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『終末のハーレム』ファンタジー版は挑戦「ひとつの漫画の世界観を超える」

 漫画誌アプリ『少年ジャンプ+』(集英社)で連載中のSFサスペンス『終末のハーレム』。かわいい系、セクシー系など多くの女性に囲まれる主人公のハーレム要素や緻密な物語が話題となっている。その設定をベースした、ダークファンタジー作品となる『終末のハーレム ファンタジア』が同アプリと『ウルトラジャンプ』で5月から連載がスタート。2日に待望の1巻と『終末のハーレム』最新7巻が発売となるこのタイミングに、「すべての女の子を網羅したい」と語る両作の原作・原案担当のLINK氏と『終末のハーレム』の作画・宵野コタロー氏、『終末のハーレム ファンタジア』の作画・SAVAN氏に作品誕生の過程やこだわりなどを聞いた。

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■「女剣士や、エルフなど色んな女の子描きたい!」 ジャンル設定すべて網羅へ
――SF作品『終末のハーレム』が、なぜ今回ファンタジー物として制作することになったのでしょうか? 作品に込めた想いを教えてください。

【LINK】 『ウルトラジャンプ』編集部の方から、「『終末のハーレム』(※以下「無印」)の一話を出張掲載してみませんか?」と提案を受けたことがきっかけでした。そこから、『終末のハーレム ファンタジア』(※以下「ファンタジア」)の誕生に繋がるのですが、最初からファンタジー物の構想があったわけではありません。出張掲載をした後、UJ編集部から「何か新作をやらないか」というお話を頂きました。「無印」はSF世界を舞台にしているので比較的、自由に設定やキャラクターを作れるのですが、それでも世界観にハマらないヒロイン像の案が出ることもあります。自分はファンタジーものが好きということもあり、「無印」が人気を博していたので、「主人公がモテモテになるハーレムものの需要はまだまだあるのではないか」という予測のもと、『ファンタジー×ハーレム』の組み合わせを編集部側に提案しました。

 「無印」は、連載中ということもあり“ハーレム”をまだ描き切れていません。そして世の中にハーレムがまだまだ足りないんじゃないかと考えているんですよね(笑)! 「無印」のSF的な世界観だと、例えば女剣士やエルフなどは出しにくいです。『終末のハーレム』と『終末のハーレム ファンタジア』の2作で、宵野先生とSAVAN先生のお力を借りてたくさんのキャラを出していきたいですね。ひとつの作品で表現できるヒロイン像や世界観の限界を超えて、読者がイメージしているヒロインのジャンル設定は、すべて網羅していきたいんです!

 タイトルに関してもう少しお話しさせて頂きますと、“世界の終末”と多くのヒロインが登場する“ハーレム”の構造が『終末のハーレム』という作品のキーワードだと考えています。『ファンタジア』のタイトルに違和感がある方もいると思いますが、イメージしてほしいのが『仮面ライダー』『プリキュア』シリーズなどの作品です。こうしたシリーズ作品で言えば、1タイトルごとにキャラクターや物語の舞台設定は違いますが、『仮面をつけたヒーローがバイクに乗って悪役を倒す』『元気で可愛い魔法少女たちが頑張って人々を守る』などの根幹となるコンセプトは同じで、読者が得られる喜びも同じということだと考えています。『終末のハーレム』も一緒で、「ファンタジア」はファンタジー作品でありながら、「世界の終わりで多数の可愛い女の子からモテモテになる」という読者が得られる喜びが「無印」と同じだと考えています。

 なので、第3弾の『終末のハーレム』もありえます(笑)。さきほどの話に繋がりますが、たくさんの魅力的なキャラクターを出したいと考えているので、宇宙でのハーレムものや、時代設定をガラリと変えた『終末のハーレム 大江戸』みたいなのも、面白いかも知れません。「その設定じゃないと出せないキャラクター」が、様々な企画で存在するはずなので。

