結成20周年を迎えた人気デュオ・コブクロが4日、大阪の大動脈・御堂筋で行われる恒例イベント『御堂筋オータムパーティー2018 御堂筋ランウェイ』でストリートライブを開催した。

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　黒田俊介と小渕健太郎の2人は、大阪のストリートライブから音楽活動をスタートさせた。結成20周年となる節目の年に原点となる大阪の地で路上ライブ。本町から心斎橋にかけての御堂筋400メートルの沿道には黒山の人だかりとなり、その光景に小渕は「ここ大阪で生まれた小渕健太郎、そして黒田俊介です」と、いつもとは違って黒田の名前まで自己紹介。苦笑いの黒田は「なんで、俺の名前まで言うんですか？ 『黒田俊介です』を言わせてください」と話し、少しこわばった小渕の顔を見ると「緊張しているんですか」とツッコミを入れていた。

　その和やかな掛け合いで緊張もほぐれたのか、小渕は「ここでストリートライブをやらせてもらうのは大きな夢です。戎橋の近所や天王寺、いろんなところの地べたで歌わせていただいた。あの日と同じ空を見上げながら、歌を歌えることは幸せで、誇りに思います」と感慨深げだった。

　20年前、別々の音楽活動をしていたが路上で偶然の出会いを果たした。「バンドというかたちだとライブハウスとか限られた場所でしか演奏ができないと少し感じていた。お互い、これがあればどこでも歌えるというギター1本にこだわり続けて、20年になる。いつでも、どこでも歌えるという、このスタイルが、きょうもこの場所に呼んでくれたと思う」と“相棒”のアコースティックギターにも感謝した。

　ライブではメジャーデビュー曲「YELL〜エール〜」や結成20周年記念ソング「晴々」など6曲を熱唱。「せっかくストリートなんだから」と結成のきっかけとなった楽曲「桜」では観衆と一緒に大合唱。コブクロの20周年をギュッと詰め込んだライブにファンの大きな声援を受けた。さらにランウェイも歩き「こんなこと、一生ないですよ」と笑顔を振りまいた。

　ラスト1曲で代表曲「轍−わだち−」を披露。ただ、黒田がいきなり2番の歌詞で歌い始める大ポカをやってしまい、小渕は「黒田さん、それ2番の歌詞」と苦笑いで曲をストップ。移動用のフロートもランウェイをバックし、小渕の「もう1回、行きま〜す」という掛け声で演奏を再開させると、黒田も「行くぞ〜」と気合を入れ直し。ミスを挽回するような歌唱でファンを熱狂させた。

　同イベントは「ヒト×音×舞×アート×情熱」をテーマに、大阪の多様な魅力が融合した“1つの物語”として、ランウェイに描く。片道6車線の御堂筋を舞台にしたランウェイではMIDOSUJI“DENIM”RUNWAYで大谷亮平と森星、Indeed WORK STYLE RUNWAYで千鳥が登場。昨年に続き2025大阪万博誘致アンバサダーのダウンタウンが御堂筋を歩行しながらトークする。