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桝太一×総合演出・池谷賢志が語る放送2000回『ZIP!』 人気支える秘訣は?

 日本テレビアナウンサー・桝太一(37)が総合司会を務める同局朝の情報番組『ZIP!』(月〜金 前5:50)が21日で放送2000回を迎えた。桝アナはORICON NEWSが毎年発表している『好きな男性アナウンサーランキング』で2012年から5連覇で2016年に殿堂入り、『“朝の顔”ランキング』でも2018年で3連覇を達成するなど人気はピカイチ。各局が軒並み朝に情報番組を放送するなかで、『ZIP!』がどのように存在感を示してきたのか。2011年4月1日にスタートした番組の立ち上げから携わってきた総合演出・池谷賢志氏と桝アナの対談を通して、今年9年目を迎える番組の人気の秘訣に迫った。

日本テレビ系『ZIP!』が放送2000回を達成 インタビューに応じた桝太一アナ、総合演出・池谷賢志氏 (C)ORICON NewS inc.、総合演出・池谷賢志氏 (C)ORICON NewS inc.

日本テレビ系『ZIP!』が放送2000回を達成 インタビューに応じた桝太一アナ、総合演出・池谷賢志氏 (C)ORICON NewS inc.、総合演出・池谷賢志氏 (C)ORICON NewS inc.

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■各曜日で変わるメインパーソナリティー 桝アナ「個性をどうしたら出せるか」

――毎朝どのように生放送を迎えているのでしょうか。

池谷「朝4時に出社後、曜日演出(各5人)と桝くんの打ち合わせを横で聞いています。僕と桝くんは夜寝るのが早いのですが曜日演出は前日の晩から徹夜で、『NEWS ZERO』などを観て臨んでいるので温度差があるんです。その温度差を埋めるべく桝くんが疑問を投げかけているのを聞いて意見を出したり。そこからVTRやニュース原稿の確認、5時過ぎからもう一度、出演者込みで桝くんや(川島)海荷さん、メインパーソナリティーの方との打ち合わせが始まってそのまま生放送に直接つながっていく感じ。放送10分前にはスタンバイします。」

桝「僕は池谷さんより少し早く、2時くらいに起きて、3時過ぎには準備して4時に打ち合わせです。毎日で大切にしている時間はコンビニで朝ごはんを買うこと。そこが縮まっちゃうとダメなんです。」

――2時間弱で2度打ち合わせをするんですね。

池谷「桝くんは最初に総合司会として2時間10分ぶんの打ち合わせを15分から20分くらいでして、放送直前にスタジオの出演者も一緒にどういう話をするか、このニュースはどう捉えるべきか出演者の方がどう思うかを共有します。知らない話をいきなり本番で振っても失礼だし、楽しいニュースでも出演者によって興味がある、ないが違う。そこは桝くんにも把握してもらいます」

――曜日ごとにメインパーソナリティーが違うというのもこの番組の魅力です。打ち合わせで桝さんが意識することは?

桝「『ZIP!』は曜日によって個性が違うことを大切にした番組。僕も曜日によってキャラクターが違います。例えば金曜(メインパーソナリティー)の(鈴木)杏樹さんなら僕は受け手、杏樹さんの自由な発想を受け止める側に回りたい。一方、水曜日の工藤(阿須加)くんは、ときには僕がリードして工藤くんのコメントを引き出す感覚。『ZIP!』をやっていて飽きないのはそこだと思います。曜日が変われば僕の立ち位置も変わる。田中(直樹)さんも(山下)健二郎さんも風間(俊介)さんも。風間さんは同年代のオタクキャラとして一緒に楽しんだり。その曜日パーソナリティーの個性をどうしたら出せるかを考えています。」

池谷「立ち上げ当時は桝くんもメインパーソナリティーの方に引っ張っていただいたり、その方がいるから安心してやれていたのが、桝くん自身も年齢を経たり番組が熟成されるなかで、どちらかが引っ張る、いいところを引き出さなければいけない立場になった。最初は5人全員が桝くんより年上で始まった番組だったのですが。」

