ロックバンド・sumikaが2日スタートの日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』（毎週金曜 後11：35）の初回ゲストに決定した。同番組は俳優の田中圭と千葉雄大がMCを務め、毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるエモいトークを交えつつ、ライヴ映像でひも解いていく。今回、初収録となるスタジオでの潜入リポートが到着した。

　sumikaは片岡健太(Vo.／Gt.)、荒井智之(Dr.／Cho.)、黒田隼之介(Gt.／Cho.)、小川貴之(Key.／Cho.)の4人からなるバンド。映画やCMのタイアップは20曲を超えるなどロックとポップが融合した質の高い唯一無二の音楽性に加え、心に刺さるリリックが若者を中心に絶大な支持を獲得している。

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　初収録とあって、sumikaのみならず田中と千葉も、やや緊張気味。2人ともに今回が音楽番組初MCということで、カメラが回る直前までストレッチや深呼吸をするなどし、緊張をほぐす姿が印象的だった。さまざまな楽器をポップにデコレイトし、“音楽好きが集まる隠れ家”のようなセットにてトークの収録がスタート。

　メンバー全員がひと通り自己紹介を終えると、みんなでMC二人に向かって「お久しぶりです！」とあいさつ。実は2人が出演していたテレビ朝日系『おっさんずラブ-in the sky-』の主題歌をsumikaが担当していたこともあり、2年ぶりの再会を懐かしみつつ、スタジオは徐々に砕けた雰囲気に。特にsumikaにとって、ドラマの時からファンだったという2人のドラマを彷ふつとさせるやりとりを前に大盛り上がり。片岡は「2人にお会いするのはドラマの打ち上げ以来。久しぶりに親戚のお兄ちゃんに会ったような気持ちになって、本当にうれしかったです」と感激する。

　そして自身の原点となる“MUSIC BLOOD”に関するトークに移行。sumikaの“嫉妬するアーティスト”として名前があがったのが、メンバー全員が影響を受けているというスピッツ。シンプルで奥深い音楽性、そして天才的な言葉選びと心に残る曲調に衝撃を受けた。さらに国民的ミュージシャンとしてドームやアリーナなどの大きな会場でライヴを開催する一方で、ライブハウスなど小規模な会場でもファンを魅了していることなど、バンドとしてのあり方そのものが刺激になっているそう。終始メンバーのスピッツ愛がさく裂するなか、片岡は特に好きな楽曲を挙げる。

　さらににぎやかなトークを展開していたところから一転、神妙な空気のなか、バンド結成から現在までの活動において、一度だけバンド存亡の危機が訪れたことにも言及。最後にはsumikaにとっての「BLOOD SONG」を紹介。「バンドが組めない、路上で歌っても人が集まらない、何もかもがどん底で、不安の中で歌っていたけど、今僕らにはsumikaという場所がある。この楽曲を聞くとあの時の自分を救えた気がするんです」と片岡が語る、その楽曲とは。

　なお、ライヴ映像は放送直後より、スマホでの視聴に特化した短尺のバーティカルシアターアプリ『smash』にて、ライブパフォーマンスを1カメラ＆ノーカットで収録した“UNCUT”映像を楽しむことが可能。より一層、臨場感あふれるエネルギッシュな映像に仕上がっている。