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スウェーデンで話題になった書籍『スマホ脳』日本でも大反響 発売1ヶ月で11万部

 スマートフォンによる教育への悪影響を示す新潮新書『スマホ脳』(著:アンデシュ・ハンセン、訳:久山葉子)が、先月18日に刊行以来、異例の反響を呼んでおり、発売からわずか1ヶ月で5刷、11万部を突破した。

新潮新書『スマホ脳』が日本で異例の大反響

新潮新書『スマホ脳』が日本で異例の大反響

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 2019年、スウェーデンで刊行された同書は、脳科学的見地からスマホが脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした1冊。スウェーデン国内でベストセラーとなり、42週にわたってベスト20にランクイン、世界13ヶ国に版権が売れた。中でも衝撃を受けたのは教育大国として知られるスウェーデンの学校関係者で、学校から著者への講演依頼が急増し、著者の提案する改善メソッドを現場に取り入れる学校も日に日に増加、社会現象を巻き起こしている。

 反響の背景には、社会的関心が「スマホが教育分野においてどのような影響をもたらすのか」に集まっていることにある。今年7月、文部科学省は中学生が学校に携帯電話を持ち込むことを条件付きで許可する方針を決め、全国の教育委員会などに通知。10月、平井卓也デジタル改革相らが教科書のデジタル化を文科省に要請し、萩生田光一文科相もデジタル教科書の使用基準の緩和方針を示した。デジタルデバイスと教育の在り方が、議論の渦中にあることで、スマホによる教育への悪影響を示す本書に親世代が反応、発売すぐに、多くの読者を獲得している。

 原書が本国で話題になっていたとはいえ、日本ではあまり知られていない著者の本が、わずか1ヶ月で11万部を突破するのは異例の事態となる。

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