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松山千春、札幌の“聖地”で万感ツアーファイナル 今秋取り壊し

 フォークシンガーの松山千春(62)の春の全国コンサート・ツアー『弾き語り』が、27日の北海道・札幌ニトリ文化ホールでファイナルを迎えた。北海道をテーマにしたカバー・アルバム『北のうたたち』を携えての弾き語りツアー。埼玉・越谷を皮切りにギター1本で全国18都市22公演のステージを繰り広げてきた。

 松山にとって、地元・札幌でのファイナル公演は感慨深いものがあった。公演が行われたニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)が、今年9月で閉館し、建て壊されることが決まっているからだ。

 同ホールは、1971年に北海道厚生年金会館としてオープン。2400人の収容人数は北海道で最大のものだった。しかし、08年に札幌市が入札、ネーミングライツで10年から現在のニトリ文化ホールとなっていた。

 「俺にとって、このホールは41年前、デビューして一番最初に立ったホールだからな。それは色々な思い出が残っているよ。まさか、こんな日がくるとは思わなかった」。松山にとっては77年1月に「旅立ち」でデビューして、その年の8月8日に初めて立ったステージ。デビュー後は毎年、春と秋のツアーを欠かさず行い、すでに2500本を超えるステージを繰り広げているが、その中でファイナル公演は同ホールで行うのが恒例だった。

 地元イベント関係者によると、松山の同ホール使用回数は「デビュー以来、百数十本はやっている」と言う。「2番目の高橋真梨子でさえ四十数本ですから圧倒的な本数です。全国の厚生年金会館が消えて行く中で、名称が変わっても残って来たのは、このホールに対する松山の思入れに、周りが共鳴したからです」。まさに、松山にとっては“聖地”だった。同ホールは閉館後、札幌市の文化芸術の新たな拠点としてテレビ塔脇に『札幌文化芸術劇場』が10月にオープンする。収容人数は2300席と、現在のニトリ文化ホールに比べるとやや少ないが、北海道では新たな音楽の発信拠点になる。

そう言った中で今回、ギター1本で全国を回ってきた弾き語りツアー。デビュー以来41年ぶりの開催とあり「フォークシンガーとして原点に戻ったライブにしたかった」と話していた。

 特に今年は、出身地・北の大地が「北海道」と命名されて150年目に当たることも、今回の企画に反映した。最新のカバー・アルバム『北のうたたち』では、北島三郎の名曲「風雪流れ旅」をはじめ、高倉健が主演した「網走番外地」、バーブ佐竹の「ネオン川」、さらには、旭川育ちの藤圭子のヒット曲「夢は夜ひらく」、そして、トワ・エ・モアが歌った札幌オリンピックのテーマ「虹と雪のバラード」など、北海道にゆかりのある楽曲ばかり5曲を千春が選りすぐって収録した。コンサートでは、その中から「風雪流れ旅」と「網走番外地」を弾き語りで熱唱した。

 他にも「君にために作った歌」「恋」や「燃える日々」「長い夜」「大空と大地の中で」など全18曲を歌い上げ、思い出のステージに別れを告げた。



関連写真

  • 松山千春、札幌ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)でツアーファイナル
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