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前田敦子、出演映画が半年で4作品公開「本当に頑張っている子を、支えてくれるプロフェッショナルがたくさんいる世界」

 前田敦子大島優子など第一線で活躍する女優、俳優、若手アイドル、旬のバラエティタレント、ベテランのお笑い芸人など多彩な人材が所属している太田プロダクションが、俳優・タレント・モデル・歌手などを目指す次世代のスター候補を発掘するための新人オーディションを開催中。『Deview/デビュー』では、映画『町田くんの世界』、『旅のおわり世界のはじまり』(主演)、『葬式の名人』(W主演)など、話題作への出演が続く、前田敦子にインタビュー。デビュー当時の想いやAKB48卒業後に女優として歩み初めたこれまでの活動を振り返ってもらった。

笑顔を見せる前田敦子 撮影/booro(BIEI)(C)Deview

笑顔を見せる前田敦子 撮影/booro(BIEI)(C)Deview

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【前田敦子 インタビュー】

◆「(AKB48のオーディションの)会場に入った瞬間のみんなのきらびやかな姿とかすごく鮮明に覚えている」

――現在、前田さんが所属する太田プロダクションがオーディションを開催中ということで、改めて、前田さんがどんな思いでこの世界に飛び込んだのか。デビュー当時を振り返っていただけますか?

【前田敦子】「当時は14歳だったので、芸能界に憧れる年齢ではありますよね。中学生になると、周りでファッション雑誌が流行っていて。なんでもいいから、そういう世界に入りたいって思っていました。でも、自分ではそういうことを言う勇気はなくて、言葉にもしたことは無かったんです。でも、AKB48のオーディションを見つけたときに、お母さんが『やってみれば?』って言ってくれて。その後押しは自分の中ですごく大きかったですね。その言葉がなかったら自分からはオーディション受けようとしていなかったと思う。口には出してなかったけど、私がそういう世界に憧れているということをきっとお母さんは察してくれていたのかなと」

――お母さんの後押しがあって参加したAKB48オーディションで、何か思い出に残っていることはありますか?

【前田敦子】「まず、年上の女の人が周りにたくさんいるっていう環境が初めてだったんですよね。学校では同い年の子としか一緒に生活していないから、1個上のお姉さんでも『すごくキレイ! でも怖い!』って思ってしまって(笑)。年上のお姉さんとどうやって過ごせばいいんだろう?っていう戸惑いがありました。最初にダンスレッスンから始まって、ダンスと歌唱の審査を一人ずつやって、面接もあって……最終オーディションはほぼ1日がかりだったんですね。なので、結局、ずっと隅っこに居ました。初めての環境すぎて『帰りたい、帰りたい……』って思いながら過ごしていました」

――そうだったんですね(笑)。自分から参加はしたけれども……。

【前田敦子】「オーディション会場に入ったら、早くから来てダンスレッスンしている子がたくさんいて、みんなすごく張り切っていたし、きらびやかに見えたので、“私、場違いかもしれない。どうしよう”って急に不安を感じてしまったんです。オーディションの前日も『やっぱり辞めたい、行きたくない』って泣いたんです。騙されているのかもしれないとも思ったんです。AKB48の情報をインターネットでいろいろと調べても何も出てこなかったので……」

――これからスタートするAKB48オープニングメンバーのオーディションでしたからね。

【前田敦子】「そうなんですよね。いろいろと考えていたら、どんどん怖くなっちゃって。しかも、AKB48というグループで“何をやるのかまだ決まっていません”みたいなものが、オーディションの売りだったんですよね。だから、『お母さん、私は騙されているのかもしれない』って言って、『明日の最終オーディションに行きたくない』と訴えたら、お母さんが『ちゃんと行きなさい。受かるかどうかはわからないんだから。落ちたら落ちたで終わりでいいじゃない。約束はちゃんと守りなさい』って怒られて、最終オーディションに行きました」

「芸能界って入ったらすぐに売れるものだと思っていた」

――当時の記憶がすごく鮮明なんですね。

【前田敦子】「会場に入った瞬間のみんなのきらびやかな姿とかすごく鮮明に覚えています。そのときの小嶋陽菜高橋みなみのこともよく覚えてます。こじはるは当時、茶髪でメイクも格好も派手なギャルみたいな感じだったから、10代の私からしたら綺麗な外国人のお姉さんに見えて。たかみなも、黒いミニスカート履いて、ちょっと時代遅れのふわふわのポンポンをつけていて(笑)。すごく着飾っていたからけっこう年上の人だと思っていました。他のメンバーのことも覚えているし、その環境も覚えているし、何を歌ったかも覚えているし、呼ばれた瞬間も覚えています。それくらい自分の中では、いきなり人生が変わるっていう瞬間だったので。そういうものって人は忘れないんだなって思います」

――その1日から全てが始まったんですね。2005年〜2012年の卒業まで、AKB48での活動ではセンターを務めたり、本当に濃厚な7年間だったと思うのですが、AKB48で過ごした7年というのはどんな日々でしたか?

