声優の下野紘が、明石家さんま企画・プロデュースする劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』（6月11日公開）に、ボイスキャストとして参加することが発表された。『さんまのまんま』での公開オーディションを経て、トカゲ役とヤモリ役を担当する。

　さんまが、直木賞作家・西加奈子の小説を元に企画・プロデュースする本作は、漁港の船に住む訳あり母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密がつなぐ最高の奇跡を描いた感動のハートフルコメディ。『ドラえもんのび太の恐竜2006』（2006年）、『海獣の子供』（19年）の渡辺歩が監督を務め、アニメーション制作を圧倒的クオリティと世界観で世界中に多くのファンを持つSTUDIO4℃が手がける。肉子ちゃん役を大竹しのぶ、娘・キクコ役をCocomiが務め、花江夏樹が出演することも発表されている。

　下野は、アニメ『鬼滅の刃』の我妻善逸役、『進撃の巨人』コニー役を務め、今年の声優アワードのMVS（ファンが選ぶ最も活躍した声優＝Most Valuable Seiyu）にも選ばれた。

　実は、今年正月（1月2日）にカンテレ・フジテレビ系でされた『新春大売り出し！さんまのまんま』に、下野がアニメ『鬼滅の刃』で共演する花江と共に出演。そこで花江が『漁港の肉子ちゃん』に出演することを知った下野が出演を希望、まさかの番組内で公開オーディションとなる展開に。さんまから「トカゲの声できる？」といわれた下野が「できます！」と即答し、さんまのリクエストにテンポよく、難なく対応する下野に、さんまが「いいねぇ〜〜！」と大盛りあがり！　番組では、「お仕事の依頼はきちんとしたルートで」とさんまが告げたまま、結果はお預けとなっていたが、下野へ正式にオファーが入りボイスキャストとして参加が決定した。

　下野は番組内のオーディションで演じたトカゲ役に加え、肉子とキクコの心の声を代弁するようなせりふを発するヤモリ役も務める。下野はアニメ『迷宮ブラックカンパニー』のワニベ役で人間味のある人型のトカゲを演じたことはあるが、トカゲの形をしたトカゲを演じるのは今作が初めて。本人も「今年は“トカゲ”に縁があるのかな」と笑ってた。

　すでに本番アフレコを終えた下野とさんまとの軽妙なやりとりを収めたメイキング映像も解禁。また、下野からのコメントは以下のとおり。

【下野紘のコメント】
　まさか『さんまのまんま』が、オーディションの場になるとは思っていませんでした（笑）　お役をいただけてうれしかったですし、子どもの頃から見ていたさんまさんのプロデュース作品に出演することができて本当に光栄です。

　別件で事務所に立ち寄った時にマネージャーから「お話がありまして…」と極秘事項を伝えるような空気感で、小部屋に連れていかれて「『漁港の肉子ちゃん』出演決定しました！　おめでとうございます！」って。マネージャーも浮足立っていましたね（笑）。

　今年は「トカゲ」に縁があるのでしょうか…別の作品で人間味のある人型のトカゲを演じる機会があったのですが、今回のようにトカゲの形をしたトカゲに声を当てたのは人生で初めてだと思います。

　ヤモリは肉子ちゃんやキクコちゃんの心情を代弁する意味深い役なので、せりふに色をつけないように、生き物だけれど無機質な感じも意識しながら演じさせていただきました。ヤモリの時は、監督に、イケボ（イケメン系ボイス）でお願いしますとリクエストされまして（笑）　イケボ・ヤモリにもご期待ください。

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