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明日海りお、宝塚歌劇への変わらぬ愛と「自分らしさを出していく」決意

 2019年11月に宝塚歌劇団を退団した元花組トップスターの明日海りお。16年におよんだ在団中には数々の賞を受賞し、大劇場主演作12作は平成以降に退団したトップとしては史上最多の記録を持つ。今年から新たな一歩を踏み出した明日海が、久しぶりに宝塚歌劇の世界に帰ってくる。WOWOWで『宝塚への招待 明日海りおスペシャル−花組「CASANOVA」副音声解説付−』と題したスペシャル番組が今月29日(後8:00〜)、放送される。

明日海りお (C)ORICON NewS inc.

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 明日海が宝塚関連番組に出演、さらに、自身が出演したミュージカルの副音声解説を務めるのは、退団後初。「CASANOVA」は2019年2月から4月に宝塚歌劇団の花組に上演された祝祭喜歌劇(公演収録は2月22日、兵庫・宝塚大劇場)。番組では、盟友・仙名彩世(元花組トップ娘役)と副音声解説を収録。また、宝塚歌劇の大ファンとして知られる高橋真麻との対談企画も実現した。

 「仙名さんとの収録はとてもリラックスして、懐かしい話ができて、楽しい時間でした。高橋真麻さんにも初めてお会いできてすごくうれしかったです。真麻さんの宝塚愛を直接、感じることができました。宝塚を卒業して半年以上たちますけど、やっぱり宝塚の話をすると当時のことがよみがえってきます。『実は、この時はこうだった』といった裏話や、今後についての思いも語っていますので、ぜひご覧いただきたいと思います」

 今回、WOWOWで楽しむことができる「CASANOVA」は、18世紀、世界中の女性たちをとりこにしてきたという希代のプレーボーイ、ジャコモ・カサノヴァが真実の愛に出合うまでの冒険譚を描き出したスペクタクル・ミュージカル。運命の恋人ベアトリーチェを演じる仙名の退団公演でもあった。

 「衣装がとても美しく色彩豊か、歌も踊りも次から次へとたたみかけるように展開していくので、宝塚歌劇でしか味わえない醍醐味があると思います。公演の最後のフィナーレまで見応えがある作品。私が演じたカサノヴァは、余裕のある大人な男で、1017人の恋人がいたと言われるほど女性にモテる役だったので、みんなからキャーキャー言われて(笑)、私もアドリブをはさみつつ、共演者とのお芝居をすごく楽しんでいました。副音声の収録で、改めて映像で観て、思わず歌い出してしまったり、この場面好きだったな、と楽しかった感覚が蘇ってきたり、私が初めて宝塚を観た時のときめきと通じるものがあって、舞台っていいな、宝塚っていいな、と改めて確信しました」

 あまりにも楽しそうに宝塚の話をするので、「戻りたくなった?」と聞いてしまった。

 「戻っても大丈夫ですけど、やめておきます(笑)。仙名さんとも話したんです。『いざ戻るとなったら大変だよね』って。在団中は公演に集中して、コンディションを整えて、男役にすべてをかけていました。戻るとしたら大変だと思います(笑)」

 今年1月1日から芸能事務所・研音の所属となり、当初4月に公開予定だったディズニー映画『ムーラン』(公開日未定)で主人公ムーラン役の吹替声優に抜てきされるなど、表現の場を広げるべく、新たな一歩を踏み出した。

 「元宝塚、元トップスターというイメージで、凝り固まりたくないので、依頼があれば何でも挑戦してみたいです。今から新しいことを学んで、吸収して、自分らしさを出していくには、時間がかかるかもしれないですが、根性と体力は、いままで培ってきたものがありますので(笑)。今を一生懸命生きるという点では、在団中も今も変わらず、目の前にあることを丁寧に、真摯に向き合って、自分が納得できるいい作品をちゃんと届けられるように頑張っていきたいです」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大きな打撃を受けているエンターテインメント界。当たり前が必ずしも当たり前ではないことに、あらためて気付かされたことで、思いをさらに強くしたこともある。

 「命が最優先ではありますが、私はこれまでエンターテインメントに命をかけてきたんだよなぁ、とステイホーム中、考えていました。生きがいも、責任も、ときめきも、やりがいも、すべてエンターテインメントの中にありました。同じように『私にはエンターテインメントは必需品なんだ!』という方々に、ちゃんと提供できる日がくるまで、元気でいてほしいな、と願いつつ、それが可能になった際には、こういうのが見たかった、こういうのを待っていた、あるいは意外な驚きをお届けできたらと思います」。

 その思いは、29日放送の『宝塚への招待 明日海りおスペシャル−花組「CASANOVA」副音声解説付−』にも込められている。

■明日海りお
 2003年に89期生として宝塚歌劇団に入団。14年5月に花組トップスター就任し、トップ在任は宝塚歌劇団100周年の14年から5年半にわたった。19年11月24日『A Fairy Tale/シャルム!』東京公演千秋楽をもって歌劇団を退団した。20年1月1日から芸能事務所・研音の所属となり芸能活動を再開。

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  • 明日海りお (C)ORICON NewS inc.
  • 『宝塚への招待 明日海りおスペシャル−花組「CASANOVA」副音声解説付−』WOWOWで8月29日放送 (C)ORICON NewS inc.
  • 番組では仙名彩世との副音声や高橋真麻との対談も (C)ORICON NewS inc.

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