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山里亮太、注目女優のブレイクに自身は“起爆剤” 売れる人“発掘”否定で出会う確率の高さ

 お笑いコンビ・南海キャンディーズ山里亮太が気になる女優・アイドルをモデルにつづった短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』が12日に発売される。2010年から月刊テレビ誌『B.L.T』でスタートした連載が1冊の本となったもので、土屋太鳳、広瀬すずなどをモデルに、山里が妄想した小説となっている。彼女たちの現在の活躍を見て「若手専用劇場の支配人みたいな気分で、売れる人は器がでかい」「僕は売れる人を見つけているのではなく、売れる直前の人に出会う確率が高い。なので僕は起爆剤」と分析しつつ、「ネタ作りでも単語の位置を変えたり言葉に注目するようになった」など執筆活動で得たことや自身にとっての“妄想”について語ってもらった。

短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』発売記念インタビューに応じた山里亮太 (C)ORICON NewS inc.

短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』発売記念インタビューに応じた山里亮太 (C)ORICON NewS inc.

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■売れる人の共通点は「器のでかさ」 土屋太鳳&広瀬すずら妄想許可でオフィシャルストーカーに

――1冊の本として発売されますが今の心境は。

 僕が脳内で好き勝手にした妄想したことを投げつけるので、各事務所さん大事なタレント・女優さんなのに、よく許可してくれたなと。これをきっかけに、僕の妄想が合法化、オフィシャルストーカーとして許されたと思います。ありがたいことに、妄想した方からの感想もいただいているので、僕の存在が「あの子の脳内に入ってくれた」と(笑)

――小説にモデルとして登場する女優・タレントには、土屋太鳳、中条あやみ、広瀬すず、欅坂46の平手友梨奈など現在活躍中の人ばかり。山里さんの妄想からブレイクした感じもありますが。

 う〜ん、どうでしょう。オファーを出す前に人気だった方も居ますから…。ただ、今のタイミングだったら、オファーを引き受けるのは難しい方が居ますよね。土屋太鳳さん、中条あやみさんなどの活躍を見ると、僕の脳内という小さな劇場から世界へ飛び立った感じがするので、「よく頑張ったな。うちのシアターで雑用だった子が、人気ドラマに出ているじゃん」と、若手専用劇場の支配人みたいな気分。妄想した甲斐があります。

 妄想した方々がブレイクしていますが、僕は「売れる人を見つけているのではなく、売れる直前の人に出会う確率、運が高い」と思っています。その能力に長けている。ももいろクローバーZやAKB48などの場合、「初期のころから支えてくれた人」と呼ばれたりするのですが、あれは「見る目」があるのではなく「売れる直前」に出会っている。今回の妄想企画もお話をかけた方みなさんが「売れる直前」で、僕が発掘した感じはなく、座敷わらし的な感じで「見たら良いことがあるかもよ」程度な存在です。

 ファンの方から見て「テレビの露出が増えて、これから人気になるんじゃないか!?」と応援が一番楽しい時期ってあるじゃないですか。その時期になぜか僕がたどり着くんですよね(仕事で一緒になる)。一応僕は表舞台に出ている人間ですので、応援することによって「あの山ちゃんが応援している!」と、その方の成果を出すスピードを上げる起爆剤になっているとは思います。

 とは言え、みなさんが各自頑張っているから今のブレイクに繋がっているわけで、逆に僕が妄想させていただいて「ありがとう」という感謝の気持ちです。「誰を妄想するか」という企画の段階で、ダメ元で名前を挙げるのですが、却下されることも考えてほかの候補者も出しています。今回のラインナップは第1志望の人たちでよく許してくれたなと。ここから分析すると売れる人は「器がでかい」(笑)

■妄想は「犯罪をしないブレーキ」 執筆活動で得たネタの変化

――執筆活動で自身に変化はありましたか?本業のネタ作りにも影響がありそうですが。

 漫才の時などに独特の言い回しをする「例えツッコミ」が増えたり、言葉の単語の位置を変えることによってウケたりと、執筆活動したことで言葉に注目するようになりましたね。「ここは体言止めがいいかな?」とか。 歳を重ねたことで、言葉の選択肢が増えましたよね。妄想の種類も昔だったら「付き合いたい」だったのが、(歳を重ね)「人間の愛」というの覚えだすと、「この子の幸せのために犠牲になりたい」など新しい妄想パターンが生まれて、そのような小説が書けています。当の本人たちは気持ち悪いと思いますが…(笑)

 妄想も単純に「付き合いたい!」だけでなくなってきた。学生時代、「好きな人とこれがしたい」という妄想を40歳の今抱いていたらヤバイじゃないですか。歳を重ねるとともに、選択肢として「ピュアな恋愛」が減ってきていると思います。その分、学園物のテーマなら、スクールカーストのトップに居る子が下に居る子に対して優しくして好きになるみたいな(笑)学生時代の「付き合い」から歳を重ねて「結婚したい」となる、一般の方の恋愛観に似た感じだと思います。

――妄想はいつごろから始めたのでしょうか。山里さんにとっての妄想とは一体。

 物心ついたときからかな〜。好きな子に対して「こういうシチュエーションで告白する」とか考え始めたのは中学生の時。バスケ部の中に好きな子が居て、あのころは気力が強かったので、実際にそうなった場合を想定してリハーサルとかしていましたよ。体育館裏に行って「ここか、告白される場所は」とか(笑)

 僕にとって妄想とは「犯罪をしないブレーキ」ですね(笑)一番効率のいい好きな人や作品を好きな時に見られて、好きな結末になる。全部自分がコントロールできる劇場を持っている感じで、好き放題。なので“山里劇場”。

 ただ、妄想した方々が結婚などすると「しないでいい失恋」を経験する。「こんな人だろうな」「これを言いそう」と妄想して、実際に会った時「こんなことするんだ…」とイメージがかけ離れていたり…。それでも、やめようと思ったことはなく、違う人に乗り換えればいいだけの話。誰とも契約をしているわけでないので、不倫でも浮気でもない。それが、妄想のいいところです。

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  • 短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』発売記念インタビューに応じた山里亮太 (C)ORICON NewS inc.
  • 短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』発売記念インタビューに応じた山里亮太 (C)ORICON NewS inc.
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