【前田敦子】「芸能界って入ったらすぐに売れるものだと思っていたんです。でも、メンバーはもちろん、スタッフさんや秋元(康)さんでさえ、どうしたら売れるのかわからないっていう状態でスタートしたので、テレビもなかなか出る機会もなくて。みんなで苦労を共にして、4年目くらいの時にやっと、AKB48が世の中に人たちに知れ渡ったなっていうことを実感しました」

――前田さんが1位となった総選挙の第1回目が開催されたのが4年目の2009年でしたね。

【前田敦子】「AKB48は最初から順風満帆に行っていたって思われる方もいるかもしれないんですけど、内情は全く違いましたね。みんなで『早く学生に戻りたい』って言っていたし、やっぱり人生甘くないなってすごく思いました。年月でいうと、大人になっての4年ってわりと一瞬に感じますけど、青春時代の3〜4年ってそれとは比べものにならないというか、“学生生活終わっちゃうじゃん”って焦っちゃうんですよね。だから、最初の4年はすごく濃かったし、長かったし、気づいたら高校生になっていて、高校卒業したらどうする?っていう話をみんなでしたりして。同い年の子が多かったので、このまま続けるべきか、やめるべきか……という話もみんなでしていましたね。スタッフさんも含め、みんながみんな苦労したし、悔しい思いもいっぱいしたけど、みんな仲が良かったので、挫折感は味わわないで済んだのかなって思いますし、それぞれのタイミングで卒業という道を選択できたのかなって思います」

――AKB48在籍時代からドラマや映画に出演されてましたが、特に芝居への思いが強くなった作品や転機となった作品は?

【前田敦子】「気持ちの変化が大きかったのは、山下(敦弘)監督の『苦役列車』ですね。もともと山下監督の映画『天然コケッコー』が一番好きな映画だったので、山下監督の作品に呼んでもらえたことがすごく嬉しくて。でも、自分が大好きだけでは終わらず、山下監督をはじめとするみなさんが『こっちおいでよ』って手招きしてくれたように感じたんですね。私はここで頑張ってもいいのかなって思わせてくれた現場だったなって思います。でも、同時に、自分の異物感みたいなものもすごく感じたんです。やっぱり私は外から来ている人だなって。山下監督にも当時、言われたんですよ。AKB48としていろんな活動をさせていただいていたので、『自動販売機のポスター見てもあっちゃんがいるし、コンビニに行ってもあっちゃんを見かけるから、アイドルの子なんだっていう認識しかできていなかった』って」

――卒業した年の夏に公開されているから、撮影自体はアイドルシーンのトップを走っている時期ですよね。

【前田敦子】「でも、そう言われて、悔しいなと思って。ちょうど二十歳くらいだったので、このままじゃいけないなとも思っていたし、アイドルを続けていくにしても、このままじゃダメだなと思っていました。今は、例えば指原(莉乃)も26歳まで頑張ってたじゃないですか。アイドルの年齢層も上がってきているのかなと」

――卒業後に、ずっと好きだった映画の世界に入って、どんなことを感じました?

【前田敦子】「映画の世界は一番、そのままでいられる場所なのかなと。それぞれの個性が必要とされるから、誰の真似もしなくていいですし、“自分はこうです”っていうのを、当たり前に出せる場所なんじゃないかなって思うので、すごく楽ですね」

――今年はすでに『マスカレード・ホテル』と『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』『町田くんの世界』『旅のおわり世界のはじまり』と出演映画が半年で4作品も公開されています。

【前田敦子】「一昨年くらいに自分で志願したんです。とりあえず、ずっと働いていたい!って。仕事欲が強すぎて、『なんでもいいから仕事していたいんです』って言いました。事務所の人たちも、私のことを10代から見てくれている人たちばかりなので、『やりたいんだったらやってみようか』って言ってくれて。小さい役でもポンポン入れてもらって。“よく見たら、ここにも前田敦子がいる!”みたいな(笑)。そういう出方をしたのは初めての経験だったんですけど」

――主演やヒロインとしてではなく、脇役としての出演で、また違った経験もできました?

