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桂文枝、“大恩人”三遊亭円丈さんを追悼「同じ新作派としては誠に寂しい」

 三遊亭円丈さんが11月30日に死去したことを受け、上方落語家の桂文枝(78)が5日、偉大な新作落語の先輩をしのんだ。

桂文枝(C)ORICON NewS inc.

桂文枝(C)ORICON NewS inc.

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 円丈さんの「グリコ少年」との出会いを、文枝は「落語はこんなことも出来るんやとテレビの司会と古典落語の狭間で悩んでいた私に大きな刺激と風穴を開けてくださいました」と振り返り、自身の「ゴルフ夜明け前」につながったと感謝。そんな円丈さんを「大恩人」と表現した。

 第一回目の「創作落語の会」に円丈さんをゲストに招き、その後も何度も共演するなど、東西の新作落語の担い手同士で交流。文枝は「いつも恥ずかしそうにボソボソっとお話しながら何を聞いても常に的を得た解答をいただきました」と思い出にふれ、「お身体をお悪くしているとは聞いていましたがこんなに急に旅立たれるとは」と別れを惜しんだ。

 そして「同じ新作派としては誠に寂しいことですし 円丈師匠の功績は計り知れないほど大きなものがあると思います」と偉業をたたえ、「本当にありがとうございました 心よりご冥福をお祈りいたします」と大恩人をしのんだ。

 
■桂文枝 コメント全文
 
三遊亭円丈師匠を悼む

1981年に大阪でも新作の落語の会をやろうと喜劇作家の香川登志緒先生が名付け親になり会の名前をつけていただきました。

そもそも大阪でもやろうというきっかけを作ってくださったのは円丈師匠で、これ面白いからと某放送局のIディレクターから一本のカセットテープをいただきました。その落語「グリコ少年」こそ東西に円丈旋風を巻き起こし、やがては私の芸術祭大賞の「ゴルフ夜明け前」につながったのですから、僕にとっては大恩人と言えます。

「グリコ少年」を初めて聞いた時、それまでの新作落語にはない全く新しいタイプの落語で、落語はこんなことも出来るんやとテレビの司会と古典落語の狭間で悩んでいた私に大きな刺激と風穴を開けてくださいました。

そして一回目の「創作落語の会」のゲストに円丈師匠をお招き致しました。師匠とはその後、何度も共演し新しい落語についても話し合いました。いつも恥ずかしそうにボソボソっとお話しながら何を聞いても常に的を得た解答をいただきました。

お身体をお悪くしているとは聞いていましたがこんなに急に旅立たれるとは。同じ新作派としては誠に寂しいことですし、円丈師匠の功績は計り知れないほど大きなものがあると思います。

本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

合掌

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