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SURFACE、11年ぶりアルバム&全国ツアー目前 再始動への想い語る

 ボーカル・椎名慶治とギター・永谷喬夫によって結成されたユニットSURFACE。1998年シングル「それじゃあバイバイ」 でデビュー後、親しみやすいメロディーと独特の歌詞、印象的なアレンジが融合したオリジナリティーあふれるサウンドで支持を集めたが、2010年に活動を休止する。7年間の休止を経て2018年に結成20周年ライブをきっかけに再始動し、11年ぶりのアルバム『ON』を24日に発売し、全国ツアーも目前に控える。アルバムへの想いや、再始動のきっかけ、全国ツアーについてメールインタビューを実施して、それぞれの想いを語ってもらった。

11年ぶりアルバム『ON』をリリースしたSURFACE

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――昨年20周年ライブで再始動をしましたが、きっかけを教えてください。

【椎名】永谷から再始動を持ちかけられたのは解散から2年後でした(笑)。そこから何度か飲みに行く事があったんですが、その度に必ず出る話題の一つが「SURFACE」で。再始動する事に反論はなかったんですが、そのタイミングを考えていた感じですね。「デビュー20周年の日がベストでは?」と最終的に解散から8年での再始動となりました。

【永谷】何年か前から僕の方から椎名君にアプローチしていて、ちょうど、20周年という節目だったので再始動することになりました。

――11年ぶりにリリースされるアルバム『ON』がリリースされる事の率直な感想を教え
てください。

【椎名】なぜ今さらSURFACEとして他のアーティストと成績を競い合う世界に戻ってしまったんだ…って思ってます(笑)。「うれしい!」と言う個人的な感情を覆いつくすようなビジネスという名のプレッシャーがありますね。キレイゴトでは済まされない世界にSURFACEとして戻ってきた、この感覚をまた味わえる事、刺激もありますし、やり甲斐もあります。

【永谷】解散してから9年が経ち、音楽業界も色々変わってきたので、自分たちが作ったこのアルバムを、リスナーの皆さんが受け入れてくれるか心配です。

――『ON』に込められた思いやコンセプトを教えてください。

【椎名】SURFACEはコンセプチュアルなアルバムを作った事はないです。なんとなくな漠然としたテーマだけ掲げていました。

 それは「聴いてくれた人が楽しめるもの」と言う当たり前の事だったと記憶してます。大きなテーマを元に今の自分達を余すところなく詰め込んだ作品になりました。

【永谷】コンセプトは特に立てずに作りましたが、あまりダークな楽曲より、リスナーの方がポジティブに気持ちになってもらえるように、という想いを込めて制作しています。

――昨年5月の再始動ライブ前からお二人で曲作りをされていましたが、その時に作ら
れていた曲が今回のアルバムに収録されているのでしょうか?

【椎名】されています。アルバムのためではなく、8年間空いた2人での制作のリハビリとして(笑)、2017年中には楽曲制作をしていました。

 アルバム制作の時に改めてその時のデモを元にアレンジを加え、歌詞を微調整してアルバムに収録する事になったのはデモを作った1年半以上経った後です。タイトルをあげるならば、「僕たちの声」、「やってみようよ」の2曲ですね。

【永谷】はい。「やってみようよ」「僕たちの声」辺りでしょうか。詳細は、DVD付きの初回盤にて、コメントしております! ご確認くださいませ!w

――アルバムのレコーディングで特にこだわった箇所や曲があれば教えてください。

【椎名】アップテンポな曲が多い印象の今回のアルバム『ON』の中で、唯一ミディアムバラードとジャンル分け出来そうな「また僕はうなずく」と言う曲があります。

 全体的に攻めたアルバムだからこそ、締めるところをビシッと締めないと「中だるみ」するだけの曲になってしまう。他の曲よりもボーカルとして、作曲家として、作詞家として、気を使いました。あ、全部ですね(笑)。

【永谷】ギターに関して言えば、最近では、パソコンやデジタル機器を使って録音することが多いと思うのですが、今回は、レコーディングスタジオでアンプから大きな音を出して録るという、昔ながらのスタンダードなやり方にしています。

――11年ぶりに行われたレコーディングでのお互いの印象や、感想などをお聞かせくだ
さい。

【椎名】今、この時代にこんなアナログにひた向きにレコーディングするアーティストが何組ぐらいいるんだろう?と言うぐらいにスタジオで切磋琢磨して作った印象ですね。

 スタジオに集まりああだこうだ意見を重ねその場で取り決めて行く。デモより更に良くする事だけを考えて。

 意外と分担作業になっていてスタジオで会わないやり方もあるんですが、今回の作品はとにかくよく話した印象があります。そしてお互いの意見を柔軟に取り入れていけた、うん、大人になった気がします(笑)。

 改めて永谷のギターを聴いて「永谷には永谷にしかない独特なリズム感」と言うものがあり、それが「SURFACEサウンドに大きく影響している」って事を8年離れていたからこそ強く感じました。

【永谷】椎名君とは、たくさん会話をして、コンセンサスをとり、楽曲一曲一曲の終着地点を確認しながら作業していきました。彼の以前と変わらない素晴らしい歌唱と録音の早さに改めて驚かされました。

――7/27から全国12か所でツアーが始まりますが、どのようなライブツアーになりそうでしょうか?

【椎名】ネガティブな意味ではないんですが、「相変わらずだった」って言うゴールが待っている気がします。

 色々慎重になったり、11年ぶりのバンドツアーに気負いがない筈もない。そんな中で蓋を開けてみたら相変わらずの2人がそこにはいるんだって思うんですよね。いや、まだツアー前なので劣化してるかもですけど(笑)。

【永谷】11年ぶりのツアーなので、楽しかった!と思っていただけるようなライブにしたいと思っています。

――オリコンミュージックストアでは椎名さんのソロライブ音源『jump-ing -Type A-』を配信中ですが、ソロのライブとSURFACEのライブの違いがあれば教えてください。

【椎名】すぐに浮かぶのは永谷の存在の有無です。ソロでもSURFACEの曲はセルフカバーするのでそこに大きな区切りはないんですが、やはり彼がギターを弾く事で生まれるノリ(グルーヴ)は彼の特許みたいなもので。

 自分の精神状態で言えば、ソロの方が気楽ですね(笑)。SURFACEはフロントマンって意識が働きますが、ソロにフロントマンもヘッタクレもないので(笑)。

――ツアー後の活動予定を教えてください。

【椎名】年末までのライブスケジュールを頂いていますが、SURFACEのツアー後からはソロ名義の活動の方が増えます。こうやって二足のわらじを1年の中で何度も履き直して今後ずっとやって行くんだろうなって。どちらの活動も大事にしていきたいですね。

【永谷】ソロとして2枚目のオリジナルアルバムを作りたいですね。そして、SURFACEの活動も大事にしていきたいですね。

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  • 11年ぶりアルバム『ON』をリリースしたSURFACE
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