるとチームの9人一人ひとりの個性、それどころか監督や控え選手などを含むベンチワークまで綿密に描ききり、プロ野球選手を唸らせるほど専門的な目線で野球の「可能性」と「面白さ」を探り続けてきたと思う。水島さん、そんなあなたのすぐれた野球マンガの出現で、私は野球を描けなくなりましたよ」

 「以前から約束していて、近々楽しみにしていたキャッチボールの相手が居なくなってショックだし本当に寂しいけど、そういう私も現在は闘病中。まずは長い間本当にお疲れ様でした。先に行って今は安らかにお休み下さい。合掌」と水島さんの人柄や漫画にかける情熱を明かした。

水島新司さん

水島新司さん

写真ページを見る

 水島さんは1939年、新潟県出身。1958年に作家デビューし、1972年に自身の代表作となる『ドカベン』の連載を『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にてスタート。同作は76年にはアニメ化、77年に実写映画化、ゲーム化もされ、81年まで連載された。

 その後、続編として、『大甲子園』(83〜87年)、『ドカベン プロ野球編』(95〜03年)、『ドカベン スーパースターズ編』(04〜12年)、『ドカベン ドリームトーナメント編』(12〜18年)が掲載され、18年6月にシリーズ通して連載46年の歴史に幕を下ろした。なお、『ドカベン』単行本のシリーズ累計は205巻まで発売されている。

 そのほかにも『あぶさん』『野球狂の詩』『男どアホウ甲子園』など、多数の野球漫画を生み出してきた。2005年に紫綬褒章、14年に旭日小綬章を受章。2020年12月に引退を発表していた。

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. 『ドカベン』水島新司さん死去 82歳 野球漫画の第一人者
  2. 2. 『ドカベン』水島さん死去、漫画家仲間が追悼 森川ジョージ氏、ちばてつや氏ら「すごい作家」

関連写真

  • 水島新司さんの代表作『ドカベン』のイラスト (C)水島プロダクション
  • 水島新司さん

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

 を検索