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芹澤優「今でも一喜一憂」…“振り切る”美学で培ったステージへの自信

 声優として今年の『第13回声優アワード』助演女優賞を受賞し、声優アイドルユニットi☆Risのメンバーとしても日本武道館でワンマンを実現させるなど、芹澤優は今やその多才な活動で人気と存在感を確かなものとしている。ソロアーティストとしても11月27日に2ndシングル「デビきゅー」をリリースした。2012年のユニットデビューから今に至るまで、決して楽な道のりではなかったが、声優とアイドルを両立させるスタイルを頑なに守り成功を手にしてきた。人気を不動にした今も、彼女は新人の頃と変わらず日々「一喜一憂」し、“声優とアイドル”両方の道で奮闘を続けている。

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 アニメ『プリパラ』の南みれぃ役や『賭ケグルイ』の夢見弖ユメミ役、『3D彼女 リアルガール』の五十嵐色葉役など、声優として演じる役柄はまさに変幻自在の芹澤だが、アイドル/アーティストとしても表現の振れ幅を果敢に広げ続けている。今回の2ndシングル「デビきゅー」はEテレで放送中のアニメ『魔入りました!入間くん』のエンディングテーマに起用されているが、アニメの世界観と同じく“デビル”なビジュアルで、臆することなくキュートさを爆発させた。

■「後先なんて考えられない」 出し切る事こそ自分のスタイル

――今回の2ndシングル、世界観で特にこだわられたのはどんな点ですか。

【芹澤】私はいつも振り切ってやれたらいいなと思っていて。声優もアーティストもやってるという方はたくさんいらっしゃると思うんですけど、ここまで振り切った歌や衣装って意外とみなさんやらないんじゃないかな。もうすぐ25歳ではありますが、やっぱりアイドルである以上、いつまでも“ザ・アイドル”の衣装を着たいなって思ってます。今回のアニメはみんなが悪魔の話なので、がっつりツノも羽も生やして、見てすぐわかるビジュアルにしました。

あとは、アニメが土曜の夕方放送なので、子どもが目で見て、そして音で聴いてもわかりやすいものであることにもこだわってます。

――振り切るって実際は勇気がいるものだったりしますか。

【芹澤】男の子ってナチュラルな女の子が好きな人が多いんじゃないかと思っていまして。 だけど、今回は全然ナチュラルじゃないんですよね(笑)。どう反応しくれるんだろう?と不安に思う気持ちは少しだけありましたが、それとなくやって他と同じになるくらいなら、振り切って誰もやってないところまで行ってしまう方が絶対おもしろい。そういう部分は、これまでのユニットとしての活動で積み重ねてきたので、怖いものはないって覚悟が決まってるんですよね。

――ソロ作としては前作から1年以上経っていますが、時間が空いたことで成長を感じられた部分はありますか。

【芹澤】ちょうどこの曲のリリース前もソロでツアーを回らせてもらって、そのツアーを通して自分の中で、“私らしさ”というのが以前よりも見えてきたなと感じます。

 その“私らしさ”というのは、がむしゃらな部分だと思うんです。もう7年以上このお仕事を続けていますが、今でも一喜一憂していろんなことに悔しくなったり、一度やるって決めたら後先なんて考えられない。次の日が大事な仕事ってわかってても、最後の一滴までステージで出し切り、お客さん全員を楽しませたくなっちゃうのは自分の良さだと思うんです。この仕事に対する新鮮な気持ちが、新人の頃のモチベーションのまま変わらないんですよ。

――その「後先考えず」全力投球するスタイル、観客からの反応はいかがですか。

【芹澤】今回のソロツアーでは初めて地方も回ったので、ユニットやアニメでは知ってくれていたけど、ソロアーティストとしての私は初めてという方が半分くらいいらっしゃるなと、ステージから見て思いました。でも、私自身のことやどんな楽曲があるのかわからなくても、楽しいって気持ちだけは持って帰ってもらえるように意識していますし、それができるようになっていると感じています。私のライブに以前から来ている人以外からも「楽しかった」と言っていただけるので。

 今回のツアーは『お客さん全員と目を合わせる』という目標でやっているんです。全員と目が合って笑う、それってなかなかできることじゃないですし、会場のキャパシティの問題もある。それでも、絶対そこまでやってお客さん楽しませるぞっていう意気込みだけは誰にも負けないって思ってます。

 去年まではソロとしての自分のキャリアにも自信がなかったのですが、こうやって2ndシングルも出せて、余裕はまだなくてもステージで見えるものや範囲が広がってきたのかなって思ってます。

■苦しさは「共有しなかった」 甘えず高めあった仲間との日々

――今年はi☆Risとして出演された『深イイ話』(日本テレビ系)も話題になりました。芽が出ず苦労したデビュー当時をメンバー全員が乗り越えて今の人気を手にされたわけですよね。

【芹澤】今は、(経験したこと)全てが良かったなと思ってます。すべてが運命だったんだなと。最初つらかった頃は目の前のことだけじゃなくて、その先もイメージすることで頑張ろうって思えてましたね。きっと良いオーディションに受かってアニメに出られたらもっと頑張れるとか、このままお客さんが増えていけばもっと大きなステージでやれるとか。目の前のことだけを見るとつらいから、その先をいっぱい想像して頑張ってました

――その思いはメンバー同士で共有していたのですか。

【芹澤】私たち6人は、いろんな“苦しい”を共感はしても共有しなかったからここまで頑張ってこられたのだと思ってます。おそらくみんなが苦しかったし、それは側で見ててよくわかるんです。でも、それをメンバー内で『苦しいから嫌だね、やりたくないね』とか、そういうことは言い合わなかったです。

――番組を観た時も、精神的に自立した6人が集まっているという印象でした。最初からそうだったのですか。

【芹澤】やっぱり、それは徐々にだと思いますよ(笑)。最初の頃は私もメンバーに酷いことを言ってしまったことなんかもありました。でも、アイドルだけじゃない、同時に声優という側面があるからこそ、メンバーも絶対一人で戦わなきゃならない瞬間が必ず来るわけで、だから、メンバー同士で甘えずに頑張れたのかなって。

――甘えないからこそ互いに良いプレッシャーが保てた。

【芹澤】そうですね。あとは単純に負けず嫌いな6人がそろった(笑)。奇跡ですね。

――そんなグループとして培ってきた強さもありつつ、改めて、個人としての“芹澤優の強み”ってどんな点でしょうか。

【芹澤】ステージからアプローチする力ですかね。アイドルとしてたくさんの人と握手して、チェキを撮って、サインを書いて、いろんなことを近い距離でやってきたからこそ、ステージと客席の距離になってもお客さんを寂しくさせない自信はあります。

 ソロアーティストとして、今は私のことをまったく知らない人の前でもパフォーマンスしていきたいと思っていて。それでもすぐ好きになってもらえるんじゃないかって、今は思えるんですよね。好きな作品・役の声優だからとか、そういうのも無しに、ただ『初めまして』で出ていって好きになってもらえる、そういうアーティストになりたいなと思います。

 好きになれる要素をいくつも段階を踏んでファンになってもらうのではなくて、ひと目見て好きになっちゃう、5分足らずの1曲で夢中にできるようなソロアーティストになりたいです!

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