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栗本薫さん『天の陽炎』欠落原稿6800字分を発見 完全版を初公開

 小学館は8日、2009年に世を去った作家・栗本薫さんが2007年に発表した『天の陽炎』から抜け落ちていた原稿6800字分を発見したことを発表した。

 『天の陽炎』とは、栗本さんの人気シリーズ「大正浪漫伝説」の第3作。美貌を見初められて子爵夫人となった真珠子が“大陸浪人”を名乗る無頼の男・天童壮介と出会い惹かれていく、その波瀾を描いた長編小説。著者自ら「今回はもう『とことんやってやった』感があるので、すごく満足」と愛した作品でもあった。

 しかし、著者自身の手違いにより、6800字分の原稿が書籍から抜けてしまっていたことが発覚。本電子全集の監修者の一人である八巻大樹氏が、第3章と第4章の繋がりに違和感を覚え、遺族の協力を得て故人のパソコンに残された遺稿を見直した結果、判明し、著者が本来意図した絢爛たる大正浪漫の世界を、発表12年後に初めて完成することができた。

 なお、現在配信中の『栗本薫・中島梓 傑作電子全集』の第19巻【江戸〜大正浪漫】に『天の陽炎』の「完全版」として収録し、同日より配信を開始することを報告した。



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