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ニッポン放送、エンタメ&音楽業界トップが鼎談 小林武史、SHOWROOM・前田裕二社長も熱い提言「恩返ししたい」

 ニッポン放送では、16日に特別番組『いま、音楽にできること』(後6:00〜8:00)を生放送。新型コロナウイルスの影響を受けて、大きな影響を受けたエンタメ・音楽業界。4月の特番に続き、第2弾としてエンタメ・音楽業界の主要3団体のトップが、現状について語り合った。

特別番組『いま、音楽にできること』に出演した(左から)小林武史、中西健夫、野村達矢、堀義貴、前田裕二(C)ニッポン放送

特別番組『いま、音楽にできること』に出演した(左から)小林武史、中西健夫、野村達矢、堀義貴、前田裕二(C)ニッポン放送

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 2時間特番の前半部分では「エンタメ・音楽業界トップ鼎談〜いま、音楽にできること〜」と題し、日本音楽事業者協会会長・堀義貴氏、日本音楽制作者連盟理事長・野村達矢氏、コンサートプロモーターズ協会会長・中西健夫氏を迎え、エンタメ・音楽業界の主要3団体のトップによる鼎談をオンエア。

 コンサートやイベントの中止で音楽業界は、3300億円もの損失を被ったと言われており、アーティストや音楽関係者全体に大きな影響が出ている。そんな中、ライブハウスが今月19日から営業を再開できるなど、徐々にでにはあるが、エンタメ再開の兆しが見えてきている。

 こうした現状に対し、堀氏は「まだまだ不安 もあるにしても、なんとかお客さんのために前を向いていこう。ある時期よりは、みんな力強くなってきていると感じる」とコメント。一方、野村氏は「少しずつイベントもできそうな状況になってきたが、夏の一大イベントなど、季節の楽しみが続々と中止が発表されている状況。いわば、再開に向けての希望と現実が共存している状況で、まだまだ先行きが暗いのかなと感じている」と率直な気持ちを語った。

 ライブやイベントに関わる立場から、中西氏は「ライブがないというのは(業界に携わる人にとって)仕事がないということ。仕事を作るというのも、我々の仕事。これからは、ウィズコロナだと思う。何もしなければなにも起こらない。どういうやり方をやっていけばよいのか、今、みんなで考えている状態」と現状を報告。3団体は、ライブ事業に従事する人々を救済する基金『Music Cross Aid』を立ち上げ、今月11日から寄付金の受付を開始している。

 同基金を設立した思いについて、野村氏は「ステージに立つアーティストだけでなく、照明や音響などライブに携わっている、すべてのスタッフもステージの表現者。今、コロナの影響で非常に厳しい状況になっている。そういう人たちを助けるために、業界が自分たちで支援できる受け皿を作った、それが『Music Cross Aid』。今、音楽エンターテイメントに普段接している人、自分の生活を潤してもらっていると考える人は、次の未来のライブエンターテイメントを支えるために、ぜひ基金に協力してほしい」と呼びかけた。

 続いて、ゲスト出演した音楽プロデューサーの小林武史氏は、コロナ禍の現状について「本当に大変なことが起きている」との認識を示し、エンタメ・音楽業界に対して「自分は、音楽業界に育てられてきたと思っている。ミュージシャンだし、音楽大好きだから、この業界に恩返しができることがあったら、何でもやりたい」と熱弁。

 一方、SHOWROOMの前田裕二氏は、新型コロナウイルスの影響で、オンライン・配信の需要が高まっていることについて「僕が、元々起業する理由にもなった音楽。心から愛するものが今、苦しんでいる。今立ち上がらなくて、いつ立ち上がるのか。自分たちの事業が成長すれば良いということでは、断じてない。“還元”をキーワードにして、音楽業界に対し、明確な支えを提示して、恩返ししていきたい」と話した。

 また、エンタメ・音楽業界の今後について、前田氏は「リアルな音楽の市場規模を、従来通りの100に戻す事には留まらない。(自分たちが生み出している新しい仕掛けにより)元々の100を大きく超え、200にも、300にも到達し得るということを、つまり音楽が持つ無限のポテンシャルを、証明したい」と説明。「その上でまずシンプルに、“オンライン”のオーディエンスに対して、どんな価値提供をして、ビジネスを作っていくか。ここにどれだけ本気で向き合えるかは、未来を分けるポイントになる」との思いを熱く語った。

 番組エンディングで、エンタメ・音楽業界の主要3団体のトップはエンタメ・音楽の未来についてそれぞれの思いを語った。堀氏は「新しい生活のなかに溶け込めるようなエンタメをどんどんつくっていかなければなけない。待っている人のために頑張りたいと思う」と話した。野村氏は「音楽の可能性がまだ見つけられていない、もしくはまだやれてないことがいっぱいあることがわかった。けれども、いま大変な人もいっぱいる状況。ぜひ基金に協力してほしい」と改めて呼びかけた。

 また、中西氏は「ウィズコロナの時代、今後は共存共栄だと思う。ネガティブなことだけを考えるのでなく、ネガティブもわかったうえでポジティブに生きていく、そうした発想でやっていきたいと思う」と前向きに話した。

 番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。

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