久月は27日、今年活躍が期待される人物をモチーフにしたオリジナルひな人形『今年の期待びな』を発表した。

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　「女の子の成長と幸せを願い、厄払いを行う風習」であるひな祭り（3月3日）を迎えるにあたり、今年活躍が期待される人物をモチーフにしたひな人形を毎年、公開している。同社は「世界で活躍し、世の中を明るくしてほしい」、「世の中をより良くしてほしい」という願いを込めて『今年の期待びな』を制作。今年は、国内の新型コロナウイルスの終息と、世界秩序の回復を願い選定された。

　「『コロナ終息』期待びな」は、小池百合子東京都知事と吉村洋文大阪府知事がモチーフに。「世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの国内での感染者数が最も多い、日本の2大都市である東京と大阪から鎮静化、終息を祈願して、東京、大阪のリーダーである知事に期待を込めて制作します」と制作意図を説明した。

　続けて「『世界秩序回復』期待びな」は、カマラ・ハリスアメリカ副大統領とジョー・バイデンアメリカ大統領がモチーフに。「2020年アメリカ大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ候補に勝利し、2021年1月20日にバイデン前副大統領が史上最高齢（78歳）で大統領に就任。ハリス上院議員は女性として、また黒人・アジア系としても史上初の副大統領に就任します。世界のリーダーアメリカのトップ交代による、世界秩序の回復に期待を込めて制作します」とした。

　小池都知事と吉村府知事、ハリス副大統領とバイデン大統領は、それぞれマスクを手にしていた。

　ひな祭りはもともと、平安時代のお人形（ひいな）遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流した「流しびな」の行事が結びついたもの。そこから、ひな祭りでは、人形が身代わりになり、子供に災いが降りかからないようにという家族の願いや、人生の幸福が得られるようにという温かい気持ちを込めて人形を飾るようになった。