桝「今は3人が年下ですね。」

池谷「そういうところから番組も成長していると、視聴者の方に感じていただけるとありがたいです。」

――池谷さんは約8年の放送のなかで3年間番組から離れた時期がありますが、改めて感じる桝アナの魅力とはなんでしょうか。

池谷「僕が抜けた後にありがたいことに朝の時間帯で1位になったりと僕の知らない間にスターアナウンサーに…(笑)。」

桝「好感度下げに来てるじゃないですか!」

池谷「そうですね、人間味が出てきたというか。東大出身で番組開始前はずっとお昼のニュースを担当していたこともあってあまり柔らかさが出ていなかった。『ZIP!』で揉まれて“アサリ好き”だったり、少しずつ視聴者の方に彼のパーソナルな部分が浸透した。それが笑いや愛らしさがつながっていたのではないでしょうか。

この前、久々に『マスナビ』といって街ロケのコーナーをやったんですが、あれは如実に人気がわかる。開始当初はみんな誰だかわからないから人も集まらないし誰も止まってくれない。それがちょっとずつ番組を覚えてもらい、桝アナを覚えてもらう。そうなると3、4年経つと学校とかにロケに行けば軽くパニックになったりして。その時は鼻高々で帰っていきました(笑)。」

桝「ドヤ顔でね(笑)。羽鳥(慎一)さんに間違われる回数は減りました。初期はほぼ羽鳥さんでしたから。」

池谷「一般の方とお話するのもあまり得意ではなかったのですが、この前半年ぶりにコーナーをやったらすごく上手だなって。人間力が上がって人に寄り添える話ができるようになった。」

桝「アサリとしか会話してなかったので(笑)。」

――『ZIP!』では桝さんのその“アサリ好き”などの個性が光っています。

桝「『マスカレッジ』(※1)なんてその最たるものですよね。よく通りましたよね、あの企画。」

池谷「朝の時間帯に絶対に必要な情報かと言われればそうではないし、この間のガラパゴス(※2)も割と観ていただけて…。」

桝「朝からゾウガメを見るかな、と思ったんですけど視聴者の方に受け入れてもらえている感じ。」

池谷「そもそものテレビが持つ力。見られないものを見せる、遠いところで起きていることをテレビで見る、王道がみなさんに伝わって桝くんがわかりやすく伝える。ガラパゴスに行ったことはうまく成功した例かな。」

桝「『ZIP!』は柔軟というか。よくこんな企画が通るなという…そういうDNA。観たことのないものを通すという文化がありますよね。」

池谷「元々、みなさんにHAPPYを届けるというコンセプトで始まって、当時は“総合情報エンタテインメント番組”を謳っていた。いろいろな情報をお届けしながら最後に“エンタテインメント”ってついているところがミソ。朝からクイズに答えたり、料理コーナーがあったり、『ZIP!』らしさということでみなさんにご贔屓にしていただけているのかもしれません。」

――この前は『朝ドラ』をやってみたり。『ZIP!』ならでは企画の軸はなんでしょう。

池谷「子どもと一緒に観て恥ずかしくない、家族の会話が生まれる番組、コーナーづくりを考えています。なにかに特化するときも興味のある人はもちろん知らない人にも『そんなことあるんだ、へぇ〜』というように観ていただけるように意識しています。芸能、スポーツ、といったわかりやすい区別はできなくても元気になれるような、学校や会社で『あれ観た?』と話題になるものを目指しています。」

――独特な方向性のコーナーをたくさん放送してきましたが桝さんが特に印象に残ったものは。

桝「枚挙にいとまがないないですね(笑)。今はなきコーナーももちろんありますから…。
『朝アニメ』は最初に企画を聞いたときは正直に言ってしまうとこの番組はダメなんじゃないかと思ったんですよ。1、2ヶ月でそれをワクワク楽しみにしている自分がいました。実はそれは時報代わりという意図もある。そういう意図が僕もやりながらわかってきた。今は『貝社員』という朝アニメをやっていますが、ファンは多い。子どもも大人も観てもらえるアニメです。その後他局でも始まったりして、そこは誇りだったりします。新しいものを開拓した番組なんだなと。最初は理解できなかったけど後から文化をつくった代表例だと思ってます。」

――他局というキーワードが出ましたが他局の朝の番組は気になったりしますか。

桝「僕は一切観たことありません。僕自身が強くない人間なので観てしまうとブレてしまうから…。」

――羽鳥さんの番組などは…。

桝「一切観ないです(笑)! いい意味での井の中の蛙でいたい気持ちはあります。もちろん人として尊敬していますから、羽鳥さんはもちろん、『めざましテレビ』の三宅(正治)さんともご飯に行ったりします。以前は三宅さん、永島(優美フジテレビアナウンサー)さんと僕と徳島(えりか)という不思議なメンバーで昼から焼き肉に行きました! でも、『ZIP!』は『ZIP!』なので他局を研究することはないですね。」

