歌舞伎俳優の市川海老蔵、長男の堀越勸玄が29日、東京・明治座で行われた『海老蔵歌舞伎』に出演。34年ぶりに成田屋の『実盛物語』親子共演が実現した。 演目は『実盛物語』と新作歌舞伎舞踊『KABUKU』。『実盛物語』は、武将斎藤実盛と源氏の白旗をめぐって繰り広げられる物語で、平家方の武士で武芸と知性と情を兼ね備えた爽やかな武将・斎藤実盛を海老蔵が演じ、物語の鍵を握る堅田の百姓の娘小まんの倅・太郎吉を勸玄が演じる。成田屋親子と『実盛物語』は1956年1月新橋演舞場からの歴史があり、海老蔵の祖父・十一代目市川團十郎(当時・九代目海老蔵)と父・十二代目市川團十郎(当時・市川夏雄)が実盛と太郎吉を演じた。1987年5月歌舞伎座では海老蔵自身が七代目新之助の名で、父・十二代目市川團十郎と実盛、太郎吉で共演している。
2021/05/29