EXILEのUSA(41)が、絶滅危惧種の野生動物が多く生息する、アフリカ・ケニアの「マサイマラ国立保護区」を訪問するドキュメンタリー『地球に生きる仲間たち!〜絶滅危惧種に会いに行こう in アフリカ〜』が、TBS・MBS・CBC・HBC・RKBの各局で15日(後4:00〜4:54)に放送される。このほど、USAとケニアロケに同行した福岡・大牟田市動物園の飼育員、河野成史さん(26)、2人そろってORICON NEWSの取材に応じた。
地球上には約100万種以上の動物が共存しているが、WWF(世界自然保護基金)によれば、現在世界で絶滅の危機に瀕している動物は約2万5000種以上と言われている。野生動物たちに今、何が起きているのか? 番組を制作するRKBが、出演者として白羽の矢を立てたのは、2006年より「ダンスは世界共通言語」をテーマに世界各国を訪れる「DANCE EARTH」の活動を続けるUSA。ケニア訪問は2度目ということだったが、「野生動物の置かれている状況、問題点を知るところからはじめました」と、語る。
同行する河野さんはキリン舎を担当しているが、「野生のキリンを見たことがなかった」といい、アフリカを初めて訪れる機会を得て「一つでも多くのことを学んで、動物園での飼育にフィードバックさせよう」と意気込んで出かけたという。
■野生動物とともに生きる人々との出会い 野生のゾウの群れに感動
2人が向かったのは、ケニアの「マサイマラ国立保護区」。そこで目にしたのは、密猟者たちの違法な乱獲が後を絶たないという現実だった。象牙やサイの角などを求める密猟者から動物を守るため、保護区を24時間365日パトロールしているレンジャーたち。2人は、レンジャーに同行して、野生の動物たちの“現実”を目の当たりにする。
USAは「ケニアで野生動物と触れ合うのは今回がはじめて。保護区にいる動物たちが、僕らが乗せてもらったレンジャーの車にもう慣れっこなのか、近づいてもライオンが寝そべったままだったり、ゾウも気にせずに道を横切っていたりしたことが意外でした。ここでは、人間と野生動物たちがうまく共生できているのかな、と思いました」。
さらにゾウの孤児院も訪れ、「動物保護」への熱き思いが高まったという。「子ゾウたちがすごくフレンドリーでかわいかった。ゾウは一度嗅いだにおいを一生忘れないそうなんです。僕のこともずっと覚えていてくれるんだ、と思ったら愛しくて。でも、ここ(孤児院)にいるということは、密猟者などに襲われて親をなくしているわけで、複雑な気持ちにもなりました。そのあと、野生のゾウの群れに出合ったんですが、優しさと力強さ両方を持った姿に感動しました。ありのまま、そのままでいてほしいと願わずにはいられなかった」(USA)。
さらに今回、USAが「ぜひ行きたい」と希望した、サバンナの中の小さな集落、マサイ村にも足をのばした。そこで出会ったのは、マサイ族の日本人妻、永松真紀さん(福岡県北九州出身)。世界を飛び回る添乗員を経て、マサイの男性と結婚した永松さんに、2人は、文明から隔絶されたマサイの生活を案内してもらった。「エンチョショロイ」という鳥を介して、鳥は蜂の子(蜂の幼虫)を、マサイ族は蜂蜜を採取し、「マサイの人たちは昔から“無意識の共存=無意識の保護”を行っている」など、永松さんから聞いた先住民たちと動物との共存についての話はどれも興味深かったという。
「マサイの男性はウシ語が話せる(笑)。ウシの数を数えたことはないけど、どのウシがいないかはわかるらしい。ライオンをはじめ、いろんな動物の鳴き声を聞き分け、まねできるんです。それで、鳥を呼び寄せることもできるそう。もちろん人間が、動物に襲われる危険もあるけれど、それも含めて一緒に生きているんですよね。僕は“ダンス語”、ダンスで動物たちと会話できたらいいな、って思いました」(USA)。
■絶滅危惧種のために何ができる? 考えるきっかけに
ケニアから帰国後、さっそくキリン舎に新しい仕掛けを施したという河野さん。「野生のキリンたちのいる自然環境を見ることができて、本当によかったです。野生のキリンたちは想像以上に木の生い茂ったところにいて、高い木の葉や小枝などを食べたり、木に体をこすりつけたりしていました。うちのキリンの展示スペースにも、背の高い木を植えたほうがいいんじゃないか、と。動物が本来持っている能力を生かせるような環境を整えてあげたい、とますます思いを強くしましたし、キリン本来の姿を来園者の皆さんにも見てもらいたいと思いました。実現して、維持していくのは大変なことかもしれませんが、できることから一つずつやっていこうと思います」。
