米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾート内ディズニーランド・パークに現地時間5月31日、新テーマランド『スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ』(以下、『ギャラクシーズ・エッジ』)がオープンした。
ディズニーパーク史上最大規模となる14エーカー(5万6656平方メートル、東京ドームの約1.2倍)以上の広さを誇り、「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」と「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」(今秋以降にオープン予定)の2つのアトラクションを中心に「スター・ウォーズ」の世界を満喫できるテーマランドだ。
『ギャラクシーズ・エッジ』で一番の感動を与えてくれるのは、実物大の「ミレニアム・ファルコン号」だろう。大きさだけではない、ホース、パイプ、スイッチ、そして外殻構造のステッカーに至る細部まで、完成度100%のファルコン号はこれが初。その造形は文句のつけようがないほど素晴らしく、今にも飛び立ちそうな佇まい。
アトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」は、この“銀河系最速のガラクタ”と、皆が愛情を込めて呼ぶミレニアム・ファルコン号に乗り込み、銀河で最も有名な宇宙船を操縦することで、「スター・ウォーズ」の物語の一部に、いや主人公になることができる。
制作チーム(ウォルト・ディズニー・イマジニア)は、『スター・ウォーズ』映画を撮影中の英国のパインウッド・スタジオを訪れ、ミレニアム・ファルコン号の映画セットを徹底的に研究するとともに、ルーカスフィルムの保管資料も参考にしながら、作り上げたという。
アトラクションにスタンバイする間のQラインでは、窓越しにファルコン号をより間近に見ることができるほか、アトラクションのバックグラウンドストーリーを読み取ることができるプロップス(小道具)が満載で、待っている時間も楽しく過ごせるだろう。
■「スマグラーズ・ラン」のバックグラウンドストーリーとは?
ミレニアム・ファルコン号はなぜ銀河の最果ての惑星バトゥーにある貿易港、ブラック・スパイア・アウトポストに寄港しているのか。それは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)の続きで、ファルコン号を修理するため、チューバッカがここまで運んできたのだ。必要不可欠な部品を手に入れるため、このファルコン号を密輸業者のホンドー・オナカーに貸し付けることに。ここから、「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」のストーリーが始まる。
ホンドー・オナカーは、アニメシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』と『スター・ウォーズ 反乱者たち』に登場する、ウィークウェイ海賊。悪党なのだが、次の大成功を常に期待しているような人間味豊かなキャラクターで、今回、初めてアニメーション作品を飛び出して、オーディオアニマトロニクス(人形)化された。
「スマグラーズ・ラン」では、ホンドーが中身を明かせない大量の荷物を運ぶ臨時のフライト乗務員として、ゲストをスカウト。ホンドーの手助けを引き受けたゲストは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15年)で、ハン・ソロとチューバッカが使用したものと同じスターボード・エアロックから、ファルコン号の内部へ案内される。ミッション開始までは、メインの貨物室やラウンジで、有名なデジャリック(チェスに似たゲーム)のテーブルに座ったり、機材を見て回ったり、自由に過ごすことができる。
ゲストは6人一組となって、「Pilot/パイロット」(2人)、「Gunners/射手」(2人)、「Flight Engineers/航空機関士」(2人)のいずれかの役割を割り振られ、ミッションの開始時間になると、ファルコン号のコックピットへ。
左座席のパイロットはレバーを左右に動かして水平移動の操作、右座席のパイロットはレバーを上下に動かして、上下移動の操作を担当し、障害物を避けながらファルコン号を操縦する。
射手は、ファルコン号と大切な荷物を守るため、ブラスターやミサイルを撃つのが仕事。緑色に光ったボタンを押しまくって(撃ちまくって)いないと、なかなか標的に当たらない(パイロットの操縦も影響する)。手動での標的設定に切り替えることで難易度を上げることもできるらしい。
航空機関士は、障害物に衝突したり、敵の砲火を浴びたり、ファルコン号が損傷を受けたところなどを随時修復していく。これを怠ると、操縦にも影響を及ぼすという。実にインタラクティブなアトラクションとなっている。