【前田敦子】「こういう居方もありだなって感じまし、すごく楽しかった。主役だとできることって限られてしまったりするんですよね。出番が少ない作品の方がより高度なことを求められていると思うんですけど、それもすごく楽しいんですよね。監督さんも、“ちょっとしか出てないんだから、インパクトをちょうだいよ”っていう圧をかけてくるというか。『町田くんの世界』の石井監督もそうだったんです」

「やりたいことが見つかっているのであれば、行動しないともったいない。今を大事にして挑戦してほしい」

――前田さん自身は、好きなことを仕事にした今、映画に対してはどんな思いでいます?

【前田敦子】「映画が大好きっていう気持ちは今も変わってないですね。是非とも『デビュー』読者のみなさんにも経験してほしいって思います」

――いろいろなフィールドで活躍してきた前田さんが感じる映画の魅力というのは?

【前田敦子】「本当にいい人ばかりで、悪い人には会ったことがないんですよねね。意地悪みたいなこともされたこともないですし、本当に頑張っている子を支えてくれるプロフェッショナルな人たちがたくさんいるんです。『町田くんの世界』もそうでしたけど、みんなが“頑張れ、頑張れ!”って背中を押してくれるんですね。私もそうやって背中を押してもらってきた一人だし、スタッフさんも、役者さんも、あの背中を追いたいって思える先輩ばかりなので、頑張りがいがあるというか。本当にオーディションと受けたいと思っている子には映画の世界を見てほしいなって思います」

――では、オーディションの話に戻りますが、前田さんが所属する太田プロダクションはどんな事務所ですか?

【前田敦子】「本当にオールドなスタッフさんばかりというか……経験豊富な方達が多いので(笑)、違う部署のスタッフさんでもお会いすると『あっちゃん、ヤッホー』って声をかけてくださるんです。コミュニケーションを大事にしている事務所だなって思いますね。未だに給与明細は事務所に取りに行くというシステムなので、最低でも月に1回は必ず事務所に顔を出しますし、その時期になると同じ所属タレントの人たちにも会いますしね。私は俳優業なので、バラエティに出演されているタレントさんとお会いする機会はあまりないですけど、例えば、有吉(弘行)さんの番組に出させてもらう時は、すごく優しく接してくださいますし、仲間意識を感じたりしますね。直接関わる機会が少なかったとしても同じ事務所だっていう愛情はそれぞれが持っているし、“太田プロ愛”が強い人が多い気がします。あとは、最近の事務所では珍しいと思うくらい寛大で心が大きいです。自分で好きなことをやっていいよっていうスタンスでいてくれます」

――タレントの意思を尊重してくれるんですね。

【前田敦子】「そうですね。でもその代わり、太田プロダクションに入るのであれば、何をやりたいのかを明確にしていた方がプラスになると思います。周りに決めてもらうんじゃなくて、“自分でこういうことがやりたい”っていうことが明確な人と一緒に夢を目指す場所がうちの事務所なのかなと思います」

――では最後に、芸能界を目指している読者への応援メッセージをお願いします。

【前田敦子】「やりたいことが見つかっているのであれば、行動しないともったいないと思うので、いますぐに動いてください。何年後かにやれたらいいやっていう考えを捨てて飛び込んでほしいです。芸能界は特に生もので、一瞬で売れちゃう方もいる世界なので、入ったもん勝ちだと思います。“今じゃない”っていう言葉は使ってほしくないなと思いますし、迷っているのであれば、今を大事にして挑戦してほしいなと思います」

 現在開催中の『太田プロダクション主催新人発掘オーディション!!』では、10〜19歳までの男女で、俳優・タレント・モデル・歌手などを目指す次世代のスター候補を募集中。応募締切は、7月15日(月・祝)まで。応募詳細は、オーディションサイト『Deview/デビュー』に掲載中。なお、前田敦子のロングインタビュー全文、動画コメント、その他撮り下ろしカットも同サイト(下記リンク参照)に掲載している。

【前田敦子 ロングインタビュー全文】
https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=764

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