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神田うの、10年ぶりドラマ復帰で感じた“変化” 芸能界には執着せず「できることを仕事に」

 モデル・タレントの神田うのが、2009年10月に放送された日本テレビのドラマ『探偵M』以来、実に“10年ぶり”、そして自身初の“母親役”としてドラマ復帰を果たす。出演するのは、日本テレビ系で来年1月15日(水)24:59〜から放送スタートするドラマ『DASADA』。人気アイドルグループ・日向坂46が主演を務め、神田は渡邉美穂の母親を演じる。プライベートでは2011年10月に長女を出産し、現在は仕事をセーブして子育てに力を入れているが、なぜドラマ復帰を決めたのか。長期間にわたりドラマ出演をしてこなかった理由や、復帰して感じた変化、そして“これからの神田うの”について、思う存分語ってもらった。

10年ぶりのドラマ復帰で初の母親役を演じる神田うの (C)ORICON NewS inc.

10年ぶりのドラマ復帰で初の母親役を演じる神田うの (C)ORICON NewS inc.

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■初のドラマ出演が“トラウマ”「人間関係があったものだけ出演していた」

 意外にもドラマ出演が10年と長期間空いたことについて、「そもそも私はドラマ出演って少ないんですよ。というか、なるべくやらないようにしていた」と振り返る。そのきっかけは、19歳の時に初めて出演したドラマだった。既に“神田うの”が全国区で認知されていた時代、バラエティーの収録やファッション誌の撮影が1日に何本も入り、多忙を極めていた。

 そんな中で行われた撮影で、タイトなスケジュールで現場に入るのが遅れると、「裏方の人に『売れっ子タレントは忙しいね』とかすごい嫌味を言われたりして、私の中で『ドラマのスタッフは意地悪』ってインプットされたんです。今まで出ていたバラエティーはすごいいい人たちばっかりだったのに。出演しなくなったのはそこからですよ。『もう二度とやらない』って思いました」と“トラウマ”になっていたと明かした。それから数年後、“あのドラマ”のオファーが届いた。

 フジテレビ系ドラマ『ナースのお仕事3』(2000)の赤木まどか役は、彼女の代表作と言っても過言ではない。ミニスカのナース服を着こなし、惜しげもなく美脚を披露。神田の天真爛漫なキャラクターがそのまま“ハマり役”となり、視聴者に強烈なインパクトを残した。

 自身が起用されたのは、朝倉いずみ役の主演・観月ありさの存在が大きく関係していた。「ナースの衣装を着たミニスカ対決みたいな見せ方を考えたみたいで、芝居がどうとかじゃなくて『ありさにスタイルで対抗できるのはうのちゃんしかいないよね』ってなったらしいんです。出演依頼が来た時は「『ギョギョギョ!』って思いました(笑)」と打ち明ける。しかし、プロデューサーから熱烈なオファーがあったほか、プライベートでも親交のある観月の主演作だったことが、“トラウマ”だったドラマの出演の“決定打”となった。

 「私は女優って言われるとかゆいんですよ(笑)。だから肩書きも女優は全部消してもらっている。女優ってやっぱり芝居ができて女優でしょ? 私は芝居ができないから、ドラマの撮影ではよそ者と言うかゲスト扱い。だから“人間関係”で出演しているものばっかりで、普通に来たオファーは全部断ってもらっていました。それに私は『芸能界はいつ辞めてもいいんだ』ってずっと言っていたんです。『やりたくないものはやらない』という考えで、ここまできちゃいました」

■“10年前の感覚”に戸惑いNG連発「『すいません』って言ってる人の気持ちが分かった(笑)」

 物語は私立マロニエ女学院が舞台。平凡な日々を過ごしていた生徒たちは、ある日、クラスでも“ダサい”と評判の佐田ゆりあ(小坂菜緒)を中心に、ファッションブランド『DASADA』を立ち上げることになった。同じ目標に向かうことで築かれていく友情、かなえたい夢。だが、奮闘する彼女たちの前に、さまざまな騒動が巻き起こる。

 今回出演を決めた理由について、「秋元康さんが原作っていうのもあったし、お母さん役が面白そうだった」と動機を説明する。加えて夫からの後押しもあったという。「主人が『今の神田うのを使おうって思ってくれるなんて、ありがたい話じゃないか』って言ったの。それを聞いて『そうだよね。じゃあぜひともやらせていただきます』って(笑)」。オファーを受けたことで新たな気づきもあった。「子育てをしていると世間の流行にも疎くなってしまう。今回も台本を見て、タピオカが流行しているのを初めて知った」と意外な発見があった。

 演じた母親役は「結構すんなり入れました。現場に踏み入れるのが久しぶりだったから懐かしさも感じた」。しかし、“10年前の感覚”との違いに戸惑い、NGを連発してしまったという。「昔の私はセリフを覚えるのがすごく速かった。下手したらドラマの現場で覚えてた。そのままランスルー(通し稽古)をやって本番みたいな。監督から『もっとこういう風に言って』と言われてもサッと対応していた。セリフ量が多かったり、長ゼリフもあったけど、NGとかはほとんどなかったんですよね。でも今回は頭の対応力がすごい下がってるなっていうのは感じました」と苦労を明かし、「NGを出して『すいません』って言ってる人の気持ちが分かりました(笑)」と反省も口にした。