ミッション完了時には、ホンドーからゲストがどれだけ巧みに目標を達成したかが告げられる。ゲストの働きぶりによっては、帰る時にファルコン号の悲惨な姿を見る羽目に。いずれにしても、ファルコン号を操縦するという、スター・ウォーズファンなら誰も抱く憧れをかなえてくれる。乗るたびに違う任務についたり、乗組員が変わったりするので、毎回違う体験ができるのが特長だ。
■英語ができなくても大丈夫
アトラクション内の案内はもちろんすべて英語。何を言っているのか、わかるに越したことはないが、わからなくても大丈夫。基本的に緑色に光ったところを操作すればOKなので、誰でも楽しめるはずだ(約97センチ以上の身長制限あり)。
さらに言えば、この『ギャラクシーズ・エッジ』は、長年にわたるスター・ウォーズのファンから、スター・ウォーズ映画をまったく観たことがない人まで、それなりに楽しめるように作られている。『ギャラクシーズ・エッジ』の舞台である惑星バトゥーは、スター・ウォーズ映画に登場したことがない、誰にとっても初めての惑星なのだ。誰もがここで自分なりの物語を紡いでいくことができる。それでいて、細部を見れば、「スター・ウォーズ」シリーズにゆかりあるもので埋め尽くされていて、「スター・ウォーズ」にハマればハマるほど、ここに来るのが面白くなっていくだろう。
『スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ』は、8月29日に米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内ディズニー・ハリウッド・スタジオにもオープン(2ヶ所のテーマランドはほぼ同じ)。実物大・完成度100%のミレニアム・ファルコン号が地球上に2機もあるという現実も、なんだかスゴい。
今秋以降には、2つ目のアトラクション「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」も、カリフォルニアとフロリダの両『ギャラクシーズ・エッジ』に登場。こちらでは、ゲストは8人乗りのライドに乗ってスター・デストロイヤーに潜入。ハンガーベイで繰り広げられるファースト・オーダーVSレジスタンスとの決戦に加わる。大勢のストームトルーパーやドロイド、カイロ・レンとの遭遇も臨場感たっぷり。ウォルト・ディズニー・イマジニアリングがこれまで手掛けた中でも最先端技術を駆使した、最も大掛かりな没入型体験アトラクションとなる。
6月23日までは事前予約済みのゲスト(予約受付は終了)か、直営ホテル3軒のいずれかの宿泊者が滞在中に1回入場することができる(ホテルの予約をキャンセルした場合は『ギャラクシーズ・エッジ』への入場予約もキャンセルとなる)。6月24日以降は、事前の予約は必要ないものの、当日の混雑具合により、『ギャラクシーズ・エッジ』への入場が制限される場合がある。しばらく混雑が予想されるが、『ギャラクシーズ・エッジ』を機に、海外のディズニー・リゾートを楽しむ旅行計画を立ててみてはいかがだろうか。
ディズニーパーク史上最大規模となる14エーカー(5万6656平方メートル、東京ドームの約1.2倍)以上の広さを誇り、「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」と「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」(今秋以降にオープン予定)の2つのアトラクションを中心に「スター・ウォーズ」の世界を満喫できるテーマランドだ。
『ギャラクシーズ・エッジ』で一番の感動を与えてくれるのは、実物大の「ミレニアム・ファルコン号」だろう。大きさだけではない、ホース、パイプ、スイッチ、そして外殻構造のステッカーに至る細部まで、完成度100%のファルコン号はこれが初。その造形は文句のつけようがないほど素晴らしく、今にも飛び立ちそうな佇まい。
アトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」は、この“銀河系最速のガラクタ”と、皆が愛情を込めて呼ぶミレニアム・ファルコン号に乗り込み、銀河で最も有名な宇宙船を操縦することで、「スター・ウォーズ」の物語の一部に、いや主人公になることができる。
制作チーム(ウォルト・ディズニー・イマジニア)は、『スター・ウォーズ』映画を撮影中の英国のパインウッド・スタジオを訪れ、ミレニアム・ファルコン号の映画セットを徹底的に研究するとともに、ルーカスフィルムの保管資料も参考にしながら、作り上げたという。
アトラクションにスタンバイする間のQラインでは、窓越しにファルコン号をより間近に見ることができるほか、アトラクションのバックグラウンドストーリーを読み取ることができるプロップス(小道具)が満載で、待っている時間も楽しく過ごせるだろう。
■「スマグラーズ・ラン」のバックグラウンドストーリーとは?
