ホテル料金比較サイト『トリバゴ』のCMやミュージカルなどで活躍するアメリカ出身の女優のナタリー・エモンズが出演中のTBS系旅番組『じょんのび日本遺産』(毎週日曜 前6:00)。同番組がTV番組として初めて文化庁とタイアップすることが決定し、このほど和服姿のナタリーが文化庁を表敬訪問。宮田亮平長官と対面した。

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　昨年10月にスタートした同番組は文化庁が認定する「日本遺産」を毎週紹介。新潟地方の方言「ゆったり、のんびり」を表すタイトルにふさわしく、日本遺産を“ゆったり”“のんびり”と巡ることで日本各地の歴史的魅力や特色を通して文化・伝統を再発見していく。ナタリーの他にはダンテ・カーヴァーやサヘル・ローズなどが日本文化の魅力をインターナショナルな視点から伝えていく。

　艶やかな着物で現れたナタリーに宮田長官は「お会いできてうれしい。まずきれいですね。素直な気持ちで言うと、こうやってお会いできてうれしいです」と対面を喜び、「素晴らしい日本遺産は、日本人はどうしてもそばにあると当たり前に思ってしまう。ところがナタリーさんのように外からお出でになって、『こんなに素敵なのにどうして素通りしちゃうの？』というのが結構あると思う」としみじみ。ナタリーは「日本に住んだこともありますが知らない歴史や文化もいっぱいある。日本遺産のいろいろなところに行くとすごく感動します」とうなずいた。
　
　金工作家でもある長官から、自ら制作した銀錫の「馬上盃」（ばじょうはい）を贈られると、ナタリーは「ありがとうございます！ すごく綺麗ですね」と感動した様子。「日本酒、特に冷酒を入れて飲むと美味しいですよ」と長官に教えられ、「いいですね」と笑顔を見せた。ナタリーからは、前日まで番組のロケで旅していた四国・徳島の半田そうめんがお土産として手渡された。

　「海外の人に、日本の素晴らしさを伝えるならどんなことをしたら良い？」と宮田長官からの質問にナタリーは「日本人は、日本っぽいものは小さい頃から観ているから普通と思うかもしれないけど、外国人から見ると神社やお寺は鮮やかで自然のなかにあって、すごく感動する。日本人がそれを特別だと未来まで残そうと守ろうとする情熱を見たら外国人も尊敬しますよね。外国人もみんな、私がよく日本に行くと『うらやましい』と言います。みんな興味を持っていると思う。ネットでいろんな英語で説明したり写真を載せたり、日本人と外国人が一緒にできる体験があればいいな」と助言した。

　最後に「じょんのびで旅をしましょうよ！」というナタリーの誘いに宮田長官は「えっ！　本当ですか？　最高にうれしい。お願いします」と快諾。「いろんな文化を教えてくれたらうれしいです」と微笑むナタリーと宮田長官はハイタッチを交わし、すっかり打ち解けた雰囲気だった。