■コミックス5巻までにヒロイン30人… 「男の子をもう少し描きたい気持ちはある」

――『終末のハーレム』コミックス5巻までで、清楚な女の子や強気な子、遊び人な雰囲気の子など約30人ものヒロインが登場するのは異例のキャラ数だと思います。キャラクターは、どのように作られているのでしょうか? ネタ切れなどはありませんか。

【LINK】 ケースバイケースなのですが『終末のハーレム』の場合、物語の根幹に関わるメインヒロインたちは、原作サイドの私からキャラ設定などをコタロー先生宵野先生にお渡ししてデザインなどを描いてもらいます。宵野先生は本当にキャラクター造形力が高く、ほとんど一発OKですね。そのほかのモブヒロインなどは、宵野先生が自由に描くケースもあります。

 「北山玲奈」という人気キャラクターがいるのですが、このキャラは元々は私から「元女優という設定で、かわいければ、どんなキャラでもいいです」という程度の情報から生まれた、いわばモブキャラだったんです(笑)。登場後、読者から「もっと出して欲しい!」という声を多く頂きまして、重要な役割を与えて出番を増やしました。このように、宵野先生の生み出したキャラクターの魅力が、物語の方に大きく影響を与えることもあります。

【宵野コタロー】 ひとつの場面で、ヒロインの髪型や服装などが似たようなトーンや色合いになると読者が混乱すると思うので、なるべく似たようなものにならないように気を付けています。『ハーレム』のタイトル通り、女の子が多く出てきて男の子が少ない世界。女の子を描き飽きたわけではありませんが、男の子をもう少し描きたい気持ちはありますね(笑)。最近のストーリーは、男の子同士絡むことも多くなり色んな表情を描けるので楽しいです。

■作品誕生は喫茶店「ルノアール」 編集者含め3人で『お尻』『乳』トークの打ち合わせ
――『終末のハーレム ファンタジア』はタイトル通り、ファンタジー作品です。『ジャンプ』系の雑誌で連載していることもあり、読者がイメージする『友情』『努力』『勝利』要素を入れることも考えているのでしょうか。

【LINK】 『ジャンプ』と聞くとみなさんそうした『週刊少年ジャンプ』の王道展開らしさを期待する読者の中に居ると思いますが、必ずしもその要素を意識して描いているわけではありません。とは言え、ファンタジー作品なので剣や魔法バトルが当然出てきます。私もファンタジーが好きですし、女の子とイチャイチャするハーレム要素以外でも、ファンタジー漫画として通用して、ファンタジーが好きなファンも満足できるような作品を描いていきたいと考えています。

【ウルトラジャンプ編集部】
SAVAN先生にオファーしたのは、まず、女の子をかわいく、エロく描けるのが前提であったのですが、『ヤングジャンプ』で以前描いていたこともあったので注目していました。

【SAVAN】 もともと、ファンタジー作品を描いていたこともあり、ファンタジーは好きでしたし、もっとうまくなりたい気持ちがありました。オファーを受けた一番の理由として「ファンタジーとハーレムが一緒になった漫画があったらな」と思っていたところに、今回のお話をいただいたので引き受けました。なので、「ファンタジア」には僕の夢が詰まっているんです(笑)。

――制作はどのようにして進めているのですか。

【LINK】 私とSAVAN先生、編集者と3人で毎回、1話完成前から「ここの尻はこうするべきだ」「巨乳キャラにしよう」など、喫茶店の『ルノアール』で妄想を爆発しながら打ち合わせをしています(笑)。仕事だから僕らは「大丈夫」だと言い聞かせていますが、実は店員さんから白い目で見られているかも知れませんね(苦笑)。今のところは出禁になっていませんが、この作品はルノアール様のおかげで完成したといっても過言ではないかも知れません。



関連写真

  • 漫画『終末のハーレム』のVR映像配信=ヒロインの周防美来 (C)原作:LINK 漫画:宵野コタロー/集英社
  • 『終末のハーレムファンタジア』のモノクロカット (C)LINK・SAVAN/集英社

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