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【ギヴン】内田雄馬、演者側の“BL”世界の面白さ 知らない感情の誕生が「楽しい」

 数々の人気アニメに出演し、最近はアーティストとしても活躍している声優・内田雄馬。そんな彼がフジテレビ“ノイタミナ”ほかで放送中のアニメ『ギヴン』に上ノ山立夏役で出演している。ノイタミナ14年の歴史において初のBLコミックのアニメ化となるが、「BL作品はキャラクター同士の関係が濃密で距離感が重要」「自身で感じたことがない感情を、作品を通して追えるということは役者をする上で楽しい」など、役者側から見た“BL”というジャンルについて語ってもらった。

アニメ『ギヴン』に出演している声優・内田雄馬

アニメ『ギヴン』に出演している声優・内田雄馬

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 同作は、高校生離れをしたギターの腕前を持つが情熱を忘れてしまった立夏が、壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会うところから始まる物語。日々の生活の中で音楽への情熱を失いかけていた立夏だったが、印象的な歌声を持つ真冬の歌が心に刺さり、真冬を自分のバンドに誘い2人の距離が変わり始めるという青春バンドストーリーで、キヅナツキ氏が描く原作は新書館『シェリプラス』で連載中だ。

 作品の面白さは原作を読んで強く感じたそうで「原作を読ませていただいた時、男子高校生の心の動きを丁寧に描いている作品だと思いました。彼らの1つ1つのもどかしい気持ち、どうしようもできない想い、初めて感じた感情へのキラメキなどに青春を感じました。これが作品の美しさなのかなと思いました」と笑顔で分析。

 演じる側としても「BL作品はほか作品よりも、キャラクター同士の関係が濃密で距離感が非常に重要になる。人間同士のコミュニケーションを丁寧に描いている『ギヴン』のキャラクターを演じることは楽しみでした」と伝えた。

 今作も男性キャラの掛け合いが多いため共通する部分も多そうだが、役作りのアプローチは違うものなのだろうか。「バンド内の空気感や日常生活をピックアップしている気がします。彼らの心の中から曲を作って、言葉や音楽が生まれて形となっていくストーリー。そういう意味でバンド活動をしていないシーンは、非常に重要だと思っています」と語る。

 理由について「立夏と真冬が学校で話しているところ、街中を歩いている時に他愛のない会話をしたりとか、そういう瞬間に2人の距離感が縮まってきたりするので、その積み重ねでバンドに入った時に爆発力が生まれる。何でもない会話の積み重ねから大きな感情に繋がっていくため、ほかのアニメより“会話”が重要な作品だと感じましたし、演技をする上でも大事にしてきました」と説明。

 「心の動きというのが非常に重要でした。ほかの作品だと“あの試合に出る”“あのステージを目指す”など明確な夢、目標に向かう過程を描くのですが、今作は普通の高校生の日常を描いています。視聴者へは夢を見せるのでなく、現実感を見せていると思います」と明かした。

 演じる側としてBLのジャンルはどう捉えているのか。「収録的に言えば普段やらないような演技をやるので、最初は『どうすればいいのだろうか…』とあたふたしましたね」と笑いながら「アニメや漫画好きで学生時代から、このジャンル自体は知っていたので、初めてBL作品に参加するときも抵抗感はありませんでした。今でも“BL作品”だからと、特別に意識して演じることは少ないです」と告白。

 「ただ、自分自身で感じたことがない感情に作品を通して出会えることが、BLジャンルにはあるので、役者をする上で楽しいです。その機会をいただけることは非常にうれしい」と、新たな自身に出会い役者として“成長”できることに歓迎していた。

関連写真

  • アニメ『ギヴン』に出演している声優・内田雄馬
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
  • アニメ『ギヴン』第1話場面カット(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
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