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『テルマエ・ロマエ』作者、イタリア人の一声で漫画家志す 油絵など「食べていけない」生活事情を告白

 実写映画化もされた漫画『テルマエ・ロマエ』の作者・ヤマザキマリ氏が27日、都内で行われた『Netflixアニメラインナップ発表会』に登場した。

漫画家志す契機を告白したヤマザキマリ氏 (C)ORICON NewS inc.

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 1996年にデビューしたヤマザキ氏は、漫画家を目指したきっかけについて聞かれると「私は元々、美術を勉強しにイタリアへ留学しておりました。油絵などをしておりましたが、はっきり言って食べていけない。『どうしようかな?』と思っていた時に、当時のイタリアは日本のアニメが当たり前に流れていて、そういう人たち(アニメ好きの人)が美術を志して大学に行ったりしていた。『漫画を描いてみたらどうだい?』というアドバイスをイタリア人から受けて、漫画を描き始めました」と説明した。

 1980〜90年代半ばに留学していた時は「毎日、日本のアニメをイタリア語版で見ていました。主題歌もイタリア語で歌えます。日本で見ていたアニメがイタリア語版の吹き替えとなっているので」と笑いを誘った。

 また、「イタリアは松本零士さんのファンが多い。あとはルパン三世が人気で、コスプレするのが大好きで、カーニバルになるとルパン三世が街中にあふれたりしている」とイタリアに日本の漫画・アニメ文化が昔から根付いていることを伝えた。

 この日は、『テルマエ・ロマエ』の新作アニメ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』が、Netflixオリジナルアニメシリーズとして制作されることが決定。アニメーション制作はNAZが担当し、あわせて原作者・ヤマザキマリ氏によるスペシャルイラストが公開された。

 『テルマエ・ロマエ』は、入浴文化という共通のキーワードを軸に、現代日本にタイムスリップした古代ローマ人の浴場設計技師が、日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返すことによる笑いを描いた作品。『マンガ大賞2010』『第14回手塚治虫文化賞短編賞』などを受賞。作者・ヤマザキ氏の傑作作品で、俳優・阿部寛主演の実写映画が2012年、2014年に公開、テレビアニメが2012年にフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送された。

 新作アニメ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』は、原作をベースにヤマザキマリ氏による新たな描き下ろしエピソードも登場予定。古代ローマ帝国の浴場設計師ルシウスが、ひょんなことから現代日本にタイムスリップしてしまい、日本の風呂文化を学んでいくコメディーが新しく描かれる。

関連写真

  • 漫画家志す契機を告白したヤマザキマリ氏 (C)ORICON NewS inc.
  • Netflixオリジナルアニメ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』ヤマザキマリ氏によるスペシャルイラスト
  • 『テルマエ・ロマエ』 著:ヤマザキマリ、発行:KADOKAWA、 レーベル:ビームコミックス
  • 『Netflixアニメラインナップ発表会』に参加した内田理央 (C)ORICON NewS inc.
  • 『Netflixアニメラインナップ発表会』に参加した(左から)リラックマ、内田理央 (C)ORICON NewS inc.

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