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ジャンプ史上初「冒頭部分だけ」募集の漫画賞創設 『暗殺教室』作者“描き出し”の重要性熱弁

 『週刊少年ジャンプ』編集部が史上初となる漫画の「冒頭部分だけ」を募集する漫画賞『ジャンプスタートダッシュ漫画賞』を創設し2日、第1回の募集をスタートした。審査員は『暗殺教室』などで知られる松井優征氏が担当し、漫画における「描き出し」の重要性を説明したコメントが寄せられた。

『ジャンプスタートダッシュ漫画賞』概要 (C)松井優征/集英社

『ジャンプスタートダッシュ漫画賞』概要 (C)松井優征/集英社

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 物語の冒頭部分が面白ければ受賞する可能性が高い同賞。特徴として、1. 漫画の冒頭部分だけを必要としているので、短いページ数で投稿可能、2. 優秀作は、審査員の松井氏からアイデアが提供され、物語の続きも一緒に考えてもらえる破格の待遇、3. 投稿方法が、従来の原稿投稿、デジタル投稿に加え、ジャンプ初となるツイッターで投稿可能、4. これから漫画家を志す才能など幅広い人からの投稿に期待するため、鉛筆描きでの応募も問題ないことなどを挙げている。

 審査員の松井氏は「読み切り漫画の心臓部は、『描き出し』だと思っています。なので、この賞の審査員のお話を頂いたとき、二つ返事でお受けしました」とオファーの経緯を説明し「漫画新人賞の審査をさせていただく時よく目にするのが、『展開が遅い』作品です。酷い時には、10ページを超えるまで主人公が出てこない時もあります。新人さんの読み切りでは、『この漫画はどういう漫画で、こういう要素が売りなんです』という事を始まってすぐに示せなければ、お客はすぐに読むのをやめてしまいます。だからこそ、読者を引き付ける強い『描きだし』が必要なのです」と描き出しの重要性を熱弁した。

 さらに「もちろん、才能ある方はどんな描き出しだろうが最後まで読ませられると思います。ただ、『どんな手段を使ってでも世に出たい』と考えている新人さんがいらっしゃったら、手段のひとつとして、こういう賞にチャレンジされてみるのはいかがでしょうか」とアピール。

 「ハッタリでも、出オチでも、勢いだけでも、後先考えてなくても構いません。とにかくインパクトのある描きだしを作ってみてください。整合性など後からどうとでもなります。そんな細かい事より、最初の数ページで読者を引き付ける事の方がずっと価値がある事だと思います。『この漫画、最後まで読んでみてえ!』と思わせられるか、それだけがこの賞の選考基準の全てです。このコンセプトに共感して頂けるのであれば、ぜひとも力作をお待ちしてます!!」と呼びかけた。

 同賞は入選すると賞金に加え、『週刊少年ジャンプ』での掲載が確約。また、佳作に選ばれると、賞金に加え増刊に掲載されるなど、デビューの可能性が高くなっている。応募方法はホームページなどに掲載中で、締切は8月31日まで。

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  • 『ジャンプスタートダッシュ漫画賞』概要 (C)松井優征/集英社
  • 『ジャンプスタートダッシュ漫画賞』ロゴタイトル (C)集英社
  • 松井優征氏の近影(C)松井優征/集英社
  • 『暗殺教室』(C)松井優征/集英社
  • 『暗殺教室』冒頭部分(C)松井優征/集英社
  • 『暗殺教室』冒頭部分(C)松井優征/集英社

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