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配信停止漫画『デスラバ』ツイッターで異例の配信 作画&編集担当「読者への還元のため」

 『少年マガジン』の漫画アプリ『マガポケ』(講談社)で連載中の『デスラバ』の作画担当・智弘カイ氏が5月31日、同アプリから過激すぎると指摘を受けて配信停止となっていた第16話を自身のツイッターで配信した。この異例の対応について智弘氏は「作品の続きを望む読者の声になんとかお応えできれば…というのが公開の第一義です」とORICON NEWSの取材に対し理由を明かした。

漫画『デスラバ』メインヒロインのさやか(C)カズタカ・智弘カイ/講談社

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 これは先月22日、同話がアプリ側から過激すぎると指摘を受け配信が停止されたことが発端。この事態を受け、智弘氏がマガジン編集部に許可を得て、26日に公開予定だった第16話の無修正版を配信した。

 漫画の配信停止は他社の作品でも似たような事例があるが、SNSで連載漫画を公開するというのは極めて異例。智弘氏は「『デスラバ』の描写について賛否があることは理解しており自分自身のアカウントで公開することには若干の躊躇いもありました」と悩みつつも「作品の続きを望む読者の声になんとかお応えできれば…というのが公開の第一義です」と編集部へ掛け合ったことを告白。

 さらに「加えて商業的な話をすれば、単行本の発売を目前に控えた時期に最も読者の多い媒体に掲載できない…つまり露出の機会を失っている状態には漫画家として危機感を覚えざるを得ません。以上のことから現状で打てる最善手であると判断し、編集部の許可も得て公開に踏み切りました。ことの是非については単行本のセールスや周囲の反応を見て判断を待ちたいと思います」と語った。

 ツイッターでの公開を許可した経緯について、『マガジン』の担当編集は「智弘カイ先生のコメントにもある通り、読者の方々から『続きが読みたい』というご意見をたくさんいただきました。何らかのかたちで読者の方々に還元しないといけないと、編集部でも頭をひねっていたところに、智弘先生の方から面白い提案をいただけたので、渡りに船ということで責任者に掛け合って許可をとりつけた次第です」と明かした。

 また、あす2日には、智弘氏のツイッターで第17話が配信され、WEB版の連載が再開することもわかった。

 『デスラバ』(原作・カズタカ)は、女嫌いの高校生・藤代康介が学校からの帰り道、突如何者かに拉致されてしまい、目が覚めると、椅子に縛り付けられ、見知らぬ美少女看守になぶられようとしていた。そこは男が檻に閉じ込められ、女たちに管理される謎の監獄。ここは一体どこなのか、美少女たちの目的は? 謎が謎を呼ぶサバイバルストーリー。

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