 そもそも日向坂46の存在を知らなかったという神田。娘役で出演した日向坂46の渡邉美穂とはメイクルームなどで何気ない会話を重ね、コミュニケーションを図った。人気グループのため、仕事も多忙を極めており「(渡邉が)眠そうにしていることもあった」が、自身も渡邉の年齢の時は仕事に追われていたため、「すごい気持ちが分かる。頑張ってるんだなって」と思いやった。一方で、自身の若い頃は仕事後に友人らと朝方まで遊ぶこともしばしばあったという。「必ず仕事が終わったら集まっていた。そういう時代だったから。だから(渡邉は)真面目で偉いな〜と思います」と笑顔を見せた。

■デビューから30年「芸能界はいつ辞めてもいい」と執着せず 子育てに重点置く“母親”の一面も

 今年でデビュー30周年となるが、「14歳からファッション誌をちょろちょろやってたから、『これがデビュー』っていうのはないんです。だからあんまり30周年っていう意識はない」とあっさりした表情。「モデルからなんとなく芸能に移ってきた。私は芸名もつけなかったし芸能人になる予定もなかった。適当に30年。こんなんでいいのかなみたいな(笑)。中途半端って言えば中途半端かもしれない。でも人生はお仕事だけじゃないから。芸能界に対しての執着はずっとないですね。いつ辞めてもいいって思ってました」とあっけらかんと話す。神田うの“らしさ”は30年経った今でも健在だった。

 「私はずっとこの事務所に所属してるけど、他の事務所とも仲が良かった。だから『(こっちの事務所に)おいで』って言われることもたくさんあったけど、私は自由にやりたいからわがままを聞いてくれるところがよかった」。しかし、レギュラーが10本になった時は我慢も限界を迎えた。「すごい忙しかった。社長を呼び出して『辞めたいんだけど。だから芸能は嫌だ。モデルに戻る!』って言った。ひどいよね、今思うと本当にひどい(笑)。そしたら社長が『じゃあ、何本だったらいい?』って。『一桁だったらできるかもしれない』って言ったら9本になった。『変わんないじゃん!』みたいな(笑)」。

 自由奔放な性格が災いし、各方面から批判やバッシングを何度も浴びた。「常に主張してましたね。だからやっぱりいろいろ言われたし、マスコミからも叩かれた。芸能界に入ってからびっくり仰天エピソードがいっぱい(笑)。当時は本当に子どもだったし、ハチャメチャだった。今は『本当に失礼しました』って感じですよね。本当に申し訳ないです(笑)」とお侘びの言葉も飛び出した。

 そんな神田でも、2011年10月に長女を出産したことで、生活も子育て中心になっていった。仕事をセーブしながら「芸能界とは縁を切るわけではなく、つながっているから時々こういう話をいただいたり、イベントの仕事に出たりしている」とマイペースな活動にシフトしている。「やっぱり子供をないがしろにはできない。だからこそ、仕事を受けたからにはちゃんとやんなきゃいけない。『子どもが熱出ました』って言っても、仕事相手は『そんなの知らないよ』ってなる。だから万全になってからやるべきだと思うし、今はこういうペースでいいと思っている」と母親の一面も垣間見せた。

 最後に、今後も女優の仕事も受けることはあるのか質問すると、「いいタイミングでお話があれば、女優に限らず何でも(受ける)。最近私が思うのは、自分でできることをすればいいと思うんですよね。できないことをやりたいって言っても、それは何のためにもならないし自分もつらい。自分ができることをやるのが一番幸せだと思うんですよ。それが人生を楽しく、意味のあるものにしていくと思うんですよね」と仕事に対する自身の考えを謙虚に語った。

◆神田うの(カンダ ウノ)モデル・女優・ファッションデザイナー。1975年3月28日生まれ、神奈川県出身。O型。バービー人形のような容姿と、洗練されたファッションセンス、生まれもっての天真爛漫なキャラクターで注目を集める。2001年からはデザイナーとして、女性の為の様々なライフスタイルグッズを提案している。

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  • 10年ぶりのドラマ復帰で初の母親役を演じる神田うの (C)ORICON NewS inc.
  • 来年1月15日スタート 神田うのが出演するドラマ『DASADA』の場面カット(C)「DASADA」製作委員会
  • 来年1月15日スタート 神田うのが出演するドラマ『DASADA』の場面カット(C)「DASADA」製作委員会
  • 10年ぶりのドラマ復帰で初の母親役を演じる神田うの (C)ORICON NewS inc.
  • 10年ぶりのドラマ復帰で初の母親役を演じる神田うの (C)ORICON NewS inc.
  • 10年ぶりのドラマ復帰で初の母親役を演じる神田うの (C)ORICON NewS inc.
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