仮面ライダーグリス／猿渡一海役の武田航平が24日、東京・秋葉原で開催される『平成仮面ライダー20作品記念フェスティバル』（25日、26日）の前夜祭として行われた仮面ライダーのバトンタッチトークイベントに参加。『仮面ライダーキバ』以来、およそ10年ぶりのライダー出演となった武田は「プライベートでもヒーロー」になる大切さに気づいたことを明かした。

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　『仮面ライダービルド』は今週末の26日の放送で最終回を迎え、9月2日から『仮面ライダージオウ』（毎週日曜　前9：00）が始まる。12日に放送された47話で武田演じるカズミンこと猿渡は仲間を守るために消滅。感動のラストシーンを迎えた。武田は登場するなり「生きてます！」と発し、会場を沸かせた。

　「3号ライダーとして、いい最後を迎えることができた。前回の作品を超えることができたのかな、と。まさに心火を燃やして散ることができた」と感慨深げだった。印象に残っているシーンについては自身のではなく、犬飼貴丈演じる仮面ライダービルド／桐生戦兎を挙げた。「青羽という、ちょっとおじさんの風体をした仲間がいろんですけど、彼を戦兎が消滅させてしまう。その後のお墓参りのシーンの桐生戦兎のお芝居。非常にタイトなスケジュールの中の1番、厳しい撮影だったと思う。気迫を込めて、涙を流している姿が印象的でした。そのときの犬飼くんの頑張りが記憶に残っている」と回想した。

　自身のシーンについては「僕はいいんですよ。3号ですから（笑）。3号は盛り上げてナンボ。2人（犬飼と仮面ライダークローズ／万丈龍我役・赤楚衛二）が非常にかっこいい主役で双璧を成した。僕と、もう1人のヒゲ（仮面ライダーローグ／氷室幻徳＝水上剣星）は30代のライダーとして2人をサポートできればと思いながら、やらせていただいた」と謙そん。「いい死に方した」というグリスの最後についても「（高田）夏帆ちゃん、みーたんの芝居がよかった。みんなのおかげで最後までできた」と若手を立てていた。

　また、イベントには仮面ライダージオウ／常磐ソウゴ役の奥野壮も参加。アドバイスを求められると武田は「10年前にはわからなかったことが1つあって、30歳過ぎて最近わかった」と話し始めた。「プライベートでもヒーローらしく立ち振る舞うこと。10年前は、よくわからなかった。役も役でヒーローって感じじゃなかった。最近はいろんなところで『カズミン』とか『カシラ』と小さい子が声をかけてくれる。人間なんで不機嫌なときもあると思う。でも、そういうときに声をかけられても（優しく）『なに？』って言ってあげないと」と金言。「間違って『うわっ』て顔すると、すぐ拡散されちゃうから（笑）。でも、そういう意識を持つことで、たぶん仮面ライダーという作品に向かっていける。ぜひ、頑張ってください」と後輩へエールを送っていた。

　新たなヒーロー、仮面ライダージオウは、「時計」モチーフに、時空を旅して戦う「タイムトラベルライダー」。変身ベルト＜ジクウドライバー＞に、変身アイテム＜ライドウォッチ＞を装填することで変身。さらに、ジオウは歴代の平成仮面ライダーの力を秘めたライドウォッチで、平成ライダーのアーマーを装着することができる。

　平成仮面ライダー誕生の2000年に生まれた18歳のミレニアムチルドレンのソウゴは、仮面ライダージオウに変身し、現在・過去・未来のあらゆる“時”を救うために戦う。タイムトラベルする先では、平成の歴代仮面ライダーたちと出会い、彼らの力とともに戦う。しかし、未来の世界では、ジオウ自身が人々を苦しめる魔王として君臨している、という驚がくの運命が待ち受けているという。