きのう4日に初上映された『水曜どうでしょう』の新シリーズが、12月25日(水)から北海道ローカルで放送されることが発表された。全話放送かは未定となっている。北海道札幌市ban. Kさっぽろばんけいスキー場で開催中の『水曜どうでしょう祭 FESTIVAL in SAPPORO 2019』(HTB北海道テレビ)は無事、2日目が終了。日中に、出演の鈴井貴之、大泉洋、ディレクター陣の藤村忠寿、嬉野雅道の4人が取材に応じた。
■迷走しています…新作への不安を先に吐露?
まず飛び出したのはきのう先行公開された新作と過去シリーズの違いについて。第一声、藤村Dは「我々は迷走しています。これからどうしていいのやら」と胸の内を吐露。しかし、「先にみんなに言われる前に迷走ぶりを露呈した上で、この先どうしていくのか?ですよね」と、策士の顔をのぞかせた。
今までの『水曜どうでしょう』と比べて、明快に違いを語ったのは大泉。「企画発表の時に、しつこく『大泉さんは何をしたいですか?』と聞かれたことですね。昔であれば“アカプルコに行きたい”で終わっていたのに、ずいぶんとしつこく聞かれましたね(笑)」。
一方の鈴井は「実は本質的なことは、何も変わっていないんですよ」とポツリ。「『水曜どうでしょう』が新作をやりますというと、何かを“期待”されると思う。今回の新作は(今までとは)見栄えが違って見えるかもしれませんが、本質的な根底にあるもの、番組に取り組む姿勢、そういうものは昔から変わっていません。ある意味それが『水曜どうでしょう』の魅力でしょうね」。
■これからは醜くても、老いをみせていく
鈴井は「大泉くん以外はみんな50歳を超えたんです。それって、人間としても老い、下り始めているんですよ。そこを無理に頑張っていっても、しんどさが見えて、醜さを露呈するだけです」と持論を展開。「僕らは、みんな下がっていくんです。その姿を正直に見せる。強いて挙げるなら、(これまでとの違い)は、その下がっていく姿を見せるという“勇気”でしょうね。そこが唯一の自慢です」と笑い飛ばした。
この鈴井の「勇気」発言に噛みついたのは、大泉。「この点に非常に違いがありまして」と前置きしたうえで、「老いていく3人に、僕は危機感があります」と断言。「僕は『もっともっと!』と挑んでいくにもかかわらず、この人たちはどんどんやる気をなくす。これは、若いころとは違う対立構造ですね」と、ぼやきスイッチが入った。
「昔はこの人たちの方が血気盛んで、やる気のない僕が連れ回され、ぼやいていたんです。でも、いまは違う。今や私のほうが『もっと! もっと!!』という勢いで、不甲斐ないこの3人との間に大きな隔たりがあるロケになっています。私は忸怩(じくじ)たる思いですよ! だからはっきり言いますよ、前作より面白くないですよ(爆笑)。だって、こんな人たちとやってんだから!」と、本気とも冗談ともつかないコメントで笑いを誘った。
■『水曜どうでしょう祭』も折り返し、初日を振りかえって
藤村・嬉野の両ディレクターは、初日は土砂降り、2日目もまだ小雨が降り続く今回の祭を振り返り、「雨の中でもじっと新作の先行公開を待っている。耐えることが身についているというかね。僕はお客さんのことは、すごく信用しているんです。雨の中でも暴動が起きるわけでもなく、じっと待ってくれるあたりがね」と、来場者への信頼を明かした。
「どうしてこんなことになったんだろうね」とうれしそうに話しはじめたのは嬉野。今回の開催場所がスキー場だったことについて「傾斜があるから、これまでと、客席の見え方が違うんですよね。(斜面になった)客席に、夜になってそこにライトがワッと当たると、お客さんの表情がわかる。それは胸に迫ってくる光景でしたね」と、にこやかに語った。
同じく大泉も、初日のフィナーレに舞台上から見えた客席の光景について「1万人の顔がワッと見えた光景は素晴らしかった」と明かし、イベントの最後に『水曜どうでしょう』のテーマソング「1/6の夢旅人2002」を歌う場面で、「みんなで口ずさんだ時には、不覚にもグッとくるものがありました」と話した。
鈴井は「ソコにいればホッとできる。そんな場所って誰にでもありますよね。多分、この会場にいらっしゃっている皆さんも、『水曜どうでしょう』という番組と我々4人と出会うことによって、日常生活からちょっと離れてどこか浄化されるような思いを持ってくださっているんだろうと思うんです。そういう存在になれたことは、非常に幸せに思います。感謝しています」。
『水曜どうでしょう祭』2日目には、安田顕がサプライズ出演。入場者数は9640人あり、初日と合わせて1万8871人となった。
イベント最終日となるある6日は、正午から「昼の部」を有料配信予定(90分程度)。目玉企画の一つである過去の名シーンを一般投票で選ぶ「第3回どうでミー賞」の発表も視聴できる。初日、2日目で20位から7位までが発表された。最終日となる6日は6位から1位が発表されるのに加え、大泉のお気に入りシーンが登場する。1回視聴につき1650円(税込み)。
また、6日午後5時からは全国204の映画館にライブ・ビューイングも実施。トリを飾るステージイベントに加え、新作「第1夜」&「第2夜」の先行上映が予定されている。北海道のみならず日本全国が『水曜どうでしょう』で盛り上がること間違いなし?