新しい仕掛けを見に、大牟田市動物園までやって来たUSAは「野生のキリンがトゲトゲの樹の葉を器用に舌をつかいながら食べているのを見て、新たに考案したフィーダーという仕掛けを見せてもらいました。野生で備わっていた能力を少しでも思い出させようとする工夫が面白いなって思いました。きょうは、飼育しているキリンの健康状態をチェックするため、麻酔を使わずに採血するところも見させてもらいました。ケニアで学んだことをさっそく生かそうとしている河野さんや、動物園の取り組みを知ることができて、よかったです」。
同動物園では、飼育している動物の高齢化に備え、健康寿命を延ばすためのケアや、絶滅が心配されている動物たちを計画的に繁殖させ、維持する「種の保存」活動において、独自の努力を続けている。
河野さんは「野生のキリンは、国際自然保護連合(IUCN)が作成したレッドリストで、絶滅の危険が増大している種、VU(絶滅危惧II類)に指定されています。開墾や樹木の伐採、野焼き、乾燥化などによって生息地である草原や食物となる葉の樹が減り、密猟や乱獲もあって、野生のキリンは減り続けているんです」と、警鐘を鳴らす。
続けて「キリンがいなくなると、困る生き物もいます。地球上にすむすべての生物はお互いに深く関わりあい、支えあっているんです。私たち人間もその複雑な絡み合いの中の一部。野生のキリンが減少した影響が、めぐりめぐってすでに私たちの身近な何かにも及んでいるかもしれないんです」と、ケニアで感じたこと、学んだことを繰り返し考えていきたいと話していた。
ロケ中も河野さんからいろいろな話を聞いたというUSAは「僕の中で1番大きなテーマは、人間も動物もこの地球の仲間であり、家族なんだという事。その意識を持つことが、すべての生き物が幸せに暮らす第一歩になるかな?と思いました。野生生物種が減少している現実をまず知る、ということも僕らにできることの一つだと思いました。この番組がまさにそうですし、地球に生きる仲間たちのことを考えるきっかけになることを願っています」と、視聴を促していた。
地球上には約100万種以上の動物が共存しているが、WWF(世界自然保護基金)によれば、現在世界で絶滅の危機に瀕している動物は約2万5000種以上と言われている。野生動物たちに今、何が起きているのか? 番組を制作するRKBが、出演者として白羽の矢を立てたのは、2006年より「ダンスは世界共通言語」をテーマに世界各国を訪れる「DANCE EARTH」の活動を続けるUSA。ケニア訪問は2度目ということだったが、「野生動物の置かれている状況、問題点を知るところからはじめました」と、語る。
同行する河野さんはキリン舎を担当しているが、「野生のキリンを見たことがなかった」といい、アフリカを初めて訪れる機会を得て「一つでも多くのことを学んで、動物園での飼育にフィードバックさせよう」と意気込んで出かけたという。
■野生動物とともに生きる人々との出会い 野生のゾウの群れに感動
2人が向かったのは、ケニアの「マサイマラ国立保護区」。そこで目にしたのは、密猟者たちの違法な乱獲が後を絶たないという現実だった。象牙やサイの角などを求める密猟者から動物を守るため、保護区を24時間365日パトロールしているレンジャーたち。2人は、レンジャーに同行して、野生の動物たちの“現実”を目の当たりにする。
USAは「ケニアで野生動物と触れ合うのは今回がはじめて。保護区にいる動物たちが、僕らが乗せてもらったレンジャーの車にもう慣れっこなのか、近づいてもライオンが寝そべったままだったり、ゾウも気にせずに道を横切っていたりしたことが意外でした。ここでは、人間と野生動物たちがうまく共生できているのかな、と思いました」。
さらにゾウの孤児院も訪れ、「動物保護」への熱き思いが高まったという。「子ゾウたちがすごくフレンドリーでかわいかった。ゾウは一度嗅いだにおいを一生忘れないそうなんです。僕のこともずっと覚えていてくれるんだ、と思ったら愛しくて。でも、ここ(孤児院)にいるということは、密猟者などに襲われて親をなくしているわけで、複雑な気持ちにもなりました。そのあと、野生のゾウの群れに出合ったんですが、優しさと力強さ両方を持った姿に感動しました。ありのまま、そのままでいてほしいと願わずにはいられなかった」(USA)。
