フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)が、8月16日に書籍『MC論−昭和レジェンドから令和新時代まで「仕切り屋」の本懐−』(ワニブックス)を発売する。このほど、取材に応じた古舘が、10月からテレビ朝日『報道ステーション』(月〜金 後9:54〜11:10)のメインキャスターに就任する元NHKの大越健介氏(59)に太鼓判を押した。
古舘は2004年4月の番組開始以来、12年にわたって『報ステ』メインキャスターを担当していたが、大越氏の就任について「長くなると思います。面識はなくて(つながりは)僕の『報ステ』と同じ時期に、彼が『ニュースウォッチ9』をやっていたというくらいです。彼は記者出身の方で、ジャーナリストですし、東大出で、野球部でピッチャーじゃなくてキャッチャーをやっていたっていう、ニュースアンカーとしてすべてそろっているじゃないですか。オレみたいに、丸腰で報道に行ったわけじゃなくて、出自が違う。本当にすごい人だと思っています」と賛辞を寄せた。
具体例も挙げ「たとえば、原発に関するニュースにしても、僕みたいな言い方じゃなくて、原発に反対の意見を持っているってことを遠回しに言って、誰もが見てしまう可能性があって、偏った意見を言わない言い回しができて終わる人なんです。極論すると、筑紫哲也さんがウォルター・クロンカイトから引っ張ってきた『きょうは、こんなところです』っていう。ああやって、いろんなニュースを伝えて、きょうという1日をくるむっていう感じ。あれくらいの包容力がある人だなと思って、僕は『ニュースウォッチ9』を見ていたんですよ。だから、テレ朝はいいところに目をつけたし、大越さんももう一丁勝負っていう、いいタイミングだな」と指摘した。
今回の人選をめぐって、知人と激論を交わしたそうで「オレは(知人に)『すばらしい人選だと思う。今まで頑張ってきた局アナ、富川悠太には申し訳ないけど、大越さんはいい人選だと思う』って伝えたんです。大越さんは言っちゃいけないことは言わないけど、芯を食った甘噛をする人。そうしたら、知人が『ニュースを見ていない人も引っ張ってこないといけない大変な時代に、大越さんのネームバリューがどこまでか』って、オレに対する気遣いも込みで言ったんです。そこで、僕は『違う!』と言い返した」と回顧。
続けて「昔だったら、バラエティーからスポーツ実況から、いろいろなジャンルをフォローしてないとかいう意見はあったと思う。NHKのニュース番組のメジャーであって、こっち(民放)の水は苦いんだっていう論もあったかもしれない。でも、僕はそれこそが情報が化けると書いて情報化社会、ネット社会の到来だと思うんです。今回、これだけネットで大越さんって騒がれるわけですよね。『大越さんって誰?』っていう人たちが、ネットで一瀉千里に出ることによって、自分自身が本当に知っていたかどうかわからない状況になっちゃって『大越さんっていう方がいるんでしょう、ちょっとのぞいてみようかな』ってなるんですよ。だから、こっちで売れていないとか関係ない。そういう意味でもすばらしい人選」と期待した。
その上で「僕の狭い器では、やられたな、大越さんの時代が来るなと。これが、報道のテレビ朝日をしっかり支えるなと感じています。あとは、大好きな富川悠太を入れてくれ、取材に行かせてくれと、勝手ながら思っています。極論すると『報道ステーション』は大越さんが来るためのオレがつなぎだったんじゃないかと思うくらい」と笑いを交えながら締めくくった。
同書では、MCの源流に大橋巨泉を位置づけ、タモリ、明石家さんま、笑福亭鶴瓶、中居正広、有吉弘行、村上信五、安住紳一郎といった幅広い人物の仕切り術・パンチラインを古舘流に分析していく。
古舘は2004年4月の番組開始以来、12年にわたって『報ステ』メインキャスターを担当していたが、大越氏の就任について「長くなると思います。面識はなくて(つながりは)僕の『報ステ』と同じ時期に、彼が『ニュースウォッチ9』をやっていたというくらいです。彼は記者出身の方で、ジャーナリストですし、東大出で、野球部でピッチャーじゃなくてキャッチャーをやっていたっていう、ニュースアンカーとしてすべてそろっているじゃないですか。オレみたいに、丸腰で報道に行ったわけじゃなくて、出自が違う。本当にすごい人だと思っています」と賛辞を寄せた。
具体例も挙げ「たとえば、原発に関するニュースにしても、僕みたいな言い方じゃなくて、原発に反対の意見を持っているってことを遠回しに言って、誰もが見てしまう可能性があって、偏った意見を言わない言い回しができて終わる人なんです。極論すると、筑紫哲也さんがウォルター・クロンカイトから引っ張ってきた『きょうは、こんなところです』っていう。ああやって、いろんなニュースを伝えて、きょうという1日をくるむっていう感じ。あれくらいの包容力がある人だなと思って、僕は『ニュースウォッチ9』を見ていたんですよ。だから、テレ朝はいいところに目をつけたし、大越さんももう一丁勝負っていう、いいタイミングだな」と指摘した。
今回の人選をめぐって、知人と激論を交わしたそうで「オレは(知人に)『すばらしい人選だと思う。今まで頑張ってきた局アナ、富川悠太には申し訳ないけど、大越さんはいい人選だと思う』って伝えたんです。大越さんは言っちゃいけないことは言わないけど、芯を食った甘噛をする人。そうしたら、知人が『ニュースを見ていない人も引っ張ってこないといけない大変な時代に、大越さんのネームバリューがどこまでか』って、オレに対する気遣いも込みで言ったんです。そこで、僕は『違う!』と言い返した」と回顧。
続けて「昔だったら、バラエティーからスポーツ実況から、いろいろなジャンルをフォローしてないとかいう意見はあったと思う。NHKのニュース番組のメジャーであって、こっち(民放)の水は苦いんだっていう論もあったかもしれない。でも、僕はそれこそが情報が化けると書いて情報化社会、ネット社会の到来だと思うんです。今回、これだけネットで大越さんって騒がれるわけですよね。『大越さんって誰?』っていう人たちが、ネットで一瀉千里に出ることによって、自分自身が本当に知っていたかどうかわからない状況になっちゃって『大越さんっていう方がいるんでしょう、ちょっとのぞいてみようかな』ってなるんですよ。だから、こっちで売れていないとか関係ない。そういう意味でもすばらしい人選」と期待した。
その上で「僕の狭い器では、やられたな、大越さんの時代が来るなと。これが、報道のテレビ朝日をしっかり支えるなと感じています。あとは、大好きな富川悠太を入れてくれ、取材に行かせてくれと、勝手ながら思っています。極論すると『報道ステーション』は大越さんが来るためのオレがつなぎだったんじゃないかと思うくらい」と笑いを交えながら締めくくった。
同書では、MCの源流に大橋巨泉を位置づけ、タモリ、明石家さんま、笑福亭鶴瓶、中居正広、有吉弘行、村上信五、安住紳一郎といった幅広い人物の仕切り術・パンチラインを古舘流に分析していく。
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2021/07/19