ナインティナインの岡村隆史が28日、横浜アリーナでライブイベント『岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ2018』を開催した。自身がパーソナリティーを務める『岡村隆史のオールナイトニッポン（ANN）』（ニッポン放送　毎週木曜　深1：00）の放送4周年を祝う同イベントには、1万2500人のファンが集結。1回目の8000人、2回目の1万人、3年目の1万2000人から動員数は順調に右肩上がりを続けているが、それに比例するようにリスナーとの結びつきも強くなってきている。

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　アフロにサングラスという出で立ちで登場した岡村は、オープニングのお約束である反町隆史の「POISON〜言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜」を熱唱。観客からの大声援を受け「きょうは本当に最後まで馬鹿になっていただけたらありがたい。ところどころ『この人、誰なんだ』ということ多々あると思います。そういう時は、横の方の肩をトントンと叩いてみてください。教えてくれるヘビーリスナーがいますから」と呼びかけた。

　アーティスト、芸人、岡村の高校時代の同級生にいたるまで、リスナーにとってはおなじみの、岡村や番組にゆかりある人物が集結。今回は、ロバートの秋山竜次、DA PUMP、高須クリニックの高須克弥氏、三浦大知、May J.、ホブルディーズ岡村の高校時代の親友・ワシオさん、サプライズゲストにMr.シャチホコ、熊田曜子、知念里奈、ぱいぱいでか美、錦野旦といった多彩な顔ぶれがそろった。

　岡村の選曲でアップテンポな3曲を歌い上げ、トップバッターとして会場を盛り上げたDA PUMPのISSAは「岡村隆史のためにはいつでも駆けつけますので」とにっこり。続いて登場したのは「カリスマボイストレーナー」として親しまれている秋山。「願い」をしっとりと歌い上げるも、岡村ANNリスナーから謎のFAXが届けられるとあやしい展開に。ビートルズの「HELP！」の出だしの替え歌、F1でもおなじみの「TRUTH」に乗せて“情報解禁”に置き換えて即興の替え歌にチャレンジするなど、ラジオでのやりとりを再現した。

　あまりの負担に「この舞台、歌謡祭でもなんでもない。スポーツですよ」と嘆く秋山の奮闘ぶりに、岡村は「ヘビーリスナーの方は生で見られて良かったと思うんですけど、もしかしたらこの会場の何人かは『あれなんですか？』ってなっていると思う」と笑いながらポツリ。そんな中、4年連続で出演している常連のMay J.は安定の歌唱で観客を魅了した。

　毎年、会場をざわつかせる高須氏はなんと指揮者に初挑戦。おなじみのCMソングとANNの冒頭に流れる「ビタースウィート・サンバ」をコラボレーションしたオリジナル楽曲の指揮をしているところに、高須クリニックのCMの替え歌を岡村ANNでも披露したことのある秋山が乱入。高須氏からしっかりお墨付きをもらったものの、替え歌に取り入れている下ネタワードの発音を注意されると「まさか、そこで怒られるとは思ってなかったですよ」と笑わせた。

　番組コーナーの「タップダンスクイズ」を行った後には、サプライズゲストとして錦野が登場。今年、極楽とんぼが岡村ANNに出演した際、加藤浩次が錦野の仕事に対する真摯な性格が現れた印象的な行動に感銘を受けて「錦野のスーツ」という造語を作り、お互いに慢心が見られた時の合言葉にしようという約束をしたことがきっかけで、錦野の出演が実現。実際に話題となった「錦野のスーツ」がお披露目されると、会場から大きな歓声が上がるというラジオイベントならではの一体感を味わえた。

　スター錦野がステージを終えて「この場所に出られるということで、鍛えてきました。何とか頑張って最後までやらせてもらいました。69歳、こんなすばらしい会場で歌わせてもらってありがとうございました」と感謝の言葉を伝えた後、岡村が単独でのステージの準備に入るため、ぱいぱいでか美がトークショーを開催。同歌謡祭のグッズを紹介していき、観客たちとのやりとりを楽しみながら進行していった。

　岡村のワンマンショーが楽しめる「SUPER LIVE」では、昨年の歌謡祭でまったく反響がなかったと嘆いていた「TAXI」のリベンジに挑戦。名物リスナー・希望も何もないが作詞を務めた氣志團の「One Night Carnival」では、その見事な歌詞に会場からも笑い声が。神輿を担ぐのを待っているリスナーから「頑張れ！」と恋の進展を期待されると「頑張っているんだから」と笑顔で切り返すなど、ライブイベントならではのかけあいも生まれる中、かつて週刊誌で密会が報じられた熊田曜子が岡村へのサプライズゲストとして2年ぶりに歌謡祭に帰ってきた。

　急にぎこちない会話になる岡村に、しびれを切らしたように和田アキ子の物まね芸人・Mr.シャチホコが乱入。3人でのトークを終えると、岡村は「今年はないのかなと思ったんですけどね。やっぱりいい女だ」とかみしめるように語った。その後は、三浦、ワシオ、知念というこの歌謡祭でしか見られない、リスナーにとってはたまらない豪華リレーでエンディングへと向かった。

　出演者たちが集結してDA PUMP「U.S.A.」の大合唱を行った後。来年の9月29日に5回目となる『岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭2019』の開催が発表。コンビでラジオを担当していた時に話題となった、郷ひろみの楽曲「99は終わらない」よろしく、一流のアーティストたちによる笑いあり、感動ありの岡村隆史の歌謡祭は空に太陽がある限りまだまだ終わらない。