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東京藝術大学など『若手芸術家支援基金』設置 活動の場創設へ、クラウドファンディングもスタート

 東京藝術大学とREADYFOR株式会社は9日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、芸術活動に影響を受けている同大学出身の若手芸術家(在学生を含む)に対し、芸術活動の持続化を支援するため『新型コロナウイルス感染症緊急対策「東京藝術大学若手芸術家支援基金」』を設置し、若手芸術家応援プロジェクトとしてクラウドファンディング『【東京藝術大学】若手芸術家支援基金始動!#POWERTOTHEARTS.』をスタートさせると発表した。

東京藝術大学の澤和樹学長

東京藝術大学の澤和樹学長

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 プロジェクトについて「社会にとって、世界にとって、芸術の力を未来へとつなぐ希有な存在である若手芸術家たちの、今を救うこと、未来のカタチを模索すること、その2つがこの基金の使命です」と説明。「本基金の推進や各プロジェクトの実施については、卒業生・修了生、在校生、保護者、教職員、同窓会、本学との関連企業など“オール藝大”で進めてまいります。各プロジェクトの実施については、東京藝術大学の自己財源に加えて、一般企業からの協賛金や東京藝術大学基金への寄附のほか、クラウドファンディングで集まった支援金を原資として活動を行います」と紹介している。

 基金のキャンペーン期間は、きょう9日から2022年3月末日まで。若手芸術家の定義としては、在学生のほか、同大学卒業生・修了生のうち主に40歳までの人が対象となる予定。

 また基金設置に伴い、クラウドファンディングがスタート。目標額が5000万円で、実施期間はきょう9日から7月31日午後11時まで。支援者へのリターンとして、100万円以上は「顕彰銘板の設置」「感謝状の授与」、30万円以上は「各イベントの招待」「称号授与」を予定している。

 基金や集めた支援金は、若手芸術家による活動の場の創設や、在学生を対象とした修学支援などに充てられる。『オンラインプロジェクト』として、「オンライン藝大アートフェスティバル』(仮称)を開催。オンライン上に美術館、奏楽堂(音楽ホール)を設置し、若手芸術家による展覧会、演奏会を行う。公募のスタイルをとり、賞と賞金を設定する。また「新たなWEBコンテンツの開発」では、ネットワーク上でリアルタイムな合奏を実現するアプリの開発や、若手芸術家支援プラットフォームの構築に取り組む。

 『オフラインプロジェクト』では、「『新しい日常』における、対面芸術鑑賞会」として若手芸術家による展覧会、演奏会を開催する。

 東京藝術大学の澤和樹学長は「東京藝術大学が若手を支援し、活躍の場を提供するのが必要じゃないか。3密を避けるということで、演奏会、展覧会がいつ再開できるか不透明な時期だが、オンラインによる展開の仕方について知恵を絞りながら新しい芸術表現として確立すべく頑張っている。そういったところを支援したい」と力強く訴えた。READYFOR株式会社の米良はるか代表取締役CEOは「この活動が、芸術の寄付文化を作るきっかけになればと思っている。若手芸術家の皆さまが、安心して芸術活動が続けられるようにサポートしたい」と笑顔で語った。

 また基金設置、クラウドファンディングのスタートにあたり、歌手のさだまさしらがビデオメッセージを寄せた。

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  • 東京藝術大学の澤和樹学長
  • 『新型コロナウイルス感染症緊急対策「東京藝術大学若手芸術家支援基金」』会見の様子

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