歌舞伎俳優の中村勘九郎・中村七之助が7日、3月から行う全国巡業公演についてリモートで取材に応じた。兄弟ふたりを中心に、中村屋一門が2005年から行ってきた全国巡業公演も3月13日に予定されている栃木・宇都宮市文化会館での公演をもって、47都道府県を制覇することに。勘九郎は「47都道府県回って満足するのではなく、より精力的にやっていきたい。次に向けて、より気合が入る思い」と意気込みを語った。 七之助は「父である十八代目中村勘三郎とともに親子会として全国各地に伺っておりましたが、私たちは、ファンの方から『地方にいると交通費や宿泊費がかかってなかなか歌舞伎を見に行くことができない』という内容のお手紙をいただいたのがきっかけで、それならば自分たちが全国各地に足を運んで、たくさんの方に歌舞伎を見てもらおうと始めたことでした」と、17年前に思いを馳せて感慨もひとしおの様子だった。 栃木には2019年に行く予定だったが台風の影響で中止。20年は新型コロナウイルスの感染拡大でやむなく全公演中止、昨年は再開したが栃木での公演はなく、3年越し、「念願の全国制覇」(勘九郎)となる。 昨年は「東京から行くので、本当に怖かった。お客さんが入らなかったらどうしようって。幕が上がって、満杯のお客さんを見た時は、やってよかったと思いました。でも安心してはいけない心して臨みたい」と勘九郎。七之助も「私たちにできるのはお客様に元気になって帰っていただくことが仕事。全身全霊、一生懸命やる」と、引き続きコロナ禍での興行に気を引き締めていた。
2022/01/07