タレントのりゅうちぇる（23）が9日、東京・池袋サンシャイン噴水広場で歌手名義「RYUCHELL」の初アルバム『SUPER CANDY BOY』（10日発売）のリリース記念イベントを開催した。平日の夕方にもかかわらず、子ども連れのファンや買い物客約1000人が観覧し「こうやって応援してくださる方がいて本当にうれしいし、これからももっと英語表記のRYUCHELLとしても頑張ろうと思います」と意気込みを語った。

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　昨年2月から音楽活動を始動したRYUCHELLは、これまで配信シングルを4作リリースしているが、CD作品は初。「初めて形（CD）になって、僕の名刺ができた気分。これを聴けば僕をわかってもらえるという作品ができてうれしい」と声を弾ませた。

　そもそも音楽活動を始めたのは、バラエティー番組では表現できなかった自分を、大好きな世界観とミックスして伝えるためだったという。「バラエティーは大好きなんですけど、表現しきれなかった僕のブラックな部分とかも歌を通して伝えられたら」と熱弁。今回のアルバムには自身が作詞に参加した自虐的な歌詞も含まれているが「自分が経験したことのないエピソードは歌にしないと決めています。妄想で歌を歌わない」と語った。ボイストレーニングやダンスレッスンは昨年2月のデビューの1年前から、2年以上続けているという。

　学生時代、声が高い、ゼスチャーが女の子っぽい、メイクが大好き、牛乳を飲む時に小指が立つ、バービー人形が好きといった自身の個性を「おかまじゃん」とからかわれたことも振り返り、「人にからかわれたこととか出したくないし、出す必要もないと思っていたんですけど、今悩んでいる方がいて、僕が歌うことによって何かのきっかけ作りになったらという思いで、恥ずかしがらず、包み隠さず歌詞にしたい。思い出したくない過去も思い出して、みなさんにストレートにパワーが届くように発信できたら」と並々ならぬ熱意を口にした。

　アーティストとしての目標は「いっぱいいっぱい歌番組に出ること」と笑顔。報道陣から「紅白は？」と少し気の早い質問が飛ぶと「夢のまた夢ですけど、出られたらうれしいですよ、それはもう！」と頬を緩ませつつ、「何組なんですかね、僕？」と笑っていた。

　ライブパートでは、自身も作詞に参加したデビュー曲「Hands up!! If you're Awesome」、カラオケでよく歌っていたというLINDBERGの名曲「今すぐKiss Me」のカバー、自身初のラブソング「You are my Love」、昨年7月に誕生した愛息リンクくんと愛妻ぺこへの感謝の気持ちを込めた「Link」を熱唱。本人には内緒で“パパ友”の競泳・瀬戸大也選手（24）から初CDリリースのお祝いコメントも寄せられた。瀬戸選手はこの日、世界選手権代表に選出されたとあり、「忙しいのにありがとうございます。逆におめでとうございます！」とお祝い返ししていた。