一般社団法人衛星放送協会が、有料・多チャンネル放送業界での「オリジナル番組の製作の促進」と、その「認知向上」を目的に、2011年に創設した『衛星放送協会オリジナル番組アワード』。今年で8回目を迎え、オリジナル番組賞7部門、および、オリジナル編成企画賞の最優秀賞、審査委員特別賞が決定した。オリジナル番組賞7部門の最優秀賞作品から選ばれる「大賞」は、7月12日の授賞式で発表される。

　審査対象は、2017年4月1日から18年3月31日までの間に、衛星放送協会会員社の チャンネルで初めて放送された番組や編成企画。オリジナル番組賞は、「ドラマ番組部門」、「ドキュメンタリー番組部門」、「中継番組部門」、「バラエティ番組部門」、 「教養番組部門」、「アニメ番組部門」、「ミニ番組部門」の7部門からなり、審査委員特別賞は、惜しくも最優秀賞を逃した番組、編成企画に贈られる。受賞作品は下記のとおり。

　なお、2017年度の有料・多チャンネル放送の契約数は1361万件（18年3月末時点）で、前年の同期比較で同数、増減ゼロにとどまった。今年1月の年頭会見では、昨年11月末時点の契約数が同期比較でマイナス11万件の1350万件と公表されたが（Jリーグの放送権が移動した影響が大きかった）が、その後、プロ野球をはじめ、各社の有力なコンテンツが加入を促し、11万件の純増を達成。1年前の契約数に戻した形となった。

　今年度は、110度CS右旋放送のハイビジョンチャンネル拡大と、新4K・8K衛星放送の開始を控え、視聴者への周知啓発と、普及促進の強化を図り、有料・多チャンネル放送市場の拡大を目指していくとしている。

■衛星放送協会オリジナル番組アワード受賞作品

【オリジナル番組賞 最優秀賞】
ドラマ番組部門：『三屋清左衛門残日録 三十年ぶりの再会』＝時代劇専門チャンネル（日本映画放送株式会社）

ドキュメンタリー番組部門：『BS1スペシャル なぜ日本は焼き尽くされたのか 〜米空軍幹部が語った“真相”〜』＝NHK BS1（日本放送協会）

中継番組部門：『徹底マーク！ゴールキーパー 〜2017 J1第7節「FC東京−浦和」 BS102chデータ連動中継〜』＝NHK BS102ch（日本放送協会）

バラエティ番組部門：『ザ・カセットテープ・ミュージック「A 面に入れたいサザンの名曲」』＝BS12 トゥエルビ（ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社）

教養番組部門：『ドキュメンタリー 〜The REAL〜 女子ソフトボール 〜2020からその先へ 世界一へのプロジェクト〜』＝J SPORTS 3（株式会社ジェイ・スポーツ）

アニメ番組部門：『うたのじかん』＝アニマックス（株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン）

ミニ番組部門：『映画の遺伝子「ヘイル、シーザー！」編』＝スターチャンネル1（株式会社スター・チャンネル）

【編成企画賞　最優秀賞】
『世界の歴史ドラマ』＝チャンネル銀河（チャンネル銀河株式会社）

【審査委員特別賞】
オリジナル編成企画賞：『町山智浩の?最も危険なアメリカ映画”』＝スターチャンネル2（株式会社スター・チャンネル）

ドラマ部門：『連続ドラマＷ プラージュ 〜訳ありばかりのシェアハウス〜』＝WOWOWプライム（株式会社WOWOW）

ドキュメンタリー部門：『棋士・藤井聡太〜取材ノート〜』＝囲碁・将棋チャンネル（株式会社囲碁将棋チャンネル）