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“けもフレ”人気で葛藤も…声優・尾崎由香がタモリへの発言を回想

 昨年、社会現象的なブームを起こしたアニメ『けものフレンズ』(テレビ東京系)。同作でヒロインのサーバルを演じ、CMや様々なメディアにもアイコンとして起用されてきたのが声優の尾崎由香だ。出演した『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、司会のタモリに放った言葉が話題になったことも。当時の思いから、雑誌グラビアやソロデビューなど、声優ながらマルチに活躍する心境についても聞いた。

8月1日にソロデビューする声優の尾崎由香(写真:加藤千絵/CAPS) (C)oricon ME inc.

8月1日にソロデビューする声優の尾崎由香(写真:加藤千絵/CAPS) (C)oricon ME inc.

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■Mステで放った「タモリさんはイグアナのフレンズなんだね!」が話題に

――昨年『けものフレンズ』(テレビ東京)が大ブームに。NHKのニュース番組で取り上げられたり、新語・流行語大賞の候補になったりしたなかで、渦中にいた尾崎さんにはどんな変化が?

 「自分のなかではあまり変化はなくて、以前と変わらない生活をしています。単純に仕事が増えて、ベッドにいる時間が減ったくらいですかね。あとはツイッターのフォロワーさんが増えました。私は新人声優で、『けものフレンズ』の放送が始まる前は5千人くらいだったと記憶していますが、3ヵ月で4万人くらいになって、今は10万人を越えました。私は昔と変わらず普通にツイートしてますけど(笑)」

――主題歌を歌う声優ユニットで『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演。

 「耳や尻尾を付けてサーバルとして出演したので、あまり緊張せずタモリさんともお話させていただきました。尾崎由香として出たら、絶対緊張しますね」

――劇中の台詞と掛けて「タモリさんはイグアナのフレンズなんだね!」と話したのが話題になりました。

 「あんなこと、普通は絶対タモリさんに言えないじゃないですか(笑)。『よく言えたね』と言われますけど、サーバルだったから言えたようなものです」

■大ブームとなった“けもフレ”、「『サーバルとして生きなきゃ』というのが一番」

――それほど大きな役となっただけに、日ごろからサーバルのイメージを大事に?

 「去年1年は『サーバルとして生きなきゃ』というのが一番ありました。『けものフレンズ』で出演させていただくときはもちろん、普段もサーバルらしさを求められることが多いので、いつも明るく天真爛漫さを保って。それは別にウソの自分ではないですけど、気持ちを高ぶらせることはしていました。ソロの活動では、素の部分をもっと出せたらいいなと思います」

――最近では写真集を出したり、雑誌グラビアにも挑戦。

 「本当に自信なくて全然慣れなくて、いまだに『どんなことをすればいいんですか?』って必死です。ただ、もともと写真は見るのも撮るのも好きで、女性アイドルさんの写真集も買うんです。白石麻衣さんや乃木坂46メンバーの写真集は結構買ってます。欅坂46長濱ねるさんのも買いました。良い写真だと思ったらスクショしていて、『ファンが求めているのはこれか』と思って、それを自分でも表現したりします」

■子役出身の尾崎、声優になるきっかけは兄の勧めと『ラブライブ!』

――尾崎さんは子役出身で顔出しは慣れていたと思いますが、声優にはどんな経緯で?

 「アニメをよく観ていたわけではなくて、声優は兄に勧めれました。それで勉強のために『ラブライブ!』を観たらハマってしまったのが、大きなきっかけになりました」

――最初から声優には歌の仕事も付いてくるものだと?

 「『ラブライブ!』で、今の声優さんはアイドルみたいな活動もすることを知りました。私はお芝居しか経験がなかったんですけど、もともとアイドルも好きで。高校時代にはAKB48さんのライブを観に行ったりもしていたので、すぐに『やってみたい!』という気持ちになりました。まさか尻尾や耳を付けて歌うとは思いませんでしたけど(笑)、普通の女優さんだと“動物の役”はなかなかないと思うので、すごく新鮮でした」

■サーバルではない自分自身の歌声を模索、「すごく迷ってしまって」

――8月1日にいよいよソロデビューを果たします。

 「お話を聞いたときは1人で歌えるか不安もありつつ、好奇心旺盛な性格なので、やったことのない挑戦をするのは楽しみでした。キャラクターソングではない、尾崎由香としての新たな引き出しを開けたかったんです。アニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』(NHK Eテレ)のオープニング曲になっている「LET’S GO JUMP☆」は明るく元気で、まさに私っぽい曲だなと思いました」

――『けものフレンズ』で数々のキャラソンを歌っているだけに、レコーディングは手慣れたもの?

 「全然違いました。サーバルでない私自身の歌声を模索して、すごく迷ってしまって。最初、テレビサイズの尺で早めに録ったときは、不完全燃焼。フルを録るまでの2ヵ月の間に、自分の歌声を見直しました」

■出たい番組は『イッテQ!』、憧れのイモトのように「体も張るし、何でもします!」

――今後もテレビを含め、マルチに活動していくんですか?

 「声の仕事を軸にしつつ、いろいろな面を見せられたら。自分自身で出演するのも好きなので、テレビのバラエティのお仕事などをいただいたら、挑戦したい気持ちすごくはあります。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の出演が夢なんです。私、イモトアヤコさんが大好きで。山登りが趣味なのも旅行好きなのも、全部『イッテQ!』のイモトさんの影響なんです。私も世界を回って、いろいろな動物と触れ合いたくて。体も張るし、何でもします!」

――新世代として声優界をいっそう盛り上げたい気持ちも?

 「一緒にお仕事をしていて、声優さんって本当にマルチだと思うんです。アーティストとして人を魅了するパフォーマンスをしたり、ラジオを聴くとトークもお上手で、声だけでなくテレビや雑誌で拝見することも増えていて。私もその一員になって、いろいろな活動をして、声優という職業を一般の皆さんにもっともっと広めていきたいです」
(文:斉藤貴志)

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