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豊島から世界へ「マンガ・アニメの発信拠点」に 「東アジア文化都市2019」実施計画発表

 来年2月1日から11月30日まで、東京都豊島区で実施される『東アジア文化都市2019豊島』の年間プログラムなど、実施計画を発表する記者会見が13日、豊島区役所内で行われた。実行委員会委員長でもある高野之夫豊島区長は、「マンガ・アニメの発信拠点として豊島区の魅力を世界にアピールしていきたい」など、「東アジア文化都市2019」を豊島区で実施する意義を熱く語った。

『東アジア文化都市』ポスタービジュアル

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 「東アジア文化都市」とは、日本・中国・韓国の3ヶ国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、各都市で現代の芸術文化や伝統文化、多彩な生活文化に関連するさまざまなイベントを実施し、相互交流を促す目的で始まった。東アジアの多様な文化の国際発信力を高めていくことや、開催地の文化芸術・クリエティブ産業・観光振興と継続的な発展なども目的としている。

 2019年は豊島区(人口約29万人)のほかに、中国・西安市(人口約825万人)、韓国・仁川広域市(人口約302万人)での実施が決まっている。これまで日本では、横浜市(2014年)、新潟市(15年)、奈良市(16年)、京都市(17年)、金沢市(18年)で行われてきたが、東京23区の中の1つの区が行うのは初めて。それも、少子化と人口減少により、将来存続が危ぶまれる「消滅可能性都市」と言われたこともある豊島区が立候補して、2019年の開催都市になったのだ。

 高野区長は「2020年東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、世界が東京に注目し、もっとも機運が高まっている2019年に『東アジア文化都市』を開催することで、豊島区の魅力を世界に向けて発信する絶好のチャンス」と意気込む。

 切り札は「マンガ・アニメ」だ。豊島区には、かつて手塚治虫をはじめ、多くのマンガ家たちが切磋琢磨したトキワ荘があり、復元施設「マンガの聖地としまミュージアム(仮)」が開館予定(2020年3月予定)。現在は、アニメ・コミック・ゲームの専門店として全国展開している「アニメイト」の本店があり、2014年からは「池袋ハロウィンコスプレフェス」が毎年行われるなど、マンガ・アニメの発信拠点として注目を集めている。「マンガ・アニメから、行ってみたい、住みたいと思ってもらえるような豊島区らしさをつくりあげていきたい」と高野区長。

マンガ・アニメ部門総合ディレクターの古川タク氏(日本アニメーション協会会長)は、「豊島区は、マンガ・アニメ文化の過去と現在をつなげ、未来を語れるいい場所になってきている。世界中の人が『マンガ・アニメ』といったら『豊島』だと思うくらいになってほしい。世界に向けて発信するプロジェクトをやっていきたい」と話した。

 具体的には『としま国際マンガ・アニメ祭(仮)』の開催や、年間を通じて区庁舎の壁面をギャラリーにして、マンガ・アニメの魅力や多様性を伝える展示『マンガ・アニメ区役所』などが計画されている。

 「マンガ・アニメ」のほか「舞台芸術」「祭事・芸能」を加えた3部門の新規事業や、次世代を担う子ども向けの事業、以前から行われている文化事業、2019年秋予定の「Hareza(ハレザ)池袋」芸術文化劇場、豊島区民センターの先行オープン(グランドオープンは2020年夏)、中国・韓国からの招待作品の上演なども含めて、『東アジア文化都市2019』を盛り上げていく。

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関連写真

  • 『東アジア文化都市』ポスタービジュアル
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  • (左から)宮田亮平文化庁長官、高野之夫豊島区長 (C)ORICON NewS inc.
  • 「東アジア文化都市2018豊島」文化庁・豊島区共同記者会見 (C)ORICON NewS inc.
  • 『東アジア文化都市』ポスタービジュアル
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