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CDデビュー予備軍のコンピアルバムがシリーズ化される背景

 エイフォース社によるアルバム『JUMP ON vol.4』(11月28日発売)は、CDデビュー予備軍のアマチュアによる作品であり、今作で4枚目とシリーズ化している。

CDデビュー予備軍のコンピレーションアルバム『JUMP ON-vol.4-』(YZWG−028)

CDデビュー予備軍のコンピレーションアルバム『JUMP ON-vol.4-』(YZWG−028)

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■アマチュアの応募が途切れず4枚目へ

 注目すべきはそのコンセプトで、「CDを出したいアマチュアの人たちは日本全国にたくさんいる。その人たちのCD発売へのハードルを何とか下げてあげられないだろうか」と神戸在住の音楽プロデューサー・ブラボーしろう氏が考案した。

 通常だとシングル盤であっても1人でCDを発売するとなると、2、3曲の本格録音、そしてジャケットのデザイン、盤のプレスと積み上げていくと、100万円単位の費用がかかってしまう。これでは、よほど余裕がある人でなければ、そう簡単にCDを出すわけにはいかない。

「それなら、いっそのことCDを出したい人が集まればいいんじゃないかと思ったんです。コンピレーション形式で1枚のアルバムを発売すれば費用的にも人数割りで済むので、グッとハードルが下がるわけです」(ブラボーしろう氏/以下同)

 とはいえ、実際にやってみるまで、この方法で、本当に人が集まるのか不安も大きかったという。特にデビューしたい人にとっては、周りはみなライバルなのであって、他の人と一緒のCDなんてとんでもない、という反応が返ってきてもおかしくないからだ。

「ところが、実際に募集してみたら、意外なくらい応募があった。最初は1枚で終わりかもしれないと思っていたのが、4枚目まで続いているのは、未だに応募が途切れないから」

■コンピレーション化することによる予想外の利点

 実は、コンピレーション化することで、予想外の利点もあったという。「それぞれの人が、自分自身の活動のなかでファンをつかんでいますが、そこからの広がりがなかなか持てないことが課題なんです。ところが、このようにコンピレーションCDにすることによって、自分のファン以外の人が手にとってくれるチャンスがふえる。実は聞いてもらえるチャンスが参加人数のファンの数だけ増えていることになる。そういう意味でもこのコンピレーションは意義があるわけです。僕も1年振りのアルバム『昭和38年』を来年4月10日に発売しますが、そこでも、過去の『JUNP ON』のなかからフェイバリット・ソングをカバー収録しようと考えているんです」

 前の3作品に参加した人のなかからメジャーデビューが決定した人も出た。『JUNP ON』シリーズは、メジャーへの登竜門としてますます注目度が高まっている。

 新作『JUMP ON vol.4』参加アーティストと楽曲は以下の通り。
「二人の子供でよかった」中川智絵
「be myself」小柳友香
「ふるさと」金城武
「My Dear〜心の手紙〜」Henly
「プロポーズ」陽まわり
「シャカシャカ」Reiko
「To the World」生田哲也
「ママのてのひら」高崎薫
「私の説明書」coco

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  • CDデビュー予備軍のコンピレーションアルバム『JUMP ON-vol.4-』(YZWG−028)
  • 音楽プロデューサーのブラボーしろう氏

提供元:CONFIDENCE

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