• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

杏、読書でたどる自身の足跡 人気ラジオ『BOOK BAR』の“相棒”大倉眞一郎氏と11年の歴史を語る

 女優のとクリエイティブディレクターの大倉眞一郎氏が、本をきっかけに四方山(よもやま)話を繰り広げるJ-WAVE『BOOK BAR』(毎週土曜 後10:00)。2008年4月5日に始まった同番組は、今月30日の放送をもって11年にわたる歴史に幕を下ろす。最終回のふたつ前にあたる、きょう16日放送分の収録を終えた直後の2人に話を聞いた。

J-WAVE『BOOK BAR』に出演している(左から)杏、大倉眞一郎氏(C)緒方亜衣

J-WAVE『BOOK BAR』に出演している(左から)杏、大倉眞一郎氏(C)緒方亜衣

写真ページを見る

 お互いに週1冊ずつ紹介するスタイルを続けてきたが、昨年『BOOK BAR お好みの本、あります』(新潮社)として書籍化された際には、約1000冊から厳選した50冊をセレクト。2008年6月28日の放送回では、大倉氏がヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社)をセレクトしているが、その翌年には『スラムドッグ$ミリオネア』とのタイトルで映画化され、アカデミー賞を獲得。こうした先見の明あるチョイスから、それぞれの好みが色濃く出た選書まで多彩な本を紹介してきた。

 「人に本を紹介する」という、通常の読書とはまた違った“読み方”をしたことでの発見はあったのだろうか。「紹介したい本って、幅広くあるわけですけど、自分が紹介したいだけの気持ちで紹介すると、独りよがりになっちゃって、杏ちゃんが全く頷けないということがありました(苦笑)」(大倉氏)「たまに、どっちかが暴走する回っていうのは、定期的にあります。大倉さんが「うん」しか言えないとか、しゃべりが止まらなくなったりとか」(杏)「そういうのも面白くて、そうやって何となくタイミングがつかめてきた中でも、今回はしゃべるぞっていう時もありますね」(大倉氏)。

 女優業への挑戦、朝ドラヒロイン、結婚、出産と、番組スタート時から自身を取り巻く環境が大きく変わった杏。書籍化にあたって、08年から17年まで番組で紹介された本がリストアップされているが、それが自身の“足跡”にもなっているという。「やっぱり、年表を見ると、顕著に『あ、この時期この仕事をしていたんだな』というのがわかるくらい、関連する本ばかり読んじゃって。子どもが生まれたら、それにまつわる本が多くなりましたし、本当に、その時の自分の状況が選ぶ本に顕著に色濃く出ていると思います」。大倉氏も「杏ちゃんは、最初は少女だったのが、今では3児の母になりましたから」と目を細める。

 杏のキャリアに影響を与えたと言っても過言ではない同番組。2日の放送で終了の発表をした直後とあって、複雑な心持ちかと思いきや、2人の口ぶりはいたって晴れやかだった。「『BOOK BAR』が一区切りついたことで、ひとつ楽しみなことは、大倉さんが紹介した本をこれから読めることです(笑)。新しい本を週に1冊読むのでいっぱいいっぱいになっちゃうから、大倉さんが紹介してくれた本をなかなか読めなかったので、番組が終わってしまうのはさみしいですが、それは楽しみにしています」(杏)「これはお互いにジレンマだったんですよ。杏ちゃんが紹介してくれて、読もうと思っていたものの、ちょっと後にしようというものがずいぶんあります」(大倉氏)

 きょう16日放送分を含めると、残り3回。大倉氏が「もう『我々2人が本当に四方山話をしている番組だったのに、聴いてくださってありがとうございました』としか言いようがない」とかみしめるように話すと、杏も「やっぱり、あと3回しかないから、共有したいですよね。16日は通常回の最後ということで、私たちが1冊ずつ何を持ち寄るかというのが聞き所です。ラスト2週は、選書する本が2冊ずつあるので、紹介する本の冊数はものすごく多く、ボリュームたっぷりに豪華にお届けできるのかなと思います」とにっこり。「また、どこかで2人で本を紹介する様子を楽しみたいです」と向けてみた。

杏「何か、どこかで終わらない気がしているんです」
大倉氏「実はあんまり切実感がないんですよ。さみしいなと思いつつ、これだけずっと一緒にやっていて、少女の頃から知っているので、これで全然会わなくなってしまうのかしらっていう感じはありますね」

 残すところ、あと3回。2人の四方山話からどんな“出会い”が待っているのか、今から楽しみだ。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索