ミレニアム・ファルコン号はなぜ銀河の最果ての惑星バトゥーにある貿易港、ブラック・スパイア・アウトポストに寄港しているのか。それは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)の続きで、ファルコン号を修理するため、チューバッカがここまで運んできたのだ。必要不可欠な部品を手に入れるため、このファルコン号を密輸業者のホンドー・オナカーに貸し付けることに。ここから、「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」のストーリーが始まる。
ホンドー・オナカーは、アニメシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』と『スター・ウォーズ 反乱者たち』に登場する、ウィークウェイ海賊。悪党なのだが、次の大成功を常に期待しているような人間味豊かなキャラクターで、今回、初めてアニメーション作品を飛び出して、オーディオアニマトロニクス(人形)化された。
「スマグラーズ・ラン」では、ホンドーが中身を明かせない大量の荷物を運ぶ臨時のフライト乗務員として、ゲストをスカウト。ホンドーの手助けを引き受けたゲストは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15年)で、ハン・ソロとチューバッカが使用したものと同じスターボード・エアロックから、ファルコン号の内部へ案内される。ミッション開始までは、メインの貨物室やラウンジで、有名なデジャリック(チェスに似たゲーム)のテーブルに座ったり、機材を見て回ったり、自由に過ごすことができる。
ゲストは6人一組となって、「Pilot/パイロット」(2人)、「Gunners/射手」(2人)、「Flight Engineers/航空機関士」(2人)のいずれかの役割を割り振られ、ミッションの開始時間になると、ファルコン号のコックピットへ。
左座席のパイロットはレバーを左右に動かして水平移動の操作、右座席のパイロットはレバーを上下に動かして、上下移動の操作を担当し、障害物を避けながらファルコン号を操縦する。
射手は、ファルコン号と大切な荷物を守るため、ブラスターやミサイルを撃つのが仕事。緑色に光ったボタンを押しまくって(撃ちまくって)いないと、なかなか標的に当たらない(パイロットの操縦も影響する)。手動での標的設定に切り替えることで難易度を上げることもできるらしい。
航空機関士は、障害物に衝突したり、敵の砲火を浴びたり、ファルコン号が損傷を受けたところなどを随時修復していく。これを怠ると、操縦にも影響を及ぼすという。実にインタラクティブなアトラクションとなっている。
ミッション完了時には、ホンドーからゲストがどれだけ巧みに目標を達成したかが告げられる。ゲストの働きぶりによっては、帰る時にファルコン号の悲惨な姿を見る羽目に。いずれにしても、ファルコン号を操縦するという、スター・ウォーズファンなら誰も抱く憧れをかなえてくれる。乗るたびに違う任務についたり、乗組員が変わったりするので、毎回違う体験ができるのが特長だ。
■英語ができなくても大丈夫
アトラクション内の案内はもちろんすべて英語。何を言っているのか、わかるに越したことはないが、わからなくても大丈夫。基本的に緑色に光ったところを操作すればOKなので、誰でも楽しめるはずだ(約97センチ以上の身長制限あり)。
さらに言えば、この『ギャラクシーズ・エッジ』は、長年にわたるスター・ウォーズのファンから、スター・ウォーズ映画をまったく観たことがない人まで、それなりに楽しめるように作られている。『ギャラクシーズ・エッジ』の舞台である惑星バトゥーは、スター・ウォーズ映画に登場したことがない、誰にとっても初めての惑星なのだ。誰もがここで自分なりの物語を紡いでいくことができる。それでいて、細部を見れば、「スター・ウォーズ」シリーズにゆかりあるもので埋め尽くされていて、「スター・ウォーズ」にハマればハマるほど、ここに来るのが面白くなっていくだろう。
『スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ』は、8月29日に米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内ディズニー・ハリウッド・スタジオにもオープン(2ヶ所のテーマランドはほぼ同じ)。実物大・完成度100%のミレニアム・ファルコン号が地球上に2機もあるという現実も、なんだかスゴい。
今秋以降には、2つ目のアトラクション「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」も、カリフォルニアとフロリダの両『ギャラクシーズ・エッジ』に登場。こちらでは、ゲストは8人乗りのライドに乗ってスター・デストロイヤーに潜入。ハンガーベイで繰り広げられるファースト・オーダーVSレジスタンスとの決戦に加わる。大勢のストームトルーパーやドロイド、カイロ・レンとの遭遇も臨場感たっぷり。ウォルト・ディズニー・イマジニアリングがこれまで手掛けた中でも最先端技術を駆使した、最も大掛かりな没入型体験アトラクションとなる。
6月23日までは事前予約済みのゲスト(予約受付は終了)か、直営ホテル3軒のいずれかの宿泊者が滞在中に1回入場することができる(ホテルの予約をキャンセルした場合は『ギャラクシーズ・エッジ』への入場予約もキャンセルとなる)。6月24日以降は、事前の予約は必要ないものの、当日の混雑具合により、『ギャラクシーズ・エッジ』への入場が制限される場合がある。しばらく混雑が予想されるが、『ギャラクシーズ・エッジ』を機に、海外のディズニー・リゾートを楽しむ旅行計画を立ててみてはいかがだろうか。
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2019/06/03