さらに今回、USAが「ぜひ行きたい」と希望した、サバンナの中の小さな集落、マサイ村にも足をのばした。そこで出会ったのは、マサイ族の日本人妻、永松真紀さん(福岡県北九州出身)。世界を飛び回る添乗員を経て、マサイの男性と結婚した永松さんに、2人は、文明から隔絶されたマサイの生活を案内してもらった。「エンチョショロイ」という鳥を介して、鳥は蜂の子(蜂の幼虫)を、マサイ族は蜂蜜を採取し、「マサイの人たちは昔から“無意識の共存=無意識の保護”を行っている」など、永松さんから聞いた先住民たちと動物との共存についての話はどれも興味深かったという。
「マサイの男性はウシ語が話せる(笑)。ウシの数を数えたことはないけど、どのウシがいないかはわかるらしい。ライオンをはじめ、いろんな動物の鳴き声を聞き分け、まねできるんです。それで、鳥を呼び寄せることもできるそう。もちろん人間が、動物に襲われる危険もあるけれど、それも含めて一緒に生きているんですよね。僕は“ダンス語”、ダンスで動物たちと会話できたらいいな、って思いました」(USA)。
■絶滅危惧種のために何ができる? 考えるきっかけに
ケニアから帰国後、さっそくキリン舎に新しい仕掛けを施したという河野さん。「野生のキリンたちのいる自然環境を見ることができて、本当によかったです。野生のキリンたちは想像以上に木の生い茂ったところにいて、高い木の葉や小枝などを食べたり、木に体をこすりつけたりしていました。うちのキリンの展示スペースにも、背の高い木を植えたほうがいいんじゃないか、と。動物が本来持っている能力を生かせるような環境を整えてあげたい、とますます思いを強くしましたし、キリン本来の姿を来園者の皆さんにも見てもらいたいと思いました。実現して、維持していくのは大変なことかもしれませんが、できることから一つずつやっていこうと思います」。
新しい仕掛けを見に、大牟田市動物園までやって来たUSAは「野生のキリンがトゲトゲの樹の葉を器用に舌をつかいながら食べているのを見て、新たに考案したフィーダーという仕掛けを見せてもらいました。野生で備わっていた能力を少しでも思い出させようとする工夫が面白いなって思いました。きょうは、飼育しているキリンの健康状態をチェックするため、麻酔を使わずに採血するところも見させてもらいました。ケニアで学んだことをさっそく生かそうとしている河野さんや、動物園の取り組みを知ることができて、よかったです」。
同動物園では、飼育している動物の高齢化に備え、健康寿命を延ばすためのケアや、絶滅が心配されている動物たちを計画的に繁殖させ、維持する「種の保存」活動において、独自の努力を続けている。
河野さんは「野生のキリンは、国際自然保護連合(IUCN)が作成したレッドリストで、絶滅の危険が増大している種、VU(絶滅危惧II類)に指定されています。開墾や樹木の伐採、野焼き、乾燥化などによって生息地である草原や食物となる葉の樹が減り、密猟や乱獲もあって、野生のキリンは減り続けているんです」と、警鐘を鳴らす。
続けて「キリンがいなくなると、困る生き物もいます。地球上にすむすべての生物はお互いに深く関わりあい、支えあっているんです。私たち人間もその複雑な絡み合いの中の一部。野生のキリンが減少した影響が、めぐりめぐってすでに私たちの身近な何かにも及んでいるかもしれないんです」と、ケニアで感じたこと、学んだことを繰り返し考えていきたいと話していた。
ロケ中も河野さんからいろいろな話を聞いたというUSAは「僕の中で1番大きなテーマは、人間も動物もこの地球の仲間であり、家族なんだという事。その意識を持つことが、すべての生き物が幸せに暮らす第一歩になるかな?と思いました。野生生物種が減少している現実をまず知る、ということも僕らにできることの一つだと思いました。この番組がまさにそうですし、地球に生きる仲間たちのことを考えるきっかけになることを願っています」と、視聴を促していた。
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2018/07/02