――それだけ自分の番組に自信を持っていらっしゃる。

桝「他局を観たら絶対ガラパゴス中継しようと思わないと思う(笑)。それができない、空気の読めなさが『ZIP!』の良さかな。」

――朝の番組はなにかをしながら観ることが多いと思いますが、その点での番組づくりでのポイントはありますか。

池谷「僕も前までは家で『ZIP!』を観ることがあった。僕も桝くんと同じで子どもがいるので一緒に準備をしていると画面をみないことが多い。音だけ聞いているとか。番組開始当初から『ZIP!』みたいな音を大切にしていた。耳で聞いても理解できたり耳に残ったり、耳で気になること。画も当然、大事なんですけど子どもたちと話しているお母さんが振り向くような作りをしています。」

桝「僕自身がやっていて思うのは一個一個のコーナーが短いというのはあると思います。コーナーの区切りがはっきりしていてテンポが良い。よく出演者でゲストに来た方が『ZIP!』ってすごくいろいろなコーナーが来て慌ただしいんだね』と言われるんですけど、朝の視聴者はもっと慌ただしい。どこから観ても楽しめるし、どこからでも学校に行ける。そんな番組なのかな。なので切り替えやテンポを大事にしています。」

――それでも2時間10分を通すと相当な情報量になりますよね。頭を使わないといけない。

桝「そうですね。すごく真剣なニュースを読んだ15秒後に踊ったりしてるので(笑)。『よく切り替えられるね』って昔から言われます。でも切り替えないといけないし、朝ってだんだんテレビを点けていくんです。最初から最後までピッタリというよりは徐々に点けたり消したり、入れ替わっていくのでそれを意識しています。」

――『ZIP!』といえばポーズもすっかり定着しましたね。

桝「今だから言いますけど『ZIP!』ポーズがこんなに定着するとは。『ズームイン』ポーズってかっこよかったじゃないですか。あれがやりたかったのに、『やった!朝の番組だ!』と思ったら『ポーズが違う!』ってショックで(笑)。今だから言いましょう、あれはどう思いました?」

池谷「厳密に言えば最初はポーズがなかったんですよ。やめようって。」

桝「あ、そうでしたっけ?」

池谷「やめようというか『ズームイン!!SUPER』を引きずった感じに思われるのも…と、ポーズなしで始まったんです。」

桝「そうですね。はじめからあったポーズじゃなかった。でもそれが今や、保育園のお迎えに行くと、全然知らない違う組の子たちが…(嬉々とした表情でポーズ)。まぁうれしいですよね。説明しなくてもやっていただけるのがうれしいです。」

――来年は2020年。東京五輪も開催されるなかで今後の番組の展望は。

池谷「おそらく、僕にとっても桝くんにとっても(東京での)最初で最後のオリンピック・パラリンピックを迎えられるはず。時差がないので1日で一番始めにオリンピック・パラリンピックのニュースを扱う番組として現場にも毎日行こうと思えば行けるのでワクワクした楽しみもありますし、『ZIP!』でオリンピック・パラリンピックを観たい、とか、観られなかったものを『ZIP!』で補完したり、選んでいただけるような番組にしたい。桝くんは日本テレビを背負ってオリンピック・パラリンピックの現場に出ていくと思うので、そこで感じた経験や体験、メダリストとの交流を『ZIP!』に還元してくれたらうれしい。」

桝「まさに一生に一回のイベント。自分自身も携わりたい気持ちもありますけど、『ZIP!』は未来”というキーワードを大切にしている番組です。これまでは東京オリンピック・パラリンピックに向けた未来を伝えてきた。各局、オリンピックを目標という形で放送するかもしれませんが、その先が見えるような伝え方ができればいいな。東京オリンピックを観て未来を感じる子どもたちがいる。オリンピックのニュース、“今”を伝えると同時に次の時代に行く子どもたちがいることを意識したい。競技結果もそうですけどアスリートの生い立ちや想い、それを観た子どもが『次は僕たち、私たち』だと思える伝え方ができれば。」

※1:理系出身、研究大好き桝アナが、「生物」「植物」「天気」「宇宙」などの謎を科学的に解き明かすコーナー

※2:2018年7月に桝アナがガラパゴス諸島から行った生中継

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