■「昼の部」有料配信詳細
https://matsuri-dodesyo.com/enjoy/videos.html
■ライブビューイング詳細
https://liveviewing.jp/contents/matsuri-dodesyo/
■迷走しています…新作への不安を先に吐露?
まず飛び出したのはきのう先行公開された新作と過去シリーズの違いについて。第一声、藤村Dは「我々は迷走しています。これからどうしていいのやら」と胸の内を吐露。しかし、「先にみんなに言われる前に迷走ぶりを露呈した上で、この先どうしていくのか?ですよね」と、策士の顔をのぞかせた。
今までの『水曜どうでしょう』と比べて、明快に違いを語ったのは大泉。「企画発表の時に、しつこく『大泉さんは何をしたいですか?』と聞かれたことですね。昔であれば“アカプルコに行きたい”で終わっていたのに、ずいぶんとしつこく聞かれましたね(笑)」。
一方の鈴井は「実は本質的なことは、何も変わっていないんですよ」とポツリ。「『水曜どうでしょう』が新作をやりますというと、何かを“期待”されると思う。今回の新作は(今までとは)見栄えが違って見えるかもしれませんが、本質的な根底にあるもの、番組に取り組む姿勢、そういうものは昔から変わっていません。ある意味それが『水曜どうでしょう』の魅力でしょうね」。
■これからは醜くても、老いをみせていく
鈴井は「大泉くん以外はみんな50歳を超えたんです。それって、人間としても老い、下り始めているんですよ。そこを無理に頑張っていっても、しんどさが見えて、醜さを露呈するだけです」と持論を展開。「僕らは、みんな下がっていくんです。その姿を正直に見せる。強いて挙げるなら、(これまでとの違い)は、その下がっていく姿を見せるという“勇気”でしょうね。そこが唯一の自慢です」と笑い飛ばした。
この鈴井の「勇気」発言に噛みついたのは、大泉。「この点に非常に違いがありまして」と前置きしたうえで、「老いていく3人に、僕は危機感があります」と断言。「僕は『もっともっと!』と挑んでいくにもかかわらず、この人たちはどんどんやる気をなくす。これは、若いころとは違う対立構造ですね」と、ぼやきスイッチが入った。
「昔はこの人たちの方が血気盛んで、やる気のない僕が連れ回され、ぼやいていたんです。でも、いまは違う。今や私のほうが『もっと! もっと!!』という勢いで、不甲斐ないこの3人との間に大きな隔たりがあるロケになっています。私は忸怩(じくじ)たる思いですよ! だからはっきり言いますよ、前作より面白くないですよ(爆笑)。だって、こんな人たちとやってんだから!」と、本気とも冗談ともつかないコメントで笑いを誘った。
■『水曜どうでしょう祭』も折り返し、初日を振りかえって
藤村・嬉野の両ディレクターは、初日は土砂降り、2日目もまだ小雨が降り続く今回の祭を振り返り、「雨の中でもじっと新作の先行公開を待っている。耐えることが身についているというかね。僕はお客さんのことは、すごく信用しているんです。雨の中でも暴動が起きるわけでもなく、じっと待ってくれるあたりがね」と、来場者への信頼を明かした。
「どうしてこんなことになったんだろうね」とうれしそうに話しはじめたのは嬉野。今回の開催場所がスキー場だったことについて「傾斜があるから、これまでと、客席の見え方が違うんですよね。(斜面になった)客席に、夜になってそこにライトがワッと当たると、お客さんの表情がわかる。それは胸に迫ってくる光景でしたね」と、にこやかに語った。
同じく大泉も、初日のフィナーレに舞台上から見えた客席の光景について「1万人の顔がワッと見えた光景は素晴らしかった」と明かし、イベントの最後に『水曜どうでしょう』のテーマソング「1/6の夢旅人2002」を歌う場面で、「みんなで口ずさんだ時には、不覚にもグッとくるものがありました」と話した。
鈴井は「ソコにいればホッとできる。そんな場所って誰にでもありますよね。多分、この会場にいらっしゃっている皆さんも、『水曜どうでしょう』という番組と我々4人と出会うことによって、日常生活からちょっと離れてどこか浄化されるような思いを持ってくださっているんだろうと思うんです。そういう存在になれたことは、非常に幸せに思います。感謝しています」。
『水曜どうでしょう祭』2日目には、安田顕がサプライズ出演。入場者数は9640人あり、初日と合わせて1万8871人となった。
イベント最終日となるある6日は、正午から「昼の部」を有料配信予定(90分程度)。目玉企画の一つである過去の名シーンを一般投票で選ぶ「第3回どうでミー賞」の発表も視聴できる。初日、2日目で20位から7位までが発表された。最終日となる6日は6位から1位が発表されるのに加え、大泉のお気に入りシーンが登場する。1回視聴につき1650円(税込み)。
また、6日午後5時からは全国204の映画館にライブ・ビューイングも実施。トリを飾るステージイベントに加え、新作「第1夜」&「第2夜」の先行上映が予定されている。北海道のみならず日本全国が『水曜どうでしょう』で盛り上がること間違いなし?
■「昼の部」有料配信詳細
https://matsuri-dodesyo.com/enjoy/videos.html
■ライブビューイング詳細
https://liveviewing.jp/contents/matsuri-dodesyo/

2019/10/05