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憧れを現実に変えた浅川梨奈の変わり種アイドル人生「やり直しはきく」

【REACTION】vol.5 浅川梨奈

 今年1月までアイドルグループ・SUPER☆GiRLSのメンバーとして高いアイドル性を発揮していた浅川梨奈(20)。現在は女優に転身し、映画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』や『黒い乙女A』に出演し、存在感を発揮している。芸能界を目指していなかったが“愛するアイドルの近くにいたい”という思いからアイドルになった変わり種が見たものとは。

変わり種だったアイドル人生を振り返った浅川梨奈 (C)ORICON NewS inc.

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■ファン心理で飛び込んだ芸能界 覚悟を決めてアイドルを楽しむ

 「もともとアイドルが好きなんです。AKB48さんのオーディションを2回受けて、2回落ちてしまった。高橋みなみさんが好きだったので、受けていたんですがご縁がなかった。同じく、SUPER☆GiRLSにハマっていて、会いたいという気持ちが強かったんです」

 2012年に『avex アイドルオーディション』を受けた経緯を、こうあっけらかんと明かす。当時のSUPER☆GiRLSは1期生のみだったが、2周年のライブで2期生が加入。「ずるい。うらやましい。私も、あそこに行きたい」という思いは止められず、母に頼み込んでオーディションを受験した。

 AKB48のオーディションに落ちていたこともあり「受かるわけがない」と思っていたら書類審査を通過。あれよあれよという間に最終オーディションも合格し、アイドルへの道が切り拓かれた。ただ、浅川としては「アイドルになりたかった、芸能界に憧れていたというより、高橋みなみさんや、うちのメンバーに会いたかった。ファン心理な気持ちで飛び込んで来ました」と当時、自身が思っていたことを笑い混じりに振り返る。

 ただ、14年2月にSUPER☆GiRLSに加入すると天性のアイドル性を発揮。そして今年1月に同グループを卒業するまで多くのファンから支持を得た。「つらかったこと、苦しかったことも、たくさんあるんですけど、改めて振り返ると楽しかった記憶しかない。つらくて辞めたいというのは一度もなかった」。もともと20歳までに同グループを卒業することを決めていた。「もし10代だったら、この業界でやっていけないとなっても勉強しなおせば大学に入れるし、就職もできる。やり直しはきくから、10代は思いっきり芸能をやると決めていた」。

 中途半端が苦手な性格。「バイトしながら芸能をやるとかは嫌だった。芸能をやるなら芸能を頑張る。それ以外なら、ちゃんと就職する。母にもたくさん迷惑をかけてアイドルをしていたので、そこはすごく冷静でした」と覚悟を持って歩んだアイドル人生を思い返していた。

 16年にグラビアデビューし、これも転機となった。17年から『カバーガール大賞』のコミック部門で3年連続受賞すると、仕事は自分だけでしているのではないという認識に改めてなった。「思っていた以上に自分を応援してくれる方が多かった。自分のために本当に多くの人が動いているのに『辞めます』と言うのはどうなんだろう、と」。そう考えてからは芸能という世界で行きていく決意が固まった。

 女優業をしたことも大きなきっかけに。18歳で長編映画初主演となった『人狼ゲーム マッドランド』の撮影を通じ「すごく刺激を受けたんです。お芝居がやりたいと思うようになった。お芝居を貪欲に頑張りたいし、女優さんになりたいと思った。芸能を辞めるのではなく、アイドルを卒業してからのことを考えるようになりました」と振り返る。

 好きなことを仕事にした結果、さまざまな事情で好きなことが嫌いになる人もいる。ただ、浅川は、こう言い切る。「この7年で一度も後悔したことないです。唯一なのは、行事ごとに参加できなかったことぐらい(笑)。毎日、楽しくお仕事をさせていただいた。好きなことを仕事にできるのは本当に幸せなことですね」。晴れやかな笑顔を見せながら「私はアイドルになったこと、芸能で頑張っていくことにも後悔していない。自分の人生を最高に生きさせていただいてますね。人に恵まれました」と、ただ前だけを見据えている。

 女優としての憧れは「ずっと戸田恵梨香さん」という。「小さい頃は『かわいい』という単純な理由だったんですけど、大人になって、いろんなものが見えるようになったら目のお芝居だったり、細かな表情だったり少しのニュアンスで伝えられるのがすごいと思っています」と前のめりで口にする。

 一方で刺激を受けたのは2度、共演した平祐奈(20)だ。『honey』で2度目の共演をした際、浅川は自身の立ち位置を模索していた。人見知りを爆発させてしまったり、時にはつっけんどんな態度を取ってしまうなど、もがく日々だった。それだけに、いつも天真爛漫な平の姿は大きな参考になった。「たいちゃんは、ずっと明るい。キャスト、スタッフさん、エキストラさんとか、誰とでも明るく話し掛ける。私がやりたいのは、こういうことだと思いました。いるだけで現場の温度が高くなるような人になりたいって思いました」。

 先月には3rd写真集『Re:Birth』を発売した。20歳の記念作であり「タイトルには、女優への生まれ変わりという意味と大人と子供の表情という裏表という意味もあります」。白い砂浜に青い海といった王道カットから、目線を外したり、唇だけの写真などバリエーション豊かに、今の浅川を切り取っている。「撮影は20歳になった後の私なので、20歳の浅川梨奈が詰め込まれている」。

 最愛の母のリアクションは「『分厚い』でした(笑)。10ページ以上、増えていたりするので。紙質もマットになっていたり、より読み応えのある写真集になっているのでは」と笑う。「3rd写真集を出せると思っていなかった。アイドルを卒業して、グラビアも以前よりは数が減った。お芝居に力も入れていたので出せると思っていなかった。『3rd写真集を出したかったな』と心のどこかで思っていた。3冊目の企画を伝えられて、すごくうれしかったですね」。

 女優としての道を歩き出したばかりでアドリブ対応や滑舌など改善したい点は多い。大好きだったアイドルに自分がなることで発見した自分の新しい夢。「見ててワクワクさせられる。どんな役でもできて『次は何の役をやるんだろう』と思われる女優さんになりたいですね」。

■浅川梨奈(20)。1999年4月3日生まれ、埼玉県出身。『avexアイドルオーディション2012』に合格し、2014年にSUPER☆GiRLSに加入。16歳でグラビアをスタートさせると“1000年に1人の童顔巨乳”で大ブレークし、『カバーガール大賞』コミック部門を3連覇。昨年10月に「スパガの為に捧げてきた10代、終止符は誰かに打たれるのではなく自分で打ちたい。20代は自分の為に生きていきたいと思いこの決断をしました」とグループからの卒業を発表。今年1月のライブ『SUPER☆GiRLS 超LIVE 2019 〜新たなる道へ〜』で卒業し、女優に転身した。先月に3rd写真集『Re:Birth』を発売。

「REACTION」
人生は反応の連続。どういう局面で、どういう選択をするかによって、自らに返ってくる反応も変わってくる。さまざまな分野で活躍する人々の【REACTION】にスポットを当て、どういう道のりを経て現在にいたったのか、注目作が出来上がるまでの過程などを紹介していく。

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