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人間国宝の落語家・柳家小三治さん死去 81歳 最後の高座は今月2日の「猫の皿」

 人間国宝の落語家・柳家小三治(本名:郡山剛藏)さんが、心不全のために10月7日に亡くなったことがわかった。10日、落語協会のホームページで発表された。81歳だった。最後の高座は、2日の府中の森芸術劇場での「猫の皿」となった。

柳家小三治さん死去 (C)ORICON NewS inc.

柳家小三治さん死去 (C)ORICON NewS inc.

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 サイトでは「当協会顧問の柳家小三治(本名:郡山剛藏)が、令和3年10月7日(木)午後8時、永眠いたしました。(81歳)。故人の遺志により密葬にて執り行われました。お別れ会の予定はございません。謹んでご冥福をお祈りいたします」と伝えられた。

 柳家小三治事務所も書面で「最後の高座は10月2日、府中の森芸術劇場での『猫の皿』となりました。亡くなる当日まで次の高座を楽しみにしておりましたので、突然のことでした。この先予定されていた落語会を心待ちにしてくださっていたお客様には申し訳なく存じます。また長らくご贔屓いただきましたお客さま、関係者のみなさまには心よりお礼申し上げます」とつづった。

 小三治さんは、1959年に柳家小さんに入門し、前座名「小たけ」として活動。63年4月に二ツ目に昇進し「さん治」と改名した後、69年9月に真打へと昇進すると、十代目「柳家小三治」を襲名した。2010年には落語協会の会長就任したが、14年に会長職を退き、顧問となった。14年に、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

 訃報にあたって、落語協会の会長・柳亭市馬がコメントを寄せた。

■柳亭市馬追悼コメント
つい最近まで、元気に高座に上がっている、と聞いていたので、突然の訃報に接し只々、呆然とするだけです。落語史に、大きな区切りの線が引かれたのは、確かです。何事にも迎合することを嫌い、派手を好まず、極めて芸人らしからぬ、孤高の噺家でした。個人的には、師匠先代小さん亡き後、芸について口やかましい事を言ってくれるのは、小三治師匠だけだったので、いよいよ心細く、寂しくなりますが、「もうあんなに沢山、薬を飲まなくてもいいんだな。」と思うと、少しだけほっとします。小三治師匠、長い間、お疲れさまでした。本当にくたびれましたねぇ。どうかゆっくり、お休みください。